究極の番手ごまかし「GRAPH900号」いつまで続く?
こんにちは、くららです。
本日は「宝塚GRAPH5月号」の発売日でした。

5月号は創刊900号なので、いつもより分厚く豪華な内容でした。
いつもと同じお値段(750円)なので、お買い得です。

でも読んでいて、残念に思うところもありました。
今日は辛口で書いていきます。

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「宝塚GRAPH5月号」創刊900号記念について

宝塚GRAPH創刊900号を記念して、5月号の内容と連動した記念グッズも発売されています。

トップコンビクリアポスター(5組)1,530円

大劇場内で燕尾とドレス姿のトップコンビがポーズを決めたポスターです。
5月号には、トップスター単独の格好良いショットやトップコンビの別ショットも掲載されていました。
宝塚GRAPHの表紙撮影を長年担当をされている渞忠之氏が撮影。

花組の柚香光くんと星風まどかちゃんのお顔の距離は、やはり他組に比べてとっても近い。
そしてれいちゃんのポーズがとっても絵になって決まっていて素敵です。

花組のポスターが公表されるたびに、美しさにため息が出ていましたが、れいちゃんのポーズを決めて美しく魅せる才能は、特別だなと思いました。

各組のトップコンビが、それぞれ工夫してポージングしているのも、コンビの特色が出ていて面白かったです。

芦沢仁イラストポストカード380円

1964年からスターの似顔絵を描き、宝塚GRAPHに長年連載ページを持っていらしたイラストレーター・芦沢仁氏が、900号記念号のために5組のトップコンビ10名のイラストを描きおろされたものです。

5月号にもそのトップコンビ10名の似顔絵のイラストが掲載されていました。
各スターがデフォルメして描かれていて、特徴はとらえられているのですが、私の目には実物よりイメージダウンしているように見えて、驚きました。
格好良く描かれていたのは礼真琴くんだけくらい。

私自身がこのように描かれたら、傷つくなと思いました。
特に娘役さんのデフォルメが強くて、かわいそう。
「実物はもっともっと可愛いよ」と声をかけてあげたい。
月城さん、彩風さん、真風さんについても、残念でした。

アクリルカード(30種)780円

アクリルカードが発売されたのは、トップスターから101期までの下記30名のスターさんたちです。

花組(5名)
柚香光、星風まどか、水美舞斗、永久輝せあ、聖乃あすか

月組(6名)
月城かなと、海乃美月、鳳月杏、暁千星、風間柚乃、礼華はる

雪組(6名)
彩風咲奈、朝月希和、朝美絢、和希そら、綾凰華、縣千

星組(6名)
礼真琴、舞空瞳、瀬央ゆりあ、綺城ひか理、天華えま、極美慎

宙組(7名)
真風涼帆、潤花、芹香斗亜、桜木みなと、紫藤りゅう、瑠風輝、鷹翔千空

掲載サイズに不満
アクリルカードの撮影時の衣裳の写真とメッセージで、トップスターとトップ娘役は、2ページに5名ずつ掲載されていました。
2番手からのスターは、学年、成績順で1ページに5名ずつ掲載されていました。
92期から101期まで、2番手から6番手まで同サイズです。

アクリルカードの衣装でポートが載っているだろうと期待していたのに、あまりに小さいサイズなので、残念に思いました。

出版物のサイズは、番手によって変化があることが当たり前でしたが、「番手ごまかし」されている組もあるので、敢えて十把一絡げにしている感じがしました。

アクリルカードの衣裳の写真は、トップスターとトップ娘役も比較的大きくありませんが、トップスターとトップ娘役のページは、先ほどの大劇場内での写真などで沢山掲載されています。

最近特にトップスター、トップ娘役至上主義になっていて、それに続くスターがおろそかにされている印象をもっています。

本来ならば次に続くスターの露出を増やして、ファンを増やしていく努力をしていく必要があると思うのですが、「トップスターに繋がらない上級生2番手」を優遇したり、番手をごまかすために、次期トップスター候補の露出を疎かにしているように思います。

このような姿勢は、その先のスターの育成に少なからず悪影響があるように思ってしまいます。

2番手以降同じサイズは、番手ごまかし

アクリルカードの2番手以降がみんな同サイズ掲載というのは、その場しのぎの悪手だと思いました。

宝塚はスターの序列社会なので、宝塚ファンは何事も比較の中ではかる習慣があります。
特に今は「次は誰がトップスターになる?」ということが明確では無いので、出版物のサイズ等からその判断の基準を求めています。

その判断基準が、昨年のレビュー本から、「2番手と3番手が同サイズ」となりました。
公演プログラムも今年から「2番手と3番手が同サイズ」になりました。

そして今回「宝塚GRAPH創刊900号」記念のアクリルカード発売メンバーが、2番手以降みんな同サイズになってしまったのでは、判断基準が全くありません。

宝塚のスター制度はピラミッド型だと言われていました。
決して「トップスターとトップ娘役」と「その他のスター」という分類では無いと思います。

2番手期間は大切

珠城りょうさんが2016年9月5日付で月組トップスターに就任されて、その2番手に5年先輩の美弥るりかさんが就任され、5作つとめられた後退団されました。
それ以降、愛月ひかるさん、瀬戸かずやさんも上級生2番手に就任されて、退団されていきました。

珠城りょうさんの後、月組トップスターになった月城かなとさんは、2番手は『I AM FROM AUSTRIA』、『WELCOME TO TAKARAZUKA』『ピガール狂騒曲』、『桜嵐記』『Dream Chaser』と3作でした。
3番手は『All for One』、『カンパニー』『BADDY』、『エリザベート』、『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』の4作でした。
珠城さんの任期が長かったので、上級生2番手の美弥さんがいらしても3番手経験をかることが出来て、現在トップスターとして人気も得られて成功されています。

現在トップスターに就任している柚香光さん、彩風咲奈さん、礼真琴さん、真風涼帆さんも、順調に2番手、3番手期間を経てトップスターに就任されています。

「上級生2番手」問題は、次なるスターに影響していきます。

花組について

水美舞斗VS永久輝せあ 問題

永久輝さんがVISAのイメージガールに就任していることから、大方の人が「次期花組トップスターだろう」と思っています。
しかし水美さんが95期の人気スターなので、水美さんを差し置いて、永久輝さんを2番手にすることが控えられているように見えます。

次の作品も、二番手ポジションのリストの友人のショパンは水美さんです。

しかし水美さんが花組の2番手的な扱いであっても、暫定の二番手的な扱いとしかみえません。

VISAのイメージガールの春野寿美礼さんも、ほぼ2番手が無い状況でトップスターに就任されましたが、花組生え抜きだった春野さんと組替して3年目の永久輝さんでは状況が違います。
永久輝さんは、トップスターに就任するなら、ある程度の期間、二番手としての経験を積む必要があると思います。それがひとこちゃんのためでもあります。

星組について

土曜日に星組大劇場公演の幕が上がります。
瀬央ゆりあさんは2番目の位置ですが、どうも2番手の扱いでは無いよう。2番手羽根は背負われないような気がします。(初日を観劇予定なので、またご報告します)
その次から暁千星さんが組替してきます。
しかしトップスターの礼さんと同期の瀬央さんが、『めぐり会いは再び next generation』という星組に馴染みのある和気あいあいとしたコメディ作品で2番目の位置で活躍されたら、星組ファンは益々瀬央さんの活躍を熱望されるようになるような気がします。

花組と星組をみていると、95期の人気を重んじるあまり、そのままの状況を維持してきました。
そのまま95期の二人を上げていく計画なら良いと思いますが、後進がトップに就く予定なのならば、現状維持は状況を悪くしているように感じます。

組替という試練の中で頑張っていく永久輝せあさんや暁千星さんが、反感をかわない状況づくりも大切だと私は勝手に思っていますが、どうなるのでしょう?

宙組について

芹香斗亜さん、桜木みなとさんのスターとしての充実ぶりを見ていると、その後がやはり気になります。
宝塚はスターが新陳代謝していくことも魅力と思っています。
真風さんにもご事情があると思いますが、宝塚ファンは判官贔屓になる傾向があります。

「宝塚GRAPH創刊900号」の表紙を真風さんでは無く礼さんが飾っていらしたので、真風さんが更にずっとトップスターを続けていかれる訳では無いのだろうと感じています。

万博アンバサダーに就任している100期以降のスターたちに、はやくバトンタッチしていきたいのかな?と感じる節もありますが、「それは無いでしょ」とも思います。

「宝塚GRAPH創刊900号」記念のアクリルカード発売メンバーが、2番手以降みんな同サイズなことに対して、ちよっと嫌な気がしたので、辛口な思いを書いてしまいました。

上田久美子氏イタリアオペラを初演出


3月いっぱいで宝塚歌劇団を退団された上田久美子氏が、イタリアオペラの名作を初演出されることがわかりました。はやくも退団後第二弾の発表です!

嫉妬、不倫、復讐といった日常のゴシップを題材としたヴェリズモ・オペラの代表作『道化師』と『カヴァレリア・ルスティカーナ』を上田久美子氏の演出によって新制作。

こんな時代にこそ、マエストロ、歌手、ダンサー、オーケストラ、コーラス、他にもたくさんの素晴らしいアーティストたち…人々のエネルギーが混じり合い、イタリアと日本が混じり合い、脳味噌フル稼働で観ていただけるオペラができたらと思います。

さあ、生まれるのは、失望か?希望か?

上田久美子 引用:東京芸術劇場公演ニュース

全国共同制作オペラ
レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』/マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』
新演出/イタリア語上演、日本語・英語字幕付き

東京芸術劇場
2023年2月3日 (金)18:30開演、5日 (日)14:00開演

愛知県立芸術劇場
2023年3月3日(金)、5日(日)

上田先生によって斬新な新しい作品になる予感。
多岐にわたった分野から、オファーがあるのですね。豊かな才能がかわれていますね。

フランス留学は、これが終わってからでしょうか?

上田先生の退団される計画は、はやくからあったのでしょうね。
私たちファンが知らなかっただけでしょう。

宝塚のスターの人事についても、練られたプランがきっとあるのでしょう。
できたらその青写真をファンにも見せて欲しいですね。

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