とてもシビアな路線扱いの区別 スカイステージ編
こんにちは、くららです。
タカラヅカニュースで、各組の「スカイ・レポーターズ交代式」「スカイ・ナビゲーターズ交代式」が放送されています。

「スカイステージ」の放送が始まったのは、2002年7月1日からです。
そのため、7月にメンバー交代することになっています。

当初の9年間は、路線スターがスカイ・フェアリーズという名称で、番組の進行役をしていて、それがトップスター・トップ娘役の登竜門でした。
早霧さん、朝夏さん、望海さんらが、「ニュースの顔」だった時代もあったのですよ。

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スカイ・フェアリーズについて

新人公演の主演・ヒロインをする有望な若手メンバーが、タカラヅカニュースの進行役の「スカイ・フェアリーズ」でした。
86期~93期までのトップスターで、「スカイ・フェアリーズ」を担当していなかったトップスターは、明日海りおさんと紅ゆずるさんだけです。

下記の表を見てください。93期の男役までが、スカイ・フェアリーズに選出されていました。そのため、94期の珠城りょうさんは該当しません。
トップスター、トップ娘役に就任したスターと、現役生と最近退団された方の名前を記しています。(そうでない方は、省きました。)

これを見ると、研3あたりで推されていた路線が明確です。

スカイ・フェアリーズメンバー

第1期生
花組:華形ひかる(85期)
雪組:凰稀かなめ(86期)

第2期生
雪組:沙央くらま(87期)
星組:夢乃聖夏(87期)
宙組:早霧せいな(87期)

第3期生
月組:龍真咲(87期)・夏月都(88期月組副組長)

第4期生
花組:朝夏まなと(88期)
月組:光月るう(88期)
星組:美弥るりか(89期)
宙組:凪七瑠海(89期)

第5期生
花組:望海風斗(89期)
雪組:愛原実花(90期)
星組:蒼乃夕妃(90期)

第6期生
雪組:愛加あゆ(91期)
宙組:澄輝さやと(91期)

第7期生
月組:紫門ゆりや(91期)・蘭乃はな(92期)
星組:天寿光希(91期)

第8期生
雪組:凛城きら(92期)・舞羽美海(93期)
星組:真風涼帆(92期)・夢妃杏瑠(93期)

第9期生(2010年7月~)
花組:仙名彩世(94期)
雪組:彩風咲奈(93期)
星組:芹香斗亜(93期)・華雅りりか(94期)
宙組:蒼羽りく(93期)

青字はトップスター赤字はトップ娘役

宙組の93期担当は、愛月ひかるさんでは無く、入団時の成績が3番の蒼羽りくさんでした。
新人公演主演の抜擢も蒼羽さんの方が愛月さんより先でした。その後二人の関係は逆転しますが、「スカイ・フェアリーズ」が選抜された研3の時は、蒼羽さんの方が有望だったのでしょう。

2011年7月から「スカイ・ナビゲーターズ」に変更

それまで若手の路線男役・娘役が担当していましたが、「スカイ・ナビゲーターズ」と名称が変更になったのと共に、趣きが少し変わりました。
任期が2年間となり、新人公演を卒業した中堅クラスが担当するようになりました。

但し2019年に選出された雪組の「諏訪さき・野々花ひまり」の二人は新公学年でした。
そして諏訪さきさんは、就任中に「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」の新公主演を務めました。

新人の負担軽減のために「スカイ・フェアリーズ」を中止?
「ニュースの顔」として、新人さんがニュースの進行役をすることは、顔を覚えてもらったり、身近に感じてもらえたり、売り出すチャンスだったと思います。スターとして、度胸や技術を磨いていくこともできたでしょう。

しかし「スカイ・フェアリーズ」は、新人公演の主要な役を務めている人たちが担当していたので、「収録」と「新人公演」が重なることは、時間的にも精神的にも厳しい面があったと思います。
そのためと、中堅の活躍のために変更になったのだと思いました。(私の勝手な解釈です)

歴代のスカイ・ナビゲーターズ(2011年7月~2年毎)

第1期生(2011年7月1日〜)
花組:瀬戸かずや・芽吹幸奈
月組:宇月颯・彩星りおん・琴音和葉
雪組:蓮城まこと・沙月愛奈
星組:壱城あずさ・白華れみ/優香りこ
宙組:蓮水ゆうや・愛花ちさき

第2期生(2013年7月1日〜)
花組:鳳真由・春花きらら/桜咲彩花
月組:紫門ゆりや・白雪さち花
雪組:真那春人・桃花ひな
星組:天寿光希・優香りこ/妃白ゆあ
宙組:澄輝さやと・綾瀬あきな

第3期生(2015年7月1日〜)
花組:和海しょう・桜咲彩花
月組:輝城みつる・花陽みら/早乙女わかば
雪組:久城あす・杏野このみ
星組:夏樹れい・夢妃杏瑠/紫りら
宙組:星吹彩翔・結乃かなり

第4期生(2017年7月1日〜)
花組:舞月なぎさ・華雅りりか
月組:輝月ゆうま・早乙女わかば/晴音アキ
雪組:真地佑果・妃華ゆきの
星組:紫藤りゅう・紫りら
宙組:七生眞希・花咲あいり

第5期生(2019年7月1日〜)
花組:紅羽真希・春妃うらら
月組:佳城葵・麗泉里
雪組:諏訪さき・野々花ひまり
星組:桃堂純・華雪りら
宙組:秋奈るい・小春乃さよ

第6期生(2021年7月1日〜)
花組 峰果とわ(98期)・糸月雪羽(100期)
月組 朝陽つばさ(99期)・桃歌 雪(100期)
雪組 眞ノ宮るい(100期)・希良々うみ(100期)
星組 天希ほまれ(98期)・二條 華(100期)
宙組 若翔りつ(99期)・愛海ひかる(100期)

「スカイ・ナビゲーターズ」は、トップスター路線では無くなった

「スカイ・ナビゲーターズ」の第1期生に、新人公演主演の経験がある瀬戸かずやさん、宇月颯さん、蓮城まことさんがいらっしゃいます。
今から10年前、トップスター路線では無かったと思われます。

瀬戸かずやさんが「花組の2番手」になられるとは、「スカイ・ナビゲーターズ」に就任された時に、誰が想像したでしょう。

私的には、早乙女わかばさんが花陽みらさんの後任となった時に、「トップ娘役候補」では無くなったのだな、と残念に思ったものでした。

諏訪さきさんも、トップスター候補では無いでしょう。
今度新しく就任する眞ノ宮るいくんも。

しかし、瀬戸かずやさんの例があるように、路線にくい込んで活躍されていく可能性はあります。

希良々うみちゃんについて

先日の雪組全国ツアーでも、活躍されていました。
「宝塚グラフ7月号」の朱紫令真くんの「100期生紹介」は希良々うみちゃんでした。
声楽の先生が一緒で、とても頑張っていたので、最後の歌の成績がすごく良かったと先生が話されていたそうです。(研5の試験のことと思われます)
成績を見てみると雪組100期の中で1番でした。同期に歌の得意な羽織夕夏ちゃんがいますが、今後は希良々うみちゃんが推されていくような気がします。
グラフの100期生紹介にも数多い100期生の中からうみちゃんが選ばれ、さらに「スカイ・ナビゲーターズ」にも選抜されています。

「宝塚のスター路線」の線引きは、はっきりしています。
当初の「スカイ・フェアリーズ」から「スカイ・ナビゲーターズ」に変更になったことには、こういうスター路線外しの意味合いもあったと思われます。スター路線でなくても、「ニュースの顔」の進行役に選ばれることは名誉なことです。

「スカイ・レポーターズ」について

スカイステージの開局3年後の2005年7月1日より、「スカイ・レポーターズ」ができました。
タカラヅカニュースの「スカイ・レポート」をはじめ、様々な切り口で各組の生徒や作品などをレポートをする役目です。

こちらは当初から、話上手でフレンドリーな「別格路線」の方が選ばれていました。

悠真倫さん、奏乃はるとさん、美稀千種さん、美風舞良さん、花野じゅりあさん、憧花ゆりのさん、早花まこさん、光月るうさん、夏月都さんたち、後に専科、組長、副組長になる方々も担当されていました。

七海ひろきさんが、2012年7月2日~2015年4月21日まで、星組へ組替えするまで担当されていました。

任期1年で退団された風莉じんさんの後を受けての約3年間でした。
星組への組替直前には、レポートをしながら組替の心境を素直に語られていたことを覚えています。

2013年7月、8月に、バウホール『the WILD Meets the WILD』で、蓮水ゆうやさんとバウW主演。

2013年9月~12月、本公演の『風と共に去りぬ』で、朝夏まなとさんとスカーレットを役替わりで演じられたり、宙組の3番手的な位置にも見えました。

しかし「スカイ・レポーターズ」を担当されたということは、トップスター路線では無かったのでしょう。

宙組時代に、「Brilliant Dreams七海ひろき~personal~」で、学生服で様々な「キュンとするシチュエーション」を演じていったことが好評でした。

そして星組に組替して「Brilliant Dreams +NEXT」で、理想の男性像を宝塚男役の視点で徹底的に追求していく番組を、七海ひろきのプロデュースで展開して、そのプロデュース能力が発揮され、とても人気スターになりました。

しかし星組の序列は既に決まっていたので、人気が出ても覆ることは無く、退団されました。
その後も、卓越したプロデュース能力をいかして大活躍されています。

スカイ・レポーターズ第9期生(2021年7月1日〜)

花組 羽立光来(94期)・華雅りりか(94期)
月組 春海ゆう(96期)・晴音アキ(95期)
雪組 久城あす(94期)・愛 すみれ(95期)
星組 ひろ香祐(95期)・音咲いつき(96期)
宙組 秋音 光(96期)・瀬戸花まり(96期)

愛すみれさん、音咲いつきさん、秋音 光さん、瀬戸花まりさんは継続です。

宝塚のスター路線は、はっきり線引きをされていることを、タカラヅカニュースの進行役の変遷から思いました。
そして、スカイ・レポーターズ担当だった七海ひろきさんが、人気者になっても、路線は覆ることはありませんでした。

宝塚のスター路線の線引きは、とてもシビアです。しかし、瀬戸かずやさんや、新人公演の主運をしていない鳳月杏さんの活躍もあるので、面白い面もあります。

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