前の人が大きくて舞台が見えない問題 2

こんにちは、くららです。
先日の「前の人が大きくて舞台が見えない問題」のブログ記事の反響は大きかったです。
多くの方々から、メッセージ等をいただきました。
「前の人が大きくて舞台が見えない問題」には、ヅカファン誰もが遭遇して、我慢していることだとあらためて思いました。

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7月29日に宝塚大劇場で観劇した時に、
お身体を大きく動かされますと、他のお客様の妨げになりますので~
というアナウンスが流れていました。

「身体を大きく動かさないでください」というアナウンスは、この時に初めて聞いたように思いました。
その日に限って、身体を大きく動かす方へのクレームが入って、そのようなアナウンスが流れたのでしょうか?それまで私が聞き逃していただけでしょうか?

前に大きな方が座って視界を遮られると、何とか見えるように、右に左にと身体を動かして見てしまいます。そうすると、後ろの方にも迷惑をかけてしまうという、悪循環が続きます。

前回の「前が見えないブログ」を書いた直後に、大劇場でこのアナウンスに遭遇したので、前が見えない時に身体を左右に動かしてもダメなの?とちょっと衝撃でした。

前が見えにくい席になった場合、我慢して諦めるしか無いのでしょうか?
いろいろといただいたご意見、案、メッセージ等をまとめてみました。

いつも大柄なご主人と観劇していらっしゃる方は、私の今回のブログ内容は、大変腹立たしく受け止められたようで
「こういうものは書かないで欲しい」とご指摘を受けました。配慮が足らず申し訳ありませんでした。

決して大柄な男性に、舞台を見ないで欲しいという思いで書いているのではありません。
大柄な男性が座られても、みんなが舞台を楽しめることはできないものか、と考えたいと思って書いています。

考えられる解決方法について

段差の大きい2階席を選ぶ

2階席は段差があるので、「前の方が大きくて見えない悲劇」は起こりにくいです。
しかし前の方が背もたれにしっかり背中をつけていないと見えにくい時はあります。

「宝塚友の会」の抽選販売を始めとして、カード会社でも、その他サービスでも座席を選んで購入できる場合は少ないです。

必ず2階席となると宝塚大劇場では「B席」限定で選ぶことになります。
東京宝塚劇場では、「A席」「B席」の限定になります。

宝塚ファンの心理は、少しでもタカラジェンヌを近くで見たい!前で見たい!なので、「B席」や「A席」を率先して購入することには、やや抵抗がありますよね。

宝塚大劇場の「立ち見」は、1階の最後列なので、視界は良好です。
「コロナ禍」以降、柵から離れて見なければならないので、3時間自立で立つか、壁にもたれて見ることは体力的に辛い面もあります。

100%視界良好で観劇したいなら、2階席を選ぶことが良いとわかっていても、ファンとしては、舞台から遠い席を選ぶことには、ワクワク感が薄れてしまうような思いが残りますね。

できるだけ平日に観劇する

平日は比較的女性の観劇が多くて、土日祝日は「カップル観劇」が多い傾向にあるので、平日観劇は、「前に大きな男性」確率は低いと思っていました。

しかし、そうとばかりは限りませんでした。
平日のSS席が当たって喜んで観劇した時に、目の前にスーツ姿の大きな男性が並んでいて、とても見えにくかったこともあります。

敢えて言えば平日の方が遭遇率は低いかもしれませんが、絶対的なものではありません。

自分で前の人にお願いする、係の方に言う

前の方が大きくて見えない場合、直に前の人に「見にくい」と訴えている様子をご覧になった方もいらっしゃるようです。
「見えにくい」と訴えられたら、気にして低めに座って下さる方が大半でしょう。

しかし、知らない方に声はかけにくいですね。指摘された方も気分は良くないでしょう。

係の方にお願いしたら、前の方に「後方のお客様が見えにくくて困っていらっしゃるので、座高を低くしてご覧になることにご協力いただけますでしょうか」と、声をかけて下さるでしょうか?

私は宝塚の公演で、係の方が「前のめり」以外で、客席に注意しているのを見たことはありません。

前回、劇団四季で観劇の時に、私が何も言わなくても前方の大柄な男性に、係の方が幕間に座席で身体を低くするよう注意してくださって、2幕から前方が良く見えた経験談を書きました。

劇団四季の客席係の方と同じように、宝塚の客席係の方にお願いしたら、身体を低くするよう声かけを行ってくださったら有難いと思います。劇団四季の係の方は、自主的に行ってくださいましたが、宝塚の客席数は多いので、「お願いしたら」で良いと思います。
(このあたりは関係者では無いので、宝塚の客席係のお仕事の範疇なのかどうかはわかりません。身体の個体差を指摘することについては、各企業によって考え方が違うと思います。)

そして1度そのような注意を受けた方は、次回の観劇時からも、多少は後方に配慮して席についてくださるような気もします。注意を受けるからと、その後観劇から足が遠のいてしまったら申し訳ないことです。

大きな方が座高を低くして座られることには、腰やお尻が痛くなったりするかもしれません。迷惑をかけてしまうことも理解しておかなければならないでしょう。大柄であるという個体差は、世間では当たり前のことで、決して責めることではありません。

このあたりが、この問題の一番難しいところです。

後ろに支障が無ければ、子供用のクッションを一枚借りるだけで、見え方が良くなる場合もあるでしょう。
そのあたりは、客席係の方のご判断かも。

見えない場合用の観劇場所を設けてもらう

見えない場合前の方の協力は期待せず、係の方に申し出て、別の場所で観劇できるようにしてもらう。補助席を開放してもらったりなど。というご意見も頂きました。

宝塚大劇場の場合、SS席、S席、A席とあって、座席の値段が大幅に違うので、同じランクの席で空席があったら、その空席に座らせていただけると不公平感が無いようにも思います。しかし係の方の負担を増やしてしまいそうだし、空席があるとも限らないので、一律の補助席のようなところでも良いかと。
「見えない」ストレスを持って見るよりも、場所が離れても、ストレス無く見えた方が有難いと思います。

前の方に迷惑をかけない自己解決には、この方法が一番良いかもしれません。

背もたれと肩の位置が重要?

客席の見え方なども、設計時に一応シュミレーションしてつくられていると思います。
そのため段差がついています。

1978年につくられた宝塚バウホールは古いので、6列目まで全く傾斜が無く見づらいです。
宝塚大劇場は1993年、東京宝塚劇場は2001年につくられたので、多少なりとも見え方は計算されて設計されていると思います。

宝塚の劇場で、「背もたれに背中をつけて前のめりにならない」ことが強く要請されているのも、背もたれの上部に肩が当たること想定で客席が見やすいように設計されているからだと思います。

29日に観劇した時に、続きの記事を書こうと思って、観劇中の座席を何度も見渡しました。(私の座席は後方のセンター席でした。)

背もたれに背中をつけずに、背もたれとの空間をつくっている方の座高は、後ろから見ると高く見えました。
大柄な方は、背もたれに背中をきちんとつけていない場合が多かったです。

以前に髪を結った舞妓さんの後ろに座ったことがありますが、背筋がピンと伸びていて背もたれにピッタリ背中をつけていらしたので、思ったより視界が遮られませんでした。(髪飾りはついていませんでした)

座高の高い方や、とても肉厚な方は、背もたれから肩が大分上になってしまいます。
そういう場合が、視界が遮られて見えにくくなってしまいます。

背もたれと肩の位置
背もたれと肩の位置
大柄な男性が座席に座った場合と、一般的な女性が座った時の、背もたれより上の部分の差が明らかです。この差が「舞台が見えない」現象に繋がります。

ヅカ友さんが、劇場の座席の椅子の背もたれの高さ劇場の勾配が計算されて設計されているのでは?と予想されていました。

背もたれの一番高い所から肩の位置が5cmぐらいまでだと、後ろの人の視界を遮ることはありません。

しかし、そこからう~んと肩の位置が高くなってしまうと、当然頭も高い位置なので、後ろの人の視界に入ってしまう。
この写真の男性の場合のように、大柄な方が背もたれに背中をつけていないで座っていらっしゃると、観劇中に視界を遮る領域がかなり大きく、悲劇というしか言いようのない観劇しかできません。

ヅカ友さんは、
「後方の方への配慮として、肩を座席の背もたれの高さに合わせてお座り下さい。皆様に快適にご観劇頂けるよう、ご協力をお願いいたします。」
と一言アナウンスして頂けたら良いのでは?と提案されていました。

そうすると、大幅に肩の位置が背もたれより出ている方には、「少し低くしていただけませんか?」と声をかけやすいかもとも。

「見え方」というのは、抽象的なものなので、肩と背もたれの位置という具体的な事柄で伝えられると、とても理解できやすいです。

私は身長が163cmあるので、座席に座ってみると、背もたれの高さより肩が少し上でした。
今まで開演前に「あなたは邪魔になるはず」と1回だけ、小柄な女性から注意されたことはありますが、それ以外は無いので、多分邪魔になっていないのだと思います。

一人ひとりの個性は尊重されるべきであります。
しかし、宝塚観劇に足を運んだ観客誰をもが楽しめる状況であることも尊いことだと思います。

私は今まで自分が着席している後ろの観客に気を配ったことはありませんでしたが、お子さんや小柄な女性が座っていらっしゃる場合は、気を配らなればならないと思いました。

一人ひとりが自分と相手の状況に気を配れたら、「見えない悲劇」は減るかもしれませんね。

難しい問題で結論はありませんが、人のやさしさ、思い遣りによるところが大きいように感じています。

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