前の人が大きくて舞台が見えない問題 3
こんにちは、くららです。
先日「舞台が見えない問題」をブログに書きましたが、2回目を記した後も様々な思いやご意見をいただきました。
まとめとして3回目を記したいと思います。

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その前に、昨日のオリンピック閉会式での着物と緑の袴姿でのタカラジェンヌの国歌斉唱は、日本人として誇らしかったです。

閉会式でのタカラジェンヌの国歌斉唱について

「出し物」の一つとして宝塚歌劇団が閉会式に参加するのかと思って、私はあまり良い印象をもっていませんでした。

しかし凛とした気品にあふれる佇まいでの「君が代」の斉唱は、宝塚の「清く正しく美しく」スピリットが具現化された素晴らしいものでした。みなさん髪を黒にされていたことも流石だなと思いました。

歌うのは100年以上の歴史を持つ宝塚歌劇団の皆様」とアナウンスされていました。

そういう伝統と威厳のある宝塚歌劇団の存在全世界に発信できたことは、これからの宝塚にとっても価値あることだと思います。

世界に誇れる宝塚歌劇団です!

退団予定の愛月ひかるさん、遥羽ららさんにとっても、退団前に「自国でのオリンピック閉会式の国歌斉唱に参加したこと」は、喜ばしいことだったでしょう。
出演された全員にとってもそうでしょう。こんな貴重な経験は一生の宝物でしょう。

このようなタカラジェンヌだけのまとまった短時間(約2分弱)の出演なら、感染対策も万全にとれて、感染の心配もほとんど無かったのではと思います。

色とりどりの小振袖がそれぞれ華やかでした。
雑誌「歌劇」の新年号で目にしたことのある着物だったり。すみれ売りで着ていらした着物だったり。
みなさんいつも自前で用意されているのだなとも思いました。

こうして着物を準備していたことからも、閉会式で国歌斉唱をすることは早くから決まっていたのでしょうね。

コロナの感染悪化と重なって、東京オリンピックの印象は決して良いものではありませんが、コロナが収束したら、タカラジェンヌの国歌斉唱が輝かしい記録としてより刻まれていくと思っています。

話を「舞台が見えない問題」に戻します。

前の人が浅く腰かけるとお大きく前が遮られる・昨日の経験談

昨日観劇した時に、私の前の座席の方は開演5分前ぐらいに着席されて、腰の近くに小さめのリュックを背負ったままでした。
(緞帳は上がり既に「開演5分前」が表示されていました。)

リュックを背負っていると、浅く腰かけた状態なので、前方の半分近い真ん中部分が見えません。
「エッ~」と思っていると、リュックを外されました。
でもまだ浅めの着席なので視界は大分遮られています。

「このままの状態でご覧になるの?」と思っていたら、始まる直前に背もたれに体をつけられたので、問題無く見ることができました。

浅く腰かけられると本当に前が遮られることを実体験しました。背もたれにしっかりつけた状態で観劇することを前提に、劇場は設計されているのですね。

コロナ禍での幕間のアナウンスについて

この問題をブログに書いてから、宝塚大劇場での幕間のアナウンスを気にして聞いていたら、毎回違うことに気づきました。

7月29日は
「お身体を大きく動かされますと、他のお客様の妨げになりますので~」と言ったものでした。

8月7日は
「お身体や腕を大きく動かされませんようにご注意ください」と、前回聞いた「お身体」に「腕」もプラスされていました。

8月8日は
「開演中に音のする袋などの出し入れはお控えください。他のお客様のご迷惑になります」と、身体の動きでは無く、カシャカシャとする袋の音についての注意でした。

その言葉を書き留めていなかったので、記憶しているニュアンスを記していますので、言葉の表現方法などは実際のアナウンスと違っていると思います。

客席係の方への「注意のお願い」がアナウンスされている?

ブログの読者の方が、メッセージで経験談を教えてくださいました。

前に座られた方が、小柄ですが、ジェンヌさんの動きを追ってご自分のお身体を大きく動かす方だったそうです。
お身体を左右に動かし続けられるので、その方の後頭部ばかりが視野に入って舞台がほとんど見えず、隙間から見ようとしても、その方の頭が舞台を遮るので、やはり見えない。
その方はご自分も動きたいと思われたそうですが、後方の方のご迷惑になるので、動かれなかったそうです。

そのため1幕はほとんど見えないまま終わってしまったので、係の方に注意してもらおうとお願いされたそうです。

すると、係の方はコロナで声掛けを控えているため、直接は話しかけられないのでアナウンス付近で注意喚起をしますと仰ったそうです。

そしてアナウンスが流れたそうですが、その時に前の方は席にいらっしゃらなくて、おそらく聞いていらっしゃらなかっただろうと。
付近で注意喚起もしてくださったそうですが、自分に向けて言われているとは思わないものです。

2幕も1幕と同じように左右に動かれて、その方は結局舞台が見えなかったそうです。(とても残念なことでした。)

コロナ禍で、客席係の方は、「客席のお喋りを控えること」に注意を配られています。
そういう観点から、注意して欲しい方への声掛けが、全体へのアナウンスになっているのでしょう。

しかし客席での配慮が欠ける観客は、アナウンスを注意して聞いている可能性は低いです。
私自身も、アナウンスをそんなに気にしていませんでしたが、ブログの記事を書いたことをきっかけに耳を澄まして聞くようになって、毎回アナウンスされている内容が違うことに気づきました。

以前は「前のめり」になって観劇している観客には、係の方が通路から離れた席であっても、そこまで行って直接声掛けをされているのを毎回見かけていましたが、コロナ禍で「おしゃべり禁止」を徹底されるようになってから、見ていません。

係の方の直接の声掛けが控えられているので、以前より「前が見えない問題」で残念な思いをされている方が多いのでは?と推察します。

「前のめり」になって観る方は、初めて観劇する方が多いと思います。
コロナ禍ではそういう初観劇の方は少ないので、声掛けの必要性は低いかもしれません。

しかし雪組の「CITY HUNTER」が始まったので、宝塚が初観劇の方も増えていくでしょう。
係の方は直接声掛けしてくださるでしょうか?

コロナ禍ですが、マスクをつけた係の方が、マスクをつけた観客に、声掛けをすることは「感染リスク」をあげることとは思いません。
「前のめり」がダメなことについて説明する必要があったら、「説明チラシ」や「説明看板」を使えば、理解もしやすいように思います。

座席についての宝塚歌劇団側の見解

ご自身の座高が低くて、観劇時に前の方に遮られて舞台が見え辛いことを何回も経験されたヅカ友さんが、劇団にそのことについて問い合わせをされました。

劇団からの回答

お客様にご観劇いただきやすいように、座席床面の傾斜や段差に加えて、千鳥に座席を配置させていただいております。
しかしながら、前方と後方のお客様との座高差、体格差によりましては舞台の一部が見えにくい状況となる場合がございますので、予めご了承ください。

段差に加えて、千鳥に座席を配置させて、「見やすい配慮」はなされているので、これ以上の配慮は期待しないでください、という回答と受け止めました。

私は、7月7日の劇団四季の「アナと雪の女王」観劇時に、前の座席の男性が大きい方で、センター周辺が見えませんでした。すると1幕が終わった幕間に係の方がその男性に話をされていて、2幕から男性が身体をずらして座高を下げてくださって、舞台が良く見えたという体験をしました。
私は見えにくいことを係の方には伝えていません。係の方が1幕の様子から自主的に判断して声掛けをしてくださったのだと思います。

このあたりの判断は、企業によって違うだろうと、2回目のブログの時に書きました。

やはり劇団四季と宝塚歌劇団では、見解が違うようでした。

座高が低い方が通常の高さまで座高を高める権利

お子さんが観劇する場合は、係の方が座高を高くするための「クッションマット」を持って来てくださいます。

子どもでなくても、座高が低い人は、皆と同じ高さまで座高をかさ上げする権利があるのでは?と私は思います。

座高の低い小柄な方は、堂々と「クッション」を借りて、座高を皆と同じ高さにすることを当たり前にしても良いのでは?

私は座高が低いわけでは無いので、クッションは不要です。
普通の座高の私でも、前の方の状況によって見え辛い場合があるので、座高が低い方はまず一般的な女性と同じ高さまでかさ上げすると、見えない残念さを味わう確率は下がると思います。そしてクッションを使っても、後ろの方の迷惑になることは無いでしょう。

背が高い方も観劇時に苦悩されている

背が高くて、観劇時に観客から指摘された経験がある方からも、数件メッセージをいただきました。

細心の注意を払って、出来るだけ小さくなるように努力されているそうです。
そのことで舞台が楽しめなかったり、身体が痛くなったり、辛い思いもしていらっしゃるそうです。

できるだけ後ろの人の視界を遮らないように努力してる方は大勢いらっしゃるでしょうとも書いてくださっていました。

露骨に指摘されることで、心が折れたりもされるそうです。その通りだと思います。

背が高い方、身体が大きい方も、「見えない」と思う側と同じように悩みをもっていらっしゃるということは、理解しておかなければなりません。

私の経験では、前が女性で見えないということはあまり無いです。
やはり大柄な男性、もしくはとても背の高い男性。
ご自分で邪魔になることを理解されていない場合が多かったように感じています。

結論は、互いに思い合う心 宝塚愛

背が高くて観劇時に配慮苦慮されている方が、素敵なメッセージを書いてくださっていました。

せっかく同じ空間で素敵な時間を共有しに来ているのですから、お互い配慮し合って楽しめたらいいですね。

この方の仰る通りだと思います。
どなたもとっても楽しみにして、宝塚の観劇にいらしていると思います。
生の観劇は、舞台と客席が一緒に時間を共有することから始まります。
一緒に共有する時間を誰もが楽しめることを、みんなで願いたいです。

コロナ禍で客席での会話が禁止されているので、現在は知らないお隣さんとお話をする機会はありません。

以前は一人で観劇している場合は、お隣さんと気軽にお喋りをしていました。

関西では「おばちゃんは飴をもっている」のが基本で、飴をもらったり、あげたり。
飴文化の交流も、普通に客席でありました。

見えにくくしていると、お隣の方が「私の方にもっと寄って」と言ってくださったこともありました。

数日前に「宝塚魂タカラヅカスピリット」についてブログを書きました。


「宝塚歌劇の精神」はとても深いけれど、全て「宝塚愛」に帰結するということでした。

真琴つばささんは、宝塚は「生徒」と「スタッフ」と「応援してくれる方々」の三位一体の総合芸術だと思う。と仰っていました。

「宝塚愛」の中には、宝塚が大好きなファンや観客も入っています。

「コロナ」によって人との関りがより希薄になってきていますが、宝塚愛は不滅です。
座席でも互いに思いやって、みんなが楽しめる観劇ができたら良いなと願っています。

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