宝塚の公演は中止しない?
こんにちは、くららです。
昨日の政府の要請を受けて、「何か公表されているかしら?」と宝塚歌劇団の公式ホームページを覗いていますが、何もお知らせがありません。
本日、チケットの販売についてのニュースは更新されていました。
つまり公演の開催について何の変更も無いということなのでしょうか?
2月27日の夜に公演中止のお知らせがありました。

宝塚公演の中止情報2月29日~3月8日

昨日の政府からの要請の意味

昨日の政府からの「スポーツや文化イベントなどについて、今後2週間の中止や延期などを要請」は、「自粛要請」であり強制ではないとのこと。
菅義偉官房長官は法的根拠について「ない。あくまでイベント主催者に判断してもらう」と説明されていました。

宝塚歌劇団の判断

宝塚歌劇団としては、要請を受け入れずに、予定通り公演を続けることを判断されたのでしょう。
(今後状況が変化しない限り)

このことについて正式に公表してくれても良いと思いますが、何かアクションを起こすと、そこに意見や、批判が生じますから、何もアクションを起こされなかったのでしょう。

劇団四季と宝塚歌劇団の違い

昨日、「劇団四季」は、政府の要請を受けて、いちはやく「2月27日~3月8日の全公演を中止する」と公式サイトで発表しました。
同じ商業演劇として宝塚も追従するかと思いましたが、そうではありませんでした。
劇団四季と違う「宝塚の独自性」をいろいろと感じていますので、あげてみました。

ロングラン公演と新作公演の違い

劇団四季では、同じ演目の公演がロングランで行われているので、「公演中止期間」に観れなかったとしても、他の日に観ることが可能です。
しかし宝塚は新しい演目の公演が期間を限って約1か月余りの周期で行われていて、既にチケットが完売されているので、「公演中止期間」に観れなかった場合は、代わりに観ることは難しいです。

「ロングラン公演」と「1か月余りの周期公演」にかかる1回あたりの経費費用は、後者が莫大です。
それを回収するためにも、中止はリスクが大きいと思います。

スターとファンの関係性が強い宝塚

劇団四季は複数のキャスティング制度が採用され、俳優の名前は前面に出さず、あくまでも「作品を見せる」ことに重きをおいています。
しかし宝塚は、作品を見ることも大切ですが、その日、その日の「スターを味わう」ことに意味をおいています。

例えば、宝塚大劇場星組公演は、礼真琴・舞空瞳のトップお披露目公演であり、華形ひかるさんのサヨナラ公演です。
東京宝塚劇場の雪組公演は、望海風斗・真彩希帆の退団までのカウントダウンがはじまって、ファンにとってはかけがえのない公演です。

「ファンの心理」を理解し、ファンに支えられて運営している宝塚歌劇団は、そういうファンを何よりも大切にしています。
「強制ではない中止要請」なので、「ファンの思い」を大切にしてくれたのでしょう。

他に波及する経済損失

劇団四季は劇場内に売店がある程度です。中止になると劇場周辺の飲食店の人出に影響があるでしょうが、多分劇団四季の公演のためだけに営業している店舗はそれほど無いでしょう。

宝塚大劇場では、劇場を中心に「村」と表現されるように、宝塚大劇場の敷地内だけでも、ファン向けの様々なサービス店舗が存在しています。その周辺にも、飲食店やお土産屋、ホテル、旅館など商業施設がたくさんあります。

1回で2500名の観客を呼ぶ大劇場。1日2回公演の日もあります。公演が中止された時の経済損失は、チケット代金だけにはとどまらない大きな損失だと思います。
大劇場の公演の開催のためのスタッフも、約80名のタカラジェンヌ、オーケストラの方々、それ以外にも相当数のスタッフがいらっしゃいます。その方々のお給料だけでも、莫大な費用でしょう。
こんな大所帯の公演組織は宝塚だけでは無いかと思います。

名古屋の御園座公演について

今年はじめて、2月10日から3月4日(水)まで、月組の「赤と黒」の公演が、名古屋の御園座で上演されています。
中日新聞で、現在上演中の「月組公演の中止は無い」と報道されたようです。

御園座は、経営状況が芳しく無く、今年初めての宝塚の公演の興行成績が良く無ければ、来年からの御園座での宝塚の公演は無いかもしれない、という噂を聞いたことがあります。
御園座も、建物内に飲食店やお土産物屋さんが多くあって、突然公演が休演されたら、経済的にとても厳しい状況になったと思います。

「人の多く集まる場所での感染のリスク」も心配ですが、「金銭的損出」から経済がまわらなくなって、「倒産」などに至るリスクもできるだけ回避することも大切だと思います。

四季の公演中止のYahooニュースのコメント欄では、公演を中止しない宝塚への批判が多く書かれています。
「お金」より「命」が大切は当たり前です。

しかし、今回の政府の発表で、政府の意向に従って公演を中止したからといって、何ら経済的補償が得られるものでは無いので、経営的に中止できない経営者側の事情も考慮する必要もあると思います。

美弥るりかさんのコンサート中止

『MIYA COLLECTION』が2月28日~3月1日に開催予定でしたが、公演中止を決定されたようです。
この日に備えて一生懸命準備されてきたでしょうから、美弥さんご自身も、ファンの方も残念でならないと思います。

美弥さんのように、政府の要請に対して、苦渋の決断をされた場合も多いと思いますので、宝塚の判断を持ち上げることはできません。
今後この宝塚の判断も変更になる可能性はあります。

しかし、宝塚は、宝塚なのです

宝塚ファンはオタク的な部分もある

私は昨年の8月15日、台風10号で警報が出ている中、紅ゆずるさんのサヨナラ公演の星組の午後3時からの公演の観劇に行きました。

台風の中15時公演観劇できて感激!でもこれで良かった?


朝から神戸あたりのデパートは営業をとりやめ、宝塚阪急の営業も午後3時までで終了でした。
大阪の梅田で勤務する息子からは、「電車が止まるかもしれないから、3時に早帰りする」と連絡がありました。
阪急電車の運転状況をみても、「いつ列車の運行をとりやめるかもしれない」と記されていました。
8月19日が千秋楽で、私の手持ちのチケットは15日が最後のものなので、悩んだ結果「後悔しないために観に行こう」と、帰りの電車は動かないかもしれないことを覚悟して、劇場に足を運びました。

「こんな台風の中観劇する人は少ないだろう」と思っていたら、劇場は9割方、観客で埋まっていたのです。
宝塚ファンの熱心さに驚きました。
台風の厳戒態勢の中、公演を開催し、そこにほとんどの観客が集まるとは。
「宝塚は特別な世界なんだ!」と、自分もその一員でありながら悟りました。
少し世間の価値判断から外れた「オタク」と言ってもいいでしょう。
宝塚ファンは、オタク的な部分もあるのです。

今回の「中止にしない」という判断、阪急阪神ホールディングスの「ケチ」と言われる体質も否定はできないでしょう。

これから観劇で注意すること

観客の中から感染者が出たり、タカラジェンヌから感染者が出たりすると、宝塚の公演は中止になると思います。

観劇時は細心の注意をはらって
風邪の症状があったり熱がある人は、観劇をしてはいけないでしょう。
丁寧に石けんで手を洗い、消毒につとめて、マスクもしっかり装着して座席に座ること。
・丁寧な石けんでの手洗いは、火曜日に観劇していた時にすでに皆さんされていました。手を洗うために、大分待つ必要があります。
・火曜日の時点でマスク率は9割はありました。
世間では「マスク不足」で、手に入らない方もいらっしゃるので、マスクの代替品でも良いと思います。

大好きな宝塚を心から楽しんで、免疫力を高めていけるといいですね。

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