あれから27年、震災とコロナ
こんにちは、くららです。
阪神・淡路大震災から17日で27年となりました。
「いのちの大切さ」を心に刻む日です。

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昨年は緊急事態宣言下であったため、密を避けるため慰霊祭などが二日間に分散されたり、中止されたりしていました。
「来年2022年には日常が戻ってきていますように」と願ったものです。

今年は多くの方が集まって慰霊祭など行うことはできましたが、まだ日常は戻って来ていません。

宝塚歌劇団の被災

宝塚は震度7の激震地区で、大きな被害を受けました。
現在の大劇場が震災の2年前に新築されたばかりだったので、建物自体の被害は大きくなかったようです。
あの古い旧大劇場のままだったら、崩れ落ちていたのではないかと思います。

しかし内部は壊滅的だったようです。

スプリンクラーが作動したため、劇場内は水浸しになったとか。
そのため、コンピューター制御による最新の舞台装置が、ことごとく破壊されてしまったそうです。
そして衣装を保管していた倉庫も水浸しになったので、すべての衣裳がビショ濡れに。

約130トンの舞台装置を支えていた、直径8センチのボルトは真っ二つに折れたとか。

復旧まで半年はかかると言われていたそうです。

しかし『宝塚の灯を消すな!』という強い要望があって、懸命の復旧工事によって、震災から74日後の3月31日に、宝塚大劇場での舞台は再開しました!

麻路さきさんの大劇場トップお披露目となる星組公演「国境のない地図」でした。

生徒達は震災直後から連絡を取り合い、公演再開を信じて、各自稽古に励んだそうです。
震災から約1ヵ月後の2月23日には、再開のメドが立たないながらも、星組が稽古を開始されていたとか。

そして再開初日には、劇場は多くのファンで埋め尽くされたそうです。

しかし阪神・神戸地区では、自宅が倒壊し、避難所生活を強いられる被災者も数多く、電車もまだ完全に復興していないので、宝塚を観劇に訪れる観客数は、震災前に比べれば激減だったそう。仕方ないですね。

空席が目立つ中、「辛くて2階席を見上げられない…」とつぶやいたトップスターもいらっしゃったとか。
それでもトップスターを始めとして生徒が一丸となって、「被災地の人々の心を少しでも癒せるように」と頑張ってくださっていました。

コロナ禍の中で、舞台を通して観客に幸せを届けようとしてくれている現在のタカラジェンヌたちの思いに通じていますね。

宝塚が再開された頃、私の住む地域はまだガスが復旧していなくて、カセットコンロで調理していました。
電気ポットで湯を沸かし続けて、子どもを沐浴させたり、遠くの銭湯に行ったり、一日一日必死で過ごしていました。

そんな中での宝塚の再開なので、別世界の話のように感じましたが、「いつか宝塚を観に行きたい」というのが希望の光でした。

震災再開後の私の初めての観劇は雪組の一路真輝さん主演の『あかねさす紫の花/マ・ベル・エトワール』でした。
調べてみると、震災があった年の11月12月の公演でした。

両親が遊びに来た時に、宝塚ファミリーランドで子どもと遊んでもらっている間に、私は一人で観劇させてもらいました。
大好きだった花組の榛名由梨・安奈淳コンビの「あかねさす紫の花」の再演なので大感激して見ていたはずだったのですが、不覚にも途中居眠りをしてしまいました。
疲れていたのでしょうね。
「今の私には観劇はまだはやい」と、しばらく観劇から足から遠のきました。
テレビや雑誌で宝塚には親しんでいました。
宝塚に通えるようになったのは、子どもがもう少し成長してからです。

第二次世界大戦、阪神淡路大震災、二度の苦難も乗り越えて、私たちに夢を届け続けてくれている宝塚。コロナは三度めの苦難と言えるでしょうか。

私は震災という非日常を経験したことで、当たり前の日常を過ごせる有難さをつくづく知りました。
そして日常が戻って来て、非日常の「夢の時」を味あわせてくれる宝塚への思いがより深くなりました。

非日常の中身が正反対に違いますが、今もコロナで日常は戻ってきていない中、宝塚が頑張って希望の光を灯してくれていることは、本当に有難いと思います。

『マイフェアレディ』博多座公演初日から3日間中止

『マイフェアレディ』博多座公演が、19日からの3日間公演中止が発表されました。

公演関係者を対象に定期的なPCR検査を行っていて、3名の陽性者が確認され、初日を迎えるまでに十分な準備期間が確保できないため、初日から3日間公演中止とのことです。

出演者のお一人が、3日に1度、定期的なPCR検査を行っていると数日前にツイートされていました。

ここまでオミクロン株が蔓延したら、3日に1度PCR検査をすれば、陽性が確認される人が出ても当たり前でしょう。

一般人はPCR検査を受けないので、陽性が確認されないだけです。
もし私が検査を受ければ、陽性の可能性は大いにあります。

陽性であっても、無症状の人が大半であると言われています。
症状があったとしても、軽い風邪程度で、数日内に回復する方がほとんどだとか。

以前は、重症(集中治療室での治療や人工呼吸器が必要)、中等症(呼吸困難、肺炎の所見、酸素投与が必要)でなければ、「軽症」と定義されていましたが、現在の「軽い症状」は、文字通り軽いものを指すようです。

ただし、高齢の方、基礎疾患がある方の場合は、注意が必要です。

その当たり前の陽性結果に対して、公演を中止にして、主催者が「申し訳ありませんでした」と謝られることが本当にお気の毒です。

ただこういう状況下というだけで、誰も悪くないです。
むしろ3日に1度、PCR検査を行っていることは、とても誠実です!

不謹慎と怒られるかもしれませんが、公演を確実に実施していくためには、PCR検査を受けないことだと思います。

しかし宝塚歌劇団も『マイフェアレディ』の主催者も、定期的なPCR検査を行い、陽性が確認されると公表されて、とっても誠実に対処されています。

もう誰かが、「状況は変わってきているよ、そこまでする必要ないよ」とアドバイスすることはできないのでしょうか?

博多座では「状況を慎重に見極めつつ実施する方向で検討しております」と書かれていました。
歌舞伎座では、陽性者と濃厚接触者だけ休演されて、舞台は続けて上演されています。
『マイフェアレディ』も、22日から無事に幕をあけることができますように。

『マイフェアレディ』の出演者のみなさんは、深い悲しみの中、公演を上演することで頑張っていこうとされていると思います。
そのお気持ちが折れることがありませんように。

花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』公演の1月25日以降の公演実施については、1月23日(午後)に公式ホームページで案内されることになっています。

花組のみなさんは「公演再開」に願いをかけていらっしゃると思うので、その前にPCR検査があることに、とてもドキドキして、なかなか正常心でいられないのではないかと思います。

舞台に対しての使命が強ければ強いほど、そうだと思います。

私のような気弱でメンタルが弱い者は、そういう緊張を強いられると精神的にダメになってしまいそうです。

もう誰かが、「PCR検査は症状が出た人にだけすれば良いよ」と言うことは出来ないのでしょうか?

「PCR検査が陽性だった」というだけで、症状の無い人まで病院に行くので、病院はてんてこまいになって、医療が本当に必要な人に届けられない状況になりそうだとか。

コロナで重症化することより、おかしな方向に社会がまわっていることで、様々な困難にぶつかっていくことの方が多いように思います。

花組の公演が無事に再開されて、千秋楽に鞠花ゆめさん、真鳳つぐみさん、優波慧さん、雛リリカさんが幸せに卒業していくことができることを切に願っています。

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