宙組感想「シャーロック・ホームズ」「Délicieux」
こんにちは、くららです。
宙組の初日を観劇してきました。
ダラダラと思ったことを書いていきたいと思います。

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新しい宙組の番手について

バディ感あふれる真風・芹香

芝居も、ショーも、真風・芹香のバディ感あふれる作品でした。
トップ娘役を新しくしてまでも、6作目からも「バディ感」イチオシでいく宙組の方向性が、打ち出されていました。
キキちゃんは、どの組の2番手よりも強い確固たる存在になりました。

お芝居も、二人は対峙する関係。二人に対等な力があるからこそ、見ごたえがあります。

ショーでは、「マリーアントワネットのお茶会」の喜劇的なシーンをキキちゃんが担当。
タカラヅカスペシャルのパロディのよう。マリーアントワネットは、もちろんキキちゃん。
「パンが無ければお菓子を食べればいい」から、マリーアントワネットに繋がったよう。

今日はそれほど毒舌をはいていませんでしたが、紅ゆずるさん演じる「紅子」のような、毒舌アントワネットになっていきそうな予感。

そして、真風さんが「かつて演じた役をする」ということでしたが、『ジャン・ルイ・ファージョン』で演じたフェルゼンを再び
フェルゼンの眩いばかりの登場の仕方から、その後キキちゃんが、ダルマ姿になっていくところなど、絶対に今後面白くなっていく!と確信できるものでした。
これから、キキコメディアンヌぶりが、堪能できそう。

フィナーレの男役群舞は、真風さんとキキちゃんが男役同士で組んで踊るタンゴからはじまります。二人の息の合ったバディ感は特別。
その後ろで、桜木・和希も踊っていました。
その後、総踊りというより、全部の男役がペアでタンゴ踊っている、今までに無い男役群舞でした。

そして、真風・潤のデュエットダンスでも、キキちゃんが熱唱。以前にも宙組で見た構図です。

「新トップコンビ売り」というよりも、「ゴールデントリオ売り」でいくように感じました。

次に続く桜木みなと・和希そら

公演プログラム掲載の、そら君のスチールが「二分の一」サイズで、プロフィール付きに、大躍進!
この扱いは、桜木みなとくんと並びました。

ショーのフィナーレの冒頭、ずんちゃんとそら君がオケボックスから銀橋に登場して歌った後に「初舞台生ロケット」になります。
1本ものだったら「歌唱指導」という位置づけでしょうが、ショーで、今回は初舞台生のシーンに続くので、「ロケットボーイ」という扱いでしょうか。
でも重要な役どころなので、この二人が担ったということは、そら君ファンの私には嬉しいことでした。

しかし、桜木みなとくんは3番手です。
お芝居でも、シャーロックの助手のワトソン役で、出番が多い。
その上、恋人の天彩峰里ちゃん演じるメアリーとのラブも描かれていて存在感があります。

一方、G・レストレード警部を演じる和希そらくんは、太いもみあげのおじさん役。
出来るだけ出番が多くなるように配慮されていましたが、3番手の桜木みなとくんとは、差が明らかです。
フィナーレの階段降りも、ずんちゃんは3番手羽根を背負っていましたが、そらくんは肩羽根でした。

ショーの階段おり等

春乃さくら(102期)(エトワール)

鷹翔千空(肩羽根)、紫藤りゅう(肩羽根)、留依蒔世(肩羽根)

天彩峰里(小羽根)、瑠風輝(肩羽根)、遥羽らら(小羽根)

和希そら(肩羽根)

桜木みなと(3番手羽根)

芹香斗亜(2番手羽根)

潤花(トップ娘役羽根)

真風涼帆(トップ羽根)

Wトリオ(男役)亜音、大路
Wトリオ(娘役)栞菜、朝木、愛未、山吹

並び:花音・紫藤・副組長・和希・芹香・真風・潤・桜木・組長・瑠風・遥羽

トップに就任していない95期の中で、3番手羽根のずんちゃんが一番強い位置にいることは、揺るぎません。
宝塚の既得権は、大きいです。
雪組、花組が新体制になる中で、「95期の位置」に関心が寄せられていますが、ずんちゃんの存在は他の組にまで影響していくのか?気になるところです。

そして「路線が詰まっている宙組」に、紫藤りゅうさんが組替して来ました。
今回の階段降りで、瑠風輝くんの方が上ということが判明。

瑠風輝くんについて

まだ複数人降りです。先日も書きましたが、本公演の「ナウオンステージ」の出演者にもなっていません。
乗り越える壁が、宙組では厚いようです。

そして今回芝居で、もえこちゃんはモリアーティの部下のフレッド役で、「メガネ男子」で決めていました!
メガネをかけると、キリリとしたハンサムさん。
「オーシャンズ11」をはじめ、『FLYING SAPA』でも、『Hotel Svizra House』でも、メガネが似合っていましたね。

ショーのマリーアントワネットに貴族の美男子たちが、次々にスイーツを売り込むコメディの場面でも、鷹翔千空くんと一緒に、「メガネ」をかけていました。
鷹翔千空くんも、お顔が派手では無いので「メガネ男子」がお似合いでした。

もえこちゃんは、これからもメガネに特化していくのかも?

宙組の男役番手

宙組ビラミット
2番手 芹香斗亜
3番手 桜木みなと
4番手 和希そら
5番手 瑠風輝
6番手 紫藤りゅう
留依蒔世、鷹翔千空

留依蒔世くんと鷹翔千空くんは、パレードの並びでは、前回の「アナスタシア」と同じ本舞台の一番端の上手と下手でした。

ダンスも歌も超実力派の留依蒔世くんは、「Le Trio Forêt Noire」での仮面の歌手をはじめ、力強い歌声を聞かせてくれました。
「イケボイス」だなと思うと、留依くんかそらくんの場合が多いです。

娘役さんについて

2番手娘役さん
遥羽ららちゃん天彩峰里ちゃんは、階段おりで小さな羽根を背負っていました。娘役では、二人だけです。
お芝居では、ららちゃんの役は「ホームズの部屋の大家さん」のようなおかみさんの役で、桜木みなとくんの恋人役の天彩峰里ちゃんの方が良い役かな。

ショーでは二人とも活躍していました。ららちゃんは、芹香さんと2人で真ん中のシーンもありました。
ららちゃんの退団は残念ですが、天彩峰里ちゃんが今後も活躍されそうです。

面白かったのは、「夢千鳥」でそら君の相手役だった、水音志保ちゃん山吹ひばりちゃんそらくんと組んでいたこと。3人で銀橋を渡っていたと思います。

潤花ちゃんについて

宙組本公演デビューの潤花ちゃんは、華やかでヒロインとしての存在感があって、お芝居のどの衣装も着こなしていて、トップ娘役として輝いていました。
お芝居の冒頭は、潤花ちゃんの出番からはじまります。

心配されていた潤花ちゃんの歌は、歌えるキーの範囲で歌っているので、問題無しでした。お稽古に励んだのだなとも思いました。

お芝居で「オペラ座の歌手」としてオペラ座舞台に登場するシーンでは、「歌は大丈夫?」と勝手にドキドキと心配しましたが、オペラは歌わない設定でした。あそこまで歌う前ぶりで、歌わないという生田先生の演出に感心しました。

生田先生は、「シャーロック・ホームズ」ファンということで、どんな謎解きや展開になるのかと期待しましたが、お話の展開は奇抜でしたが、お話を楽しむというより、登場人物のキャラクターや衣装、楽曲、振付、センスのあるシーンを楽しむ「宝塚バージョン」という感じでした。
無理やりハッピーエンドにもっていくところが、宝塚!
一般の「シャーロック・ホームズ」ファンは、この作品を楽しめるのだろうか?と少し疑問に思いました。私の偏見かな?
宝塚ファンは、充分楽しめます。登場人物がとっても多くて、1回では全然足りない。

「Délicieux」の嫌いなシーン

スウィーツのように甘美な夢の時を味わえる、絢爛華麗なパリ・レヴューということで、スチール写真から夢夢しくて可愛くて、プロローグも大階段を使って豪華で宝塚らしい品があって、「私の大好きなショーだわ」と楽しんでいました。

しかし、下記のシーンだけは、受け容れられませんでした。
SHUN先生の振り付けの「Le Trio Forêt Noire」という、真夜中のブーローニュの森の奥深く、地下のレヴュー小屋で繰り広げられる、男女の禁断の愛を耽美的な世界観で魅せるというシーン。
はじまってすぐから、娼婦役の娘役さんたちの後ろ姿が、卑猥なポーズがあって嫌な感じ。

桜木みなとくんが、ロングヘアーのホットパンツなのだけど、あまり似合っていない。女性なのか、女装なのかもわからない。
そして、ムチを打ったり。
最後の奥のケーキの上での、真風さんと潤花ちゃんのシーンは、見てはいけないものを見てしまった、「何をやらせてるの!」という思いが残りました。
「スウィーツを楽しむ」のに、こんなシーンが必要なのか?これが耽美的なシーンなのか?
頭のかたい私には、理解できませんでした。

ショーなので、シーンは次々に流れていくので、次の中詰でガラリと雰囲気が変わったので、その後は楽しめました。

長くなったので、このあたりで終わりにします。

本日も午後公演を観劇予定です。
2回目を見たら、また感想を書きたいと思います。

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