宝塚歌劇団小川友次理事長「人が宝」
昨日は、各組のプロデューサーについての期待を書きましたが、その5組をまとめているのが宝塚歌劇団の理事長。

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グッドタイミングで「出世ナビ|日経 STYL」に小川友次理事の記事がネットにアップされていました。
かつては様々な理事長がいらっしゃいましたが、現在の小川理事長はとても手腕のある方だと思っています。

100周年以降の宝塚を加速させた理事長

今から5年前、宝塚は100周年ということで、様々なイベントが行われ、マスコミでもとりあげられ、観客動員数も上がり、大いに盛り上がりました。
40年以上の宝塚ファンである私は、100周年の宝塚の隆盛を喜びつつも、いつかは失速するのかなと心配していました。

100周年の翌年の2015年4月1日付で小川氏が理事長に就任され、100周年からの右肩上がりの観客動員数は伸び続けており、2018年度も過去最高の動員数を記録したそうです。
私の心配は杞憂に終わりました。

小川理事長の様々な「変革」が功を奏していると思います

「ファン」の満足を意識した取り組みを行われてきたと感じています。
私が思うものをあげてみました。
★演目を早めに発表し、先行画像、ポスター公表時期も定期化。わかりやすい特集、人物相関図など公表。
★動画を効果的に公表。先行映像、初日映像など。
★制作発表や前夜祭などを行う。(就任された直後に比べると回数は減りました)
★海外ミュージカルの上演を積極的に行う。
★作品作りにも参画され、オリジナル作品の駄作化を回避。(しかし残念作はあります。特に「武蔵」は?)
★上級生や実力者の重用。
★歌唱力を重視。
★自主稽古も見守っておられる。
★ライブビューイングの導入、拡大。
★「宝塚愛」…各組の記者会見、制作発表等では、「組カラーのネクタイを着用」、「ご自分の言葉で愛あるご挨拶」
★2019年は『温故創作』過去の名作を掘り起こし、リボーン…「霧深きエルベのほとりに」「アルジェの男」「追憶のバルセロナ」「はばたけ黄金の翼よ」(後ろ2つの演目については、特に「はばたけ…」については、当時のものを知っているので?が大きいですが)
思いつくところをあげてみましたが、まだまだあるでしょう。

この記事を読んで、それまでのお仕事での経験を経て現在のご活躍があることを知りました。
1979年に阪急電鉄入社。83年から阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)で広報を担当。
1998年から宝塚大劇場総支配人をされました。

「そのとき、トップスターたちがどれだけ大きなプレッシャーを抱えながら歌劇団を背負っているのか、ということを思い知らされました。『小川さん、改革が必要なのはわかる。でも絶対にファンを大切にしてほしい』って必死で言うんです。私は営業畑の人間ですから、どうしても営業に力を入れて売り上げを伸ばさなくてはという視点で考えてしまいますが、宝塚のような組織は結局、人が宝なのです。制作者の立場と営業と、車の両輪として見ていかなければいけないと痛感しました」引用:「出世ナビ|日経 STYL」

2005年梅田芸術劇場専務、2009年に同社長に就任されました。
再建のために上演作品の「てこ入れ」に取り組まれ、自主公演を作ったり、海外の公演をを招聘したり、海外での交渉などの貴重な経験を積まれたようです。

そして2015年4月に宝塚歌劇団の理事長に就任されました。
(現在は阪急電鉄の常務取締役 創遊事業本部長も兼務されています。)

女性だけの歌劇団を率いるリーダーとして最も大切にしていることは何ですか。

現場に一番近い理事長でいること。それが私の信条です。舞台は生ものです。団員の体調管理を含めて、最前線の現場が一番大事。けいこ場にも顔を出すし、若い団員の自主参加のレッスンも見に行きます。そうすると『この子は最近いい顔しているな』とか『ちょっと元気がないな』とか、すぐわかるようになります」

「どんな組織も同じですが、全員がトップになって卒業できるわけではないですよね。でも、トップではなくてもやりがいをもって舞台に立って、ここから巣立ってくれるようサポートしていきたいですね」

この小川理事長のインタビュー記事を読んで、「人が宝だ」とおっしゃることに安心しました。
理事長という立場にいらっしゃるので、営業成績も重要であることは理解できます。

「スターさんたちが忙しすぎるスケジュールをこなされている」ことも現場で感じていらっしゃると思うので、その改善は必須だと思います。

これからの宝塚

宝塚は現在、「スターの再編成」の時を迎えています。
トップスター、2番手、3番手という路線スターになれる人数は限られていて、どの生徒にも応援しているファンがついているため、そこで悲喜こもごもでファンの心理は複雑。
駒を動かすように、人事の采配をしているようにファンには思えてしまうこともあります。
そこに「人が宝という愛」があるなら、…。

理事長自らが、『トップではなくてもやりがいをもって舞台に立って、ここから巣立ってくれるようサポートしていきたいですね』とおっしゃっています。
そういう宝塚であるなら、ファンは心から応援できると思います。

今日から「チケット不正転売禁止法」が施行され、「これからどうなるのだろう?」と不安に思うところもあります。
チケットを入手しても都合が悪くなることもあるので、リセールの場も責任を持って用意していただきたい。
リセールは、人気の公演が続いてこそ、できるものなのか?赤い座席が目立つような公演では、リセールは難しいのか?詳しくはよくわかりませんが、明確なルールを作っていただきたい。
ファンが安心して楽しめる「宝塚」の運営を理事長がリードしていっていただきたいと願っています。
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