星組『ロックオペラ モーツァルト』追記いろいろ
こんにちは、くららです。
昨日は『ロックオペラ モーツァルト』の感想を走り書きで書いていましたが、今日はその補足を書きたいと思います。

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昨日、カーテンコールで礼真琴くんは、「チャン チャチャ チャン!」の拍手の仕切りが決まると、
「さゆみさ~ん、できましたよー!」と天に向かって紅ゆずるさんに話しかけていましたが、
今日の午後2時公演に、そのさゆみさんが綺咲愛里ちゃんと一緒に観劇されたそうです。

紅ゆずるさん情報

その公演のカーテンコールでは、こっちゃんが、
「今日は紅ゆずるさんと綺咲愛里ちゃんが来てくれました!」
と紹介してお2人に手を振って、お2人も手を振り返して、幕が降りる直前は投げキッス仕合うという温かい微笑ましい光景もあったそうです。
そしてさゆみさんは泣いていらしたとか…。こっちゃんの奮闘ぶりに感激されたことでしょう。

紅さんは、25日月曜日にMBS「ちちんぷいぷい」への出演情報が入ってきました。

「ちちんぷいぷい」11/25(月)13:55~放送
「キッチンぷいぷいコーナー」にゲスト出演予定
有名料理店のシェフが作ってくれるお料理を食べながら
フリートークするコーナーです。
大阪のノリのさゆみさんのトークが楽しみです。
紅ゆずる1st CONCERT『紅-ing!!』のご紹介もされるでしょう、

NOW ON STAGE『ロックオペラ モーツァルト』情報

スゴイ迫力の歌の秘密

幕開き冒頭、3人の圧巻の歌唱で始まります。
サリエリ(凪七瑠海)を真ん中に、下手側コンスタンツェ(舞空 瞳)と上手側アロイジア(小桜ほのか)が横並び。
「今から始まるよ〜」という感じで、朗々と歌い上げて、その両横では極美慎君をはじめカッコ良い男役さんたちが大きな旗をそれぞれが振り回しています。

小桜ほのかちゃん
その時の小桜ほのかちゃんの歌について、ほのかちゃんが「生と収録した音声を重ねている」と話していました。
ほのかちゃんの録音した音声を、5人分ほど重ねて、本番の時はその収録音と生の声が響き渡るようになっているそうです。
冒頭から圧倒されるスゴイ歌唱力で、ワクワク感が増しましたが、そういう仕掛けがあったのですね。

1幕ラストについて

昨日このブログに、1幕ラスト何もかも失った琴ちゃんが圧倒的な歌唱力と表現力で歌い上げている後ろで、舞空瞳ちゃんが素足で見事なダンスを披露する中、幕が降りて、客席中が「シーン」と静まったことを書きました。

こっちゃんの嘆きの歌なのですが、叫びの部分もこっちゃんの「録音音声」が生の声に重なって入っているそうです。
「発狂の録音」を収録したとこっちゃんが語っていました。
それが魂の叫びとなって、より響いてきたのですね。

原作とは違う宝塚版
そして後ろで、こっちゃんの嘆きの心を表現するかのように、舞空瞳ちゃんが踊るのですが、原作のフランス版では役名のついていない、ダンサーの方が踊っているそうです。
宝塚版では、コンスタンツェ役の舞空瞳ちゃんが素足で情感をこめて踊っているわけですが、役というより「こっちゃんの嘆きの心を表現する」という感じで踊っているそうです。

1幕では二人の関係は恋人同士ではありません。
こっちゃん演じるモーツァルトは、コンスタンツェの姉のアロイジアへの失恋と母の死によって絶望し彷徨い嘆くのですが、コンスタンツェはモーツァルトへの恋心をひそかに抱いています。
その一途な心のコンスタンツェが、モーツァルトの嘆きの心を踊るという、原作とは違うコンテンポラリーな組み合わせが、より活かされて深い感動に繋がっています。
舞空瞳ちゃんのダンスは、技術だけでなく、心象表現が本当に素晴らしい。

素晴らしい歌唱力と最新技術

『1789 -バスティーユの恋人たち-』でも、「録音音声」の何重にも重なり合ったものがとても効果的に響いていました。
『ロックオペラ モーツァルト』も同じドーヴ・アチア氏によるフレンチミュージカルなので、そういう新しい音の取り入れ方が、とても効果的だったことを再認識しました。

礼真琴、凪七瑠海、小桜ほのか、舞空瞳…と歌上手が揃ったところに、最新の音響技術が駆使されて、素晴らしいものに仕上がっているのですね。

星組『ロックオペラ モーツァルト』は外部ミュージカル

昨日の私の感想としては、この作品は「宝塚作品」と言うより、「外部のミュージカル」だと思いました。
宝塚歌劇団もそのように捉えているようです。

宝塚の公演写真等が梅田芸術劇場の公式サイトで掲載される
本日の宝塚の公式ページで、『ロックオペラ モーツァルト』の初日をオリジナル版のプロデューサーとプロダクション関係者が観劇』という案内があって、それをクリックすると、梅田芸術劇場の公式サイトの『ロックオペラ モーツァルト』のページにとびました。
そこには、初日のニュースとともに、公演の写真が沢山掲載されていました。
今までスケジュール等以外で、宝塚の公演写真などが、梅田芸術劇場の公式サイトに載ったことは無いと思います。
外部のミュージカルファンをターゲットにしていることを感じます。

今回の『ロックオペラ モーツァルト』は、ミュージカルファンの方でも、何の違和感も無く楽しめるものでした。
宝塚ファンの方の中には、「宝塚らしさ」があまり感じられず、楽しく無かったという感想を寄せて下さった方もいらっしゃいました。

今後は、「梅田芸術劇場のサイト」で宝塚の梅田芸術劇場での公演案内をして、「宝塚」という垣根を低くして、ターゲットを広げていくのでしょう。

春の望海風斗さんのコンサートに、井上芳雄氏ラミン・カリムルー氏が外部特別ゲストとして出演される事も「宝塚」の垣根を低くして、一般層にアピールしていく一環だと思います。
望海さんの圧倒的な歌唱力という宝塚のレベルの高さを知らしめていくことにも狙いがあるでしょう。

ただ一つ問題なのは、宝塚屈指の実力派の礼真琴、望海風斗であるからこそ成立する公演です。
宝塚の現状は、「実力重視」のスター制度では無いので、礼真琴さん、望海風斗さん級の実力派が沢山いらっしゃるわけではありません。
そしてファンが「実力重視」のスターだけを望んでいるわけではありません。

多様化の時代に様々なファン層の取り込みを狙って行っていかれるのでしょう。
今後さらに、どのような方向に進んでいくのかも興味があります。
しかし、私のような根っからの宝塚ファンも、もれなく楽しめる昔ながらの宝塚も大事にしていって欲しいと思います。

フィナーレナンバーについて

昨日、音波みのりさんが歌わない脇役だったと書きましたが、これは私の説明不足で、妖艶な母親役です。
そしてフィナーレナンバーでは、娘役2番手級として、小桜ほのかゃんと二人で活躍していました。

この作品の中で、唯一宝塚的な盛りだくさんのフィナーレについて、ご紹介します。
フィナーレA
それまで役では、しかめっ面だった凪七瑠海さんが満面の笑顔で、宝塚らしい手羽根をもつ美しい娘役さんに囲まれて、一人ひとりの娘役さんと絡んだりしながらの宝塚らしい華やかな場面。

フィナーレB
礼真琴くん音波みのりさん小桜ほのかちゃんで宝塚らしい夢夢しいかわいらしい場面

フィナーレC
礼真琴くんと男役さんたちの迫力ある爆踊り場面

フィナーレD
紫藤りゅうくんと極美慎くんと8人の娘役さんたちとの大人なムードの場面

トップコンビのデュエットダンス
5拍子の曲が難しいそうですが、そんな事は全く感じさせない素晴らしすぎるデュエットダンス。
かわいい雰囲気からはじまって、ダイナミックになり、最後は超高速回転リフト!

礼:「これからもこのデュエットダンスから始まったと思っていけるような、心に残っていけるようなナンバーにできたら」

今まで見た事の無いような圧巻のデュエットダンスで、客席の拍手喝さいがしばらく鳴りやみませんでした。

プログラムにお稽古場写真の一つとして、二人のデュエットダンスの写真が載っているのですが、軽々とひっとんが地上1メートル20センチぐらいの所を舞っています。

二人のデュエットダンスの特徴は重力が感じられず、フワッと踊っていること。
こんなにプレお披露目公演からリフトし続けて腰は大丈夫なのかしら?と心配になりますが、この二人なら大丈夫なのでしょう。

「ナウオンステージ」での、こっとんコンビの信頼し合っている仲良しぶりが素敵でした。
本当にこの二人を、組を越えてコンビにした方はスゴイなと感謝しかないです。
これから、さらにどんな素敵なコンビニなっていくのか、楽しみしかありません。

紫藤りゅう君がこの公演を最後に宙組に組替えになります。
スチール写真が髭とメガネをつけたコミカルなものなので、路線落ちか?と昨日は先走って書いてしまいましたが、コミカルな演技がうまいからローゼンベルグ【ウィーン国立劇場支配人】に抜擢されたとも思います。
紅ゆずるさんを彷彿させるような、出てくれば笑いを巻き起こすコメディセンスでした。
スチール写真も販売されていますし、やはり路線男役さんだと思います。
宙組に実力派男役さんたちが集中してしまうので、そのうち組替えもあるでしょう。

『ロックオペラ モーツァルト』を観劇した限りでは、歌唱力重視の配役でした。
さて、これから星組は、宝塚は、どうなっていくのでしょう。興味津々です。

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