和希そら君を使わなきゃあもったいない

昨年から急上昇中の宙組和希そら君!「オーシャンズ11」ではライナス役に抜擢。同じ役を経験した真風涼帆さんや芹香斗亜さんのように大きく羽ばたいていって欲しいと願いながら、このブログを綴っています。

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実力派和希そら

実力派タカラジェンヌ北翔海莉、望海風斗らのトップスター起用による成功例から、実力派礼真琴のトップ就任は確実視されています。

昨年から抜擢が続いている和希そら君は、礼真琴君のように実力には遜色がありません。96期入団ということで成績のことなど気にされてきませんでしたが、入団時の成績は次席、男役では1番です。

宝塚で上映されたミュージカルなどが、外部でもそのまま上演されるこの頃です。外部にはミュージカルの実力者がいっぱいなので、宝塚はビジュアルが良ければよいと言っていられる時代ではありません。(ビジュアル重視のスターも必要ですが。)

宝塚での実力重視の傾向は、今まで以上にこれからも強くなっていくことと思います。

そら君は、トップは難しいかもしれませんが、「宝塚の実力派」として主要メンバーの一員となって活躍してもらわなければもったいないと思っています。

和希そら飛躍の年になった2018年

2018年1月からの「ウェストサイドストーリー」東京公演では、初の女役アニータで大絶賛されました。

キレッキレのダンス、底力のある歌、聞きやすい声で明瞭なセリフ。情感があり人間味が伝わってくるお芝居。誰よりも技術力の高さが目立っていました。

普段のそら君は明るいやんちゃなかわいい子という印象ですが、いざ役になると、セクシーで土臭い大人の女性に大変身して、アニータそのものになりきり、お芝居の勘とセンスが秀でていることを証明しました。

メンバーの中では一人だけ役そのものになりきっていて、女性がリアルな男性を演じるには無理が残る「宝塚のウェストサイドストーリー」では、枠から浮いてしまいそうでもありました。外部でアニータを演じたなら、何の違和感も無くより大絶賛されることでしょう。

この作品については、宝塚で外部と同じようにリアルなシーンをみせる必要があるのかということは疑問ではありましたが、そらアニータの悲しみに共感でき怒りがわいてくるのは、アニータの役がすばらしかったからなのでしょう。

夏の梅田芸術劇場では、アニータ役はずんちゃん(桜木みなと)でした。そらアニータが見れないのは、何かが欠けているような喪失感がありました。(バウホールの「ハッスルメイツ」で、もっともっと活躍の場が見れて、この配役は納得するしかなかったのですが)

ずんアニータも全力で頑張っておられましたが、先に演じたそらアニータの印象が強く鮮やかだっただけに、私には物足りなさを感じました。実力の差も明らかだったように思いますが、そら君よりずんちゃんの方が番手が上ということには、何も影響していません。

和希そらを中心とする「ハッスルメイツ」

バウ公演「ハッスルメイツ」は、実力派和希そら大展開のワンマンショーのようでした。観たものには、和希そら主演としか観えませんでしたが、建前上この作品は、宙組20周年を記念する「バウ・Song & Dance Entertainment」であり、プログラムには和希そらを中心とする宙組メンバーという言葉しかありませんでした。劇団の公式サイトでも、和希そらの名前は破線の上でも無く、学年順に並べられていました。

プログラムの中で、作・演出の 石田昌也氏は、

「タイミングよく努力賞を受賞した」とか

「ルキーニ、アニータと変幻自在なマルチプレーヤーで演技派である」と和希そらを讃え、

「和希そらの個性を発揮させるために」作品を選んだということばを使いながらも、

本公演は和希そらを中心とする舞台だが、ワンマンショー、リサイタルではない。しかし「和」=平和・なごみ・和物、「希」=希望、「そら」=空…をサブ・テーマのイメージとして構成し、主題歌&挿入歌を吉田優子先生に作って頂いた。 和希そら、そして仲間たちの「連帯感」を感じて頂けたら作者として幸勘です。

と書かれていました。

演出家も十分和希そらの実力を認め、和希そら主演のショーを作りながらも、建前上「和希そらバウ主演作品」とは言えないのです

当時の私の勘違いで、「バウ初主演作」でした。

このことに気づいた時に、宝塚には動かしようのない「番手という建前」が明らかにあって、その建前を誰も勝手に壊すことができない宝塚の掟を感じました。「歌劇団という組織」が和希そらをスター路線と確定しなければ、バウホールの主演と名乗ることはできないのですね。

「ハッスルメイツ」の舞台での最後のご挨拶では「主演の和希そら」と紹介されていましたが。

ハッスルメイツの舞台で、和希そらの「歌、ダンス、芝居の卓越した実力」「天性の明るさ」「人懐っこさ」「愛嬌」「コメディセンス」…

和希そらの芸達者ぶりと魅力がふんだんにあふれていました。礼真琴君と実力面では引けを取らないのでは無いでしょうか。

(「ハッスルメイツ」は、2月9日からスカイステージで放送されます。)

和希そら君の2017年まで

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96期生和希そら

和希そら君は96期生です。96期生が入団してから数年は、「96期生事件」をファンが問題視しても、歌劇団は主席の夢華あみの大抜擢をはじめとして、96期生を優遇する方針をとっていました。和希そら君は、入団時の成績は夢華あみ さんに続く次席の実力派でした。

「ベルサイユのばら」新人公演主演抜擢が好評

スカイステージの朝夏まなと「Brilliant Dreams+NEXT」では、全6回にそら君ひとりだけ特別枠で出演していました。明るくてひょうきんでかわいい「和希そら」を印象づけました。
2014年「ベルサイユのばら-オスカル編」の新人公演では主演のオスカルを演じました。先日スカイステージでその新人公演が放送されましたが、「歌」「芝居」「ダンス」きっちり及第点をこなしていました。舞台の評判も良かったです。

私はそら君と同じ岡山出身なので、岡山のことには少し詳しいのですが、 「ベルサイユのばら」大劇場公演の時、5月18日(日)に岡山の貸切公演がありました。地元の山陽新聞旅行社が企画し両備バスが運行して、岡山県内各地から59台のバスで2500名の岡山の方々が観劇されました。後日談ですが、友人からその観劇ツアーに参加したことを聞きました。

貸切バスでの運行なので、料金はチケット代金+バス代金としては、かなりのおトクな料金に設定されていました。山陽新聞社と両備グループは、岡山の中心的な企業です。利益を度外視して、宙組の観劇ツアーは遂行されたようです。

スカイステージの「ふるさと自慢」で、そら君が岡山を紹介する中で、出身中学を訪問する様子も流されていました。当時の先生たち総出で宝塚受験を応援され、その後も観劇しながら応援されているようで、そら君の人柄の良さを感じました。

その後の抜擢がとまる

しかし96期生に対するバッシングの嵐の中、そら君に対する抜擢は「ベルサイユのばら」で、とまってしまいました。

夢華あみ さんがバッシングに耐えかねて宝塚を退団されたのが2014年の始めです。その公演まで彼女の抜擢は続いていました。宙組「ベルサイユのばら」新人公演は、2014年の5月です。96期押しの流れの中で当然のごとくそら君は主演に抜擢され結果を残しながらも、ファンたちの反発をかうのは避けた方が良いと方針が変わったのか、抜擢路線から少し距離をおかれるようになったように私は感じていました。

96期でも娘役の咲妃みゆさんは順調に抜擢にこたえて雪組のトップ娘役になり、花乃まりあさんは、当初はバッシングにあいながらも花組のトップ娘役を全うして後半は評価されるようになりました。綺咲愛里さんはトップ就任が2016年だったので、96期バッシングもおさまった中でした。

96期ということで、実力があっても95期生より路線が遠のいてしまったのは、仕方がないのかもしれません。

「エリザベート」新人公演ルキーニは高評価

2016年夏の宙組「エリザベート」本公演は、前回の高評価かつ超チケット難だった花組「エリザベート」に比べると、盛り上がりに欠けるものでした。むしろ新人公演の方が評価が高く、特にそら君のルキーニは本役をしのぐ という高い評判でした。

これも先日スカイステージで放映されたものを見ましたが、「まさにその通り!」と実感しました。場の雰囲気を感じ取って醸し出すお芝居の「勘」「センス」が素晴らしいと思います。

2019年の和希そらに期待!

現在博多座公演に出演中ですが、スカイステージの「ナウオンステージ」には、前回の大劇場公演から出演するようになり、今回も出演されています。トリオ(愛)役で以前に凛城 きら/霧矢 大夢のされた語り部役です。役に恵まれているかというとそうでもありません。

期待がもてるのは、大劇場公演「オーシャンズ11」の、ライナス役です。1期上の桜木みなと君が現トップの紅ゆずる、望海風斗両名が演じられたベネディクト役で、ポスターにも掲載されているので、宙組3番手は確立しつつありそうです。そら君の役はそれに続く役なので、今までよりは期待されている役どころと言えばそうなります。

桜木みなと君のバウホール公演の時は、チケットが余っていましたが、昨年のそら君の「ハッスルメイツ」は、チケット難でした。お芝居とショーという違いも大きいでしょうが、二人の人気の差はどうなのだろう?と思ってしまいます。

キャラクターも持ち味も違うので比較することは間違いかもしれませんが、そら君の実力は序列がつく中でつぶしてしまうのは、残念すぎます。

「和希そら」という宙組にピッタリの芸名ですが、宙組から組替えして、ステップアップして活躍できる場があるなら、そうなって欲しいなと願っています。

特にビジュアル売りのトップスターの2番手として、実力が発揮できる場が与えられるなら、もっともっと光りかがやけるスターになっていけるのではないでしょうか。

和希そらの活躍を願っています。 ポチッと応援していただけると嬉しいです♪ にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ にほんブログ村

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