5年後の人事から今を読む
こんにちは、くららです。
11月21日に、「花博記念公園鶴見緑地」(大阪市鶴見区)で『万博の桜2025実行委員会』による植樹式がおこなわれ、聖乃あすかさんと105期生の4人(星空美咲、稀奈ゆい、初音夢、湖華詩)が参加しました。

聖乃あすかさんは、ご挨拶の中で、5年後の『大阪・関西万博』の話をされていました。
「5年後の宝塚はどうなっているのだろう?」と興味がわきました。

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5年後万博アンバサダーの5人はどういう位置にいる?

「万博アンバサダー」に選ばれているのは、下記の5人です。

2025年日本国際博覧会アンバサダー

・(花組)聖乃 あすか(100期 新公主演3回、170cm)
・(月組)風間 柚乃 (100期 新公主演2回、169cm)
・(雪組)縣 千   (101期 新公主演1回、172cm)
・(星組)極美 慎  (100期 新公主演2回、175cm)
・(宙組)風色 日向 (102期 新公主演1回、175cm)

(風色日向さんは、体調不良で宙組の「アナスタシア」を全日程休演中です。どうか次の別箱には、元気に出演できますように。)

100期生は5年後に研12です。
研12と言えば、現在トップスターを務めている、花組の柚香光さんと星組の礼真琴さん(95期)と同じ学年になります。
ふたりは研11でトップスターに就任しました。(比較的はやいトップ就任です。)

他の組のトップスター就任時期は、
月組の珠城りょうさんは、研9でトップ就任。(平成以降では、天海祐希さんに続く2番目の早期就任。)
雪組の望海風斗さんは、研15でトップ就任。
宙組の真風涼帆さんは、研12でトップ就任。

こうしてみると、聖乃あすかさんがトップスターに就任するなら、5年後は2番手あたりが適当?

なら、現在の人事の停滞を、いつまでも続けていてはダメでしょう。

現在コロナのために、どの組も本公演1回分が無くなった状態です。
新人を育てる新人公演については、2月の大劇場での星組公演を最後に中止になっています。
感染状況が悪化している中で、新人公演の再開の見通しは、まだたちにくい状況です。

しかし来年のには、107期生が入団してきます。
宝塚の在籍生徒数は、約400人で長い間推移しているので、入ってくる人数だけ、幸せに退団していく人たちがいなければなりません。

そして新人公演の代わりになる、代替手段も必要でしょう。

宝塚グラフ12月号の表紙のふたり

同期の彩凪翔さん鳳月杏さんが、真っ白な背景に真っ白なスーツを着て写っていました。
宝塚では白色は、卒業をイメージしやすいです。
彩凪さんは、雪組のトップスター望海風斗さんと一緒に退団することを発表されました。(4月11日千秋楽)
鳳月さんの属する月組も、トップスターの珠城りょうさんが8月15日に退団されるご予定です。
月組は現在東京公演中で、サヨナラ公演の集合日はまだまだ先です。

彩凪さんは、望海さんのプレお披露目公演となった全国ツアー『琥珀色の雨にぬれて』では、2番手の役を演じ、プレサヨナラ公演『NOW! ZOOM ME!!』でも、2番手として、とても印象的な存在感のある活躍をされていました。

鳳月さんは、月組時代に珠城りょうさんの初主演のバウ公演『月雲の皇子』で2番手穴穂皇子を好演されて、珠城さんと共に「有望な若手男役」として存在感を轟かせました。
そして花組に組替して活躍後、月組に戻ってきて、現在3番手として活躍されています。

そして1月の珠城りょうさん主演の3Days Special Live『Eternità』にも、3月の『幽霊刑事~サヨナラする、その前に~』も出演予定です。
珠城さんと一緒に退団されてしまうの?という思いがよぎってしまうような出演予定です。

そして「宝塚グラフ12月号」の表紙のふたりは、コーディネートとして茶色のアクセントは入っていましたがほぼ白色状態だったことから、鳳月杏さんも?という思いが強くなっています。

「上級生2番手」は異例

とても長い間宝塚を見ていますが、「上級生2番手」という存在は、なかなかいらっしゃいませんでした。
明確な上級生2番手は、73期生の天海祐希さんがトップの時の69期生の久世星佳さん。天海さんが退団された後、3作トップを務められました。

2番手は、次期トップスターとして、上級生のトップスターから多くを学び、幅広い役を経験しながら、沢山のファンを獲得していく大切な期間です。
そして、2番手がスターとして充実してきた時に、トップスターが2番手にトップの座を譲って退団していく、というのが本来のあるべき形でした。

しかし最近は、月組と花組と星組では、トップ就任が早かったため、トップ就任時には「上級生に2番手」を任せました。
現在月組では、美弥るりかさんが退団されたため、下級生の月城かなとさんが2番手になって、従来の形になっています。
花組と星組でも、現在は「上級生の2番手」ですが、そのうち従来の形になっていくのではないかな?と思っています。

組全体を育成するには、トップスターを頂点としたピラミッド型であることが、やはり将来に繋がる人事配置だと思います。
トップスターにとっても、2番手に上級生がいると、カリスマ性のあるリーダーシップを発揮しにくい面もあると思います。

有限のタカラジェンヌに停滞はマイナス

タカラジェンヌは、時間が限られた中でスターとして存在するという宿命をもっています。
その宿命の中では、「後進に道を譲る」という新陳代謝が、活発に行われなければなりません。

温情で上級生のスターを大切にしていたら、人事の大渋滞が起きてしまって、結局「新専科」に上級生の2番手、3番手を異動させて、 急速な若返り化をするという、2000年のトンデモナイ人事に繋がりました。

現在も、停滞気味だったところに、コロナ禍が加わって、停滞に拍車がかかっています。

彩凪さんの退団発表は、とても残念でしたが、「後進に道を譲る」という宝塚の美学にのっとると、避けられないものだと思います。
2021年、2022年は、多くのスターさんが卒業されていく年になるのでしょうが、後進が育って、宝塚の隆盛を続けていくためには、仕方のないことでしょう。

大胆な星組人事
先日も書きましたが、星組の安蘭けいさんがトップに就任した時は、2番手を8年学年差のある柚希礼音さんに任せました。
柚希礼音さんがトップに就任した時は、雪組で停滞していた研10の凰稀かなめさんを、星組に組替させて、2番手を任せました。
そして凰稀かなめさんは、宙組に組替して3作後に、宙組トップスターに就任されました。

紅ゆずるさんがトップに就任した時も、2番手を7年学年差のある礼真琴さんに任せました。

この星組の人事には、パサッパサッと音がするような、大胆さがありましたが、上げたい人を計画的に確実に上げています。

5年後の宝塚は?

最初の話に戻りますが、5年後の宝塚は?を考えると、ポートレートメンバーがトップに就任しているのではないかな?と思います。

2020年「カラーポートレート」のメンバー

花組 柚香光・瀬戸かずや・水美舞斗・永久輝せあ
月組 月城かなと・鳳月杏・暁千星・風間柚乃
雪組 彩風咲奈・朝美絢
星組 礼真琴・愛月ひかる・瀬央ゆりあ
宙組 真風涼帆・芹香斗亜・桜木みなと
(退団が決定している方と、娘役は除きました)

95期以降は、永久輝せあさん、暁千星さん、風間柚乃さんの3人だけです。

今後「カラーポートレート」のメンバーに追加されていくのは、100期以降になるような気がします。
5年後に100期以降でトップスターに就任している確率は低いと思います。

コロナ禍がいつ終わるのかもわからない辛い状況が続いていますが、今のまま宝塚の公演は無事に上演されていって、順調に人事も展開していって欲しいなと思います。

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