花組独特のトップ人事
こんにちは、くららです。
今日はとても残念なお知らせがありました。涙…

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昨年高汐巴さんが「トップイヤーズ」という、花組トップスター時代の歌と芝居をミックスしたショーを 相手役だった若葉ひろみさん秋篠美帆さんと3人で池袋のあうるすぽっとで開催されました。
大好評だったので、昨年の12月、東京では同じあうるすぽっとで、関西ではマグノリアホールで「逸翁スペシャルコンサート HANA-1983~1987-」として5月16日、17日に開催予定でした。
コロナの影響で7月23日、24日に延期になっていました。
今年最大の楽しみだったのに、中止になったそうです。

会場が広くないので「もしや」と心配していましたが、現実に!
ソーシャルディスタンスを考えていたら、何も開催できませんね。

とっても切ない気持ちを宝塚の昔語りで紛らわせたいと思います。
ペイさんの相棒は、若葉ひろみさんと秋篠美帆さん。どちらも実にベストマッチの相手役さんでした。
だから3人で「トップイヤーズ」を開催されたのです。

花組のトップコンビは、1対1で添い遂げて同時退団というケースは、あまり記憶にありません。それが花組の伝統でしょうか。
だから、柚香光くんも花組の伝統に従うと、いつか新しい相手役さんに巡り合う運命なのでしょうか?

昭和の「ベルサイユのばら」からの花組トップコンビの変遷

トップコンビの変遷を表にしてみました。スペースが限られているので、表に任期の年数はあまり反映していません。推移だけです。
花組トップスターの変遷

あまりにも少ない、添い遂げ退団

1対1で添い遂げて同時退団は2組だけ
1対1で添い遂げて同時退団したのは、大浦みずきさん&ひびき美都さん安寿ミラさん&森奈みはるさんだけです。
大浦さんのコンビはダンサーコンビとしても、今にまで語り継がれているベストな関係の2人でした。
しかし安寿ミラさん&森奈みはるさんコンビは、がっつり役で組むことも少なく、仲の良さがあまり感じられなかった印象。
ヤンみき(安寿ミラ&真矢みき)人気が大きかったことと、華陽子さんが優遇されていたので。

2人目の相手役さんとの同時退団も2組だけ
2人目の相手役さんと同時退団したのが、高汐巴&秋篠美帆コンビと、真矢みき&千ほさちコンビだけでした。
前者は先ほども書いたように、とても相性の良い素敵なコンビでした。

真矢&ほさちペアは、ほさちさんが愛華さんの相手役として残留する予定だったところ、急遽退団してしまったと言われています。
本来の計画では同時退団の予定では無かった所、結果的に同時退団になってしまった。

愛華みれさんとほさちさんは、真矢さんの退団公演の前のバウホール公演「ヴェロニック」では、主演コンビでした。
その他の出演者は、春野寿美礼さん、大鳥れいさん、彩乃かなみさんなど。新生花組にほさちさんが想定されていたことがうかがえます。

ちなみに1978年初演の「ヴェロニック」は、花組の松あきらさん北原千琴さんコンビで演じられ、その後雪組で高汐巴さんが主演でした。高汐さんのバウホール初主演作。(場違いなことは承知で、ペイさんのことを書きたいのです。
バウホールができたばかりの頃の公演は、先にベテランクラスで演じた後、組を変えて新人クラスがチャレンジしていました。

話を戻して、では愛華さんとほさちさんが大喧嘩してしまって、ほさちさんが急遽退団を決めたとか。真偽のほどはわかりません。

忘れられない仲の悪さ

真矢みき&千ほさち」コンビは、WOWOWの「スターの小部屋」に出演した時の、怖ろしいほどの仲の悪い雰囲気が忘れられません。
互いににらみ合いながら、意味のない会話をしていたように記憶しています。「何があったのだろう?」と心配するほどでした。

そんな光景を撮り直しもせず、公共の電波で流すことにも驚きました。さらに後日スカイステージでも放送されていました。
ふたりの仲の悪い雰囲気は、当時はもう当たり前だったから、そのまま流されたのでしょうか?

真矢さんは今でこそ温和で穏やかさが漂っていますが、トップスターの頃は、かなり尖っていました。
宝塚に新しい風を吹きこんだ「革命児」とも呼ばれていましたが、それはそれで良かったと思います。

「スカイステージ」が始まって、素顔のジェンヌさんが浮き彫りになるようになりました。
特にトップスターと娘役トップの、スカステ番組での露出は多いです。
そしていつのまにか、トップ娘役はトップスターへの「お慕い芸」を表現するのが美徳であり、トップスターは誰よりも人格者であることが当たり前のような風潮ができてしまっています。

今の時代に、「真矢みき&千ほさち」コンビのような個性的なスターがいたら、大バッシングをあびてしまうかもしれません。
WOWOWの「スターの小部屋」で視聴者が不快に思うほどのありのままの姿を見せたことが、決して良いとは思いませんが、品行方正であることに縛られることなく、ありのままの姿であっても良いような気もします。

花組独特のもの

花組のトップコンビの同時退団は、1995年5月5日の安寿ミラさん&森奈みはるさんの退団以降ありません。
もう25年経つのですね。
他の組では当たり前なことが、花組では無いことが不思議です。

初舞台公演も2005年(平成17年)「マラケシュ・紅の墓標」「エンター・ザ・レビュー」が最後で、それ以降20年無いようです。
特徴がありますね。

表に戻って、2人以上の相手役がいる場合、相手役の数を●の数で表示しました。
4人の相手役さんがいるトップスターは、明日海りおさん
準トップ時代の愛希れいかさんを含めると5人になります。

3人の相手役さんがいるトップスターは、春野寿美礼さん

明日海さんも、春野さんも共に、visaのイメージキャラクターをつとめていらっしゃいました。
永久輝せあさんも、この流れを継いでいくのでしょうか?

3人の相手役さんがいる娘役トップは、若葉ひろみさん、大鳥れいさん、蘭乃はなさん。
他の組では、一路真輝さん、高嶺ふぶきさん、轟悠さん、姿月あさとさん、和央ようかさんと5人の相手役をつとめた花總まりさんだけです。

1970年代後半の不思議な人事

私が今でも宝塚史上最も美人で華があって可愛いと思っている北原千琴さんは、安奈淳さんの相手役として月組から組替えしてきましたが、娘役トップだった上原まりさんはそのままいらっしゃいました。ダブルトップ体制になったといっても、北原さんの方が優遇されていた印象でした。
貴公子でフェアリーの雰囲気の安奈淳さんに北原さんはとてもお似合いでしたが、そんなに組むことも無く、安奈さんは「風と共に去りぬ」のスカーレット役で退団されました。
北原さんは1作だけ松さんと組んで退団され、その後「劇団四季」のオーディションに合格して「コーラスライン」に1作だけ出演された後、ご結婚されて引退されたようです。
月組の若手時代は華があって可愛いだけの娘役さんでしたが、だんだんと実力が伴うようになってきて、とても期待していたのに、アッサリ退団されたことは残念でした。

上原まりさんは北原さんが退団されたタイミングで専科に異動されました。
美人だった美雪花代さんは、新人公演やバウホールのヒロイン経験がないまま、次のトップ娘役に抜擢されましたが、突然宝塚大劇場の千秋楽で退団されました。
この頃の花組のトップ娘役の人事も不思議なものでした。トップスター人事も以前ブログに書きましたが、「劇団が二度とダブルトップ体制にしない」と宣言するほどの波乱でした。

春野寿美礼さんのいらした頃の娘役人事についても書きたいことは沢山あるのですが、「ブログが長すぎる!」と友人からの指摘が頻繁なので、今日はここで終わりにします。

柚香光くんは、前任の明日海りおさんの相手役をつとめていた華優希さんと現在トップコンビです。
過去にこういうケースは、同時退団はしていません。
柚香光くんが2人目の相手役さんを迎えるのか?
華優希さんが3人目の相手役さんを迎えるのか?←これは無いような…。
花組独特のトップコンビの伝統は、いつまで続いていくのでしょうね。

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