タカラジェンヌの試験と成績について
こんにちは、くららです。
月曜日のラジオ放送「ビバ!タカラジェンヌ」のゲストは、花組新人公演で主演をした希波らいとくんでした。

新人公演の主演の話を聞いた日は、最後の試験の日だったそうです。
試験のためにアドレナリンが出ていた所に、
「新人公演再開時の貴重な新人公演で主演をやらせていただける」
となって、アドレナリンが増しに増してしばらく眠れなかったそうです。

公式ホームページでお知らせがあったのは、花組の集合日から約2週間過ぎた10月4日でした。
ご本人には、公式よりも少し前にお知らせがあると言うことなので、9月の終わり頃に最終試験があったのですね。

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宝塚の試験について

試験の学年は?
宝塚に入団して、試験がある学年は、研1、研3、研5、3回です。
研5の試験が最終で、それ以降は試験から解放されます。

試験科目は?
芝居、歌、洋舞、日舞。
試験科目は4つですが、成績の結果には、日ごろの舞台点も加味されると聞きます。

試験の時期は?
以前は、各学年の終わり頃(1月~3月頃)と聞いていましたが、現在は新しい序列が反映されるのがはやい傾向にあります。
東京公演、別箱公演と、全員が宝塚で揃って試験を受けることができないため、組ごとにばらばらに試験が行われるようです。

新しい成績が反映された年の日付
2020年は1月1日でした。
2021年は3月1日でした。

今年は秋に試験が行われているようなので、来年早々に新しい成績が反映されるかもしれませんね。

試験の結果が序列を決める

プログラムや「宝塚おとめ」の順番は試験の成績順です。香盤順と言われています。

研5の試験の成績=序列は、一生ついてまわります。
OG公演で同期が一緒の場合、宝塚の序列がそのまま反映されています。
同窓会名簿も五十音順ではなく、序列順だとか。

現役時代は、序列だけでなく、配役にも反映されるようです。(下級生時代ほど)

序列が変わるの期は?
103期の希波らいとくんが現在研5です。
この最終試験の結果によって最終成績が決まりますね。
現在花組8名の中の5番なので、上がっていると良いですね。

現在研3の105期、研1の107期が試験の該当期なので、年が明けると序列に変化があることでしょう。

成績とスター

先日「星組本」についてブログを書いた時に、各期の紹介で成績順に名前をあげました。

その時に路線スターの成績があまり良くないことに驚きました。

100期(5名)
朱紫令真、二條華、希沙薫、極美慎、煌えりせ
極美慎くんは、5名の中の4番目でした。

102期(9名)
舞空瞳、天飛華音、紅咲梨乃、咲城けい、奏碧タケル、都優奈、鳳真斗愛、澄華あまね、水乃ゆり
水乃ゆりちゃんは、9名の中の9番目でした。

成績には試験の結果だけではなく、日ごろの舞台点も加味されるということなので、最終成績が決定した年、極美慎くんは2018年、水乃ゆりちゃんは2020年に既に新人公演の主演やヒロイン、舞台でも抜擢を受けていました。

2人は成績に関係なくスター候補として現在も活躍されています。

他の組の抜擢されている新人さんは、抜擢されると成績が上がっていく傾向にあります。

成績がとてもあがった例
2020年研3の亜音有星くん
組内7番→組内2番

若手スターの現在の組内成績

100期
花組 聖乃あすか……4番
月組 風間 柚乃……2番
星組 極美  慎……4番

花組 星風まどか……2番
花組 音 くり寿……1番

宙組 天彩 峰里……2番

101期
月組 礼華はる……3番
月組 彩音星凪……2番
雪組 縣  千……1番
星組 碧海さりお……1番
宙組 鷹翔千空……1番

月組 天紫珠李……1番
月組 結愛かれん……4番

102期
花組 侑輝大弥……1番
雪組 彩海せら……1番
星組 天飛華音……2番
宙組 風色日向……4番

星組 舞空 瞳……1番
星組 水乃ゆり……9番
宙組 潤  花……1番
宙組 花宮沙羅……2番

103期
花組 希波らいと……5番
宙組 亜音有星……2番

月組 白河りり……1番
雪組 夢白あや……1番
星組 瑠璃花夏……1番

104期
花組 都姫ここ……2番
花組 美羽 愛……5番
月組 きよら羽龍……1番

105期
花組 星空美咲……3番
雪組 音彩 唯……1番
宙組 山吹ひばり……2番

娘役さんの方が成績が良い傾向にあるようです。

トップスターと成績の関係ない?

うる覚えで間違っているかもしれませんが、元月組トップスターの瀬奈じゅんさんは、最終試験が受けられなくて、最終成績がとても悪くて、その序列がいつまでも続くことを仰っていた記憶があります。

先日の宙組「プロミセス、プロミセス」で、代役と本役の2役でとっても実力を発揮した留依蒔世さん。97期の首席入団ですが、2015年、2016年怪我のため大劇場公演『Shakespeare〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜/HOT EYES!!』を全期間休演されて、その怪我のため試験が受けれず最終成績が最下位になってしまいました。

その後『王妃の館-Château de la Reine-』で新人公演初主演をされましたが、舞台写真は発売されず、他の新人公演主演者と比べて扱いが悪いです。
そのことと最終成績の関連はわかりませんが、歌、ダンス、芝居の3拍子揃った実力者なので、これからさらに頑張ってほしいなと思っています。

研5の最終試験を怪我や病気で受けられないことは誰にでもあり得ることですが、それでタカラジェンヌ人生が左右されるとするならば、宝塚は本当に厳しい世界ですね。一般人でも「受験」のチャンスは限られていますが、1回限りでは無いので、その中で頑張り続けているタカラジェンヌは本当に強いと思います。

舞台生活には「運」も大きく関わっています。
花組の104期の美羽愛ちゃんと105期の星空美咲ちゃんは、『元禄バロックロック』『The Fascination!』で、研3、研4とは思えない大抜擢されて活躍していました。

花組は芯になる娘役さんたちが次々と退団されてしまったため、娘役の早期抜擢になり、美羽愛ちゃんと星空美咲ちゃんに白羽の矢が立ったのだと思います。

花組だけでなく全般に、105期あたりが抜擢対象になっていて、それ以前の期の人たちは実力があっても華があっても、冷遇傾向にあるように私は何となく感じています。

コロナにより新人公演が中止になってしまったことも関連しているでしょうが、期によって脚光をあびるか、あびないかは「運が大きい」感じですね。

宝塚だけでなく、私のような一般の者の生活でも、運はとっても関係しています。良い運も悪い運も受け容れながら歩んでいくのが人生です。

成績という面で実力が重視されていますが、スターとして活躍するためには、「運」も大きいなと、この記事を書きながら感じました。

各組のスターについても、路線スターになれるか、トップスターになれるかどうかも、「運」が左右しています。タカラジェンヌはそのどんな運であっても、感謝して受け止めて巣立っていかれる姿が尊いと思います。

でも目に見える「成績」は、自分の頑張りで何とかできる分野でもあるので、タカラジェンヌは日々努力して頑張っているのでしょうね。入団して5年目の研5で決まってしまうのも少し酷ですが、仕方ないですね。

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