実力だけが正義?
こんにちは、くららです。
「宝塚グラフ12月号」の娘役コーナー「A GIRL!!」は華優希ちゃんです。

退団発表が11月16日、会見が17日、グラフ発売が20日。
突然の退団発表にファンはドッキリ!ショックでした。
華ちゃんのポートは、輝いた笑顔がやさしさと温かさに満ちていて、退団のショックを受けたファンに癒しを与えるために準備されたような印象を抱きました。

そして、会見では語られなかった本音を吐露されているように、私は感じました、

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「宝塚グラフ12月号」での華ちゃんの本音

私は“適度に頑張る〝ということが出来ない性分でもあるんです。思い込んだらその道しか進まず、0か100か、みたいなところがあって。
「そんなに頑張らなくてもいいよ」と言われると、どれくらい頑張ったらいいのかわからなくなってしまうんですよ…。引用:宝塚グラフ12月号

そこに記されていた華ちゃんの言葉は、私の思っていた通りの「華優希」という人物像でした。

出来ないことが多すぎる自分のことがどうしようもなく情けなくなる時があって、
以前は「どうしよう!?」と焦って周りが見えずに突っ走っていたそうですが、
今では、落ち込んでいる時間がもったいないので、やるべきことをコツコツと積み重ねていくしかないと思っているそうです。

トップ娘役として、歌やダンスの実力不足で叩かれることが多かった華ちゃんですが、そのことを誰よりも本人がわかっていて、適度では無く、100%以上、頑張る限界がわからなくなってしまう程、頑張ってきたのでしょう。

そして退団会見では、「最後の日まで精進して、一つひとつの課題に取り組みたい」と結んでいらっしゃいました。本気で苦手を克服して、タカラジェンヌとして最後を飾っていきたいと思っていらっしゃるのでしょう。

華ちゃんの前のトップ娘役が、芸事に特に秀でた仙名彩世さんだったので、実力面を比較されてしまいますが、華ちゃんは実力面でも努力の成果が少しずつあらわれていると思っています。

そして華ちゃんの舞台化粧の美しさも努力の賜物だと思います。
檀れいさんも現役時代、美しいお顔に誰よりも上手に工夫したお化粧をされていました。
綺麗に舞台化粧することには、誰にも負けないというプライドを持っているという感じのお話をされていたと思います。

ビジュアルが良いからこそ舞台化粧が映えるのでしょうが、そこに努力も積み重ねられているのだと思います。

タカラジェンヌはみんな努力の人 特に実力不足の人

人には得手不得手があるので、どんなに努力しても、舞台の技術にすぐに反映しない人はいます。
華ちゃんの場合、高校を卒業していて、特に宝塚受験のために長期に渡って本格的な準備していたわけでは無いので、基礎面で遅れがあるのは、仕方ないことです。
宝塚受験の準備をしていなくても、素質がある人は、短い期間でどんどん伸びていくでしょうが、そうでない人も一定数いて当たり前だと思います。
そういう人たちは、何とかみんなについていこうと、さらに努力を重ねていると思います。

星蘭ひとみちゃんも同じですね。
バレエの初心者のまま音楽学校に入学して、初舞台のロケットを披露するまで、どんなに頑張ったかを「Memories of 星蘭ひとみ」で語られていました。そして次のような印象的な言葉も。
努力をすれば認めてもらえる、必ず力になるんだなと言うのがわかって、その嬉しかった気持ちがあったから、今まで頑張って来れました。

ファンから見たら、実力面が今一歩のため、何の努力もせずにビジュアルだけに見えがちですが、どのタカラジェンヌも努力の結晶で舞台に立っていらっしゃると思います。
特に実力不足と言われる方々は、並々ならぬ頑張り、努力を続けていらっしゃることでしょう。

昨日話題にした紅ゆずるさんも同じです。
バレエを習ったのは、宝塚受験の直前で、本格的な準備をしないまま、宝塚の受験に合格して、誰よりも努力、努力で、最後は星組のトップスターに就任されました。

華優希ちゃんも、星蘭ひとみちゃんも、紅ゆずるさんも、技術面の基礎ができていなくても、「タカラジェンヌとしての将来性」をかわれて音楽学校の受験に合格したのだと思います。

そして華優希ちゃんと紅ゆずるさんは、入団当初は抜擢とは無縁でした。
華優希ちゃんは、新人公演や本公演での存在感、演技力がみとめられて、新人公演のヒロイン、『はいからさんが通る』のヒロインと昇格していきました。
紅ゆずるさんは、最後の新人公演で、『スカーレット・ピンパーネル』の主演のパーシーを演じてから、遅咲きの出世街道を昇っていかれました。

実力だけが正義では無い

紅ゆずる・綺咲愛里コンビは、今でも「実力不足コンビ」と叩かれていますが、私にはそのように思えません。
歌唱力があっても、ダンスが上手でも、そこにハートが伴っていなければ観客の心はうたれません。

ハートの素晴らしさの方が舞台技術より勝るところもあると思います。
そしてビジュアルの良さも、宝塚では実力の一つととらえても良いのでは。
演技力も、重大な実力の一つでしょう。

北翔海莉さんがトップスターになった時に、実力を兼ね備えたトップスターの醍醐味を堪能させてもらいました。
そしてその系図は、望海風斗さん、礼真琴くんと続いています。
実力があるトップスターの舞台は、特別素晴らしいです。

しかし実力だけが正義では無いと思います。
紅ゆずるさんや華優希ちゃんのようなスターが、たまには誕生する宝塚であり続けて欲しいなと思います。
柚香光くんのような、新しい感覚のスターさんも。

5組あるので、より個性的なスター性が光るスターたちを楽しめる、何が出てくるかわからないワクワク感いっぱいの宝塚であって欲しいなと願っています。

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