宝塚は実力だけの世界では無い!リクエストDX礼真琴・和希そら
こんにちは、くららです。
星組の紅さんの公演も、ラスト7daysとなってしまいました。
また台風が来るかも、という予想ですが、星組の千秋楽には全く影響が無いように、と願っています。

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昨日『スカイ・ステージ・トーク リクエストDX#76「礼真琴・和希そら」』を見ました。
95期と96期、1期違いの二人の息のあった仲の良さが伝わってきて、ワクワクニヤニヤでした。
2人は劇団に入って組が違っても、定期的にあって、報告し、くだらない話をし、肉を食べているそう。

そらくんは音楽学校の出会いの時から「この人についていく!」と思ったそうですが、真琴くんも初めての写真集「宝塚ファーストフォトブックvol.4 礼真琴」で、「誰か呼びたいですか?」と言われて、即決で和希そらくんを指名するほど、そらくんの存在は大きかったようです。

私は同郷の和希そらくんを応援しています。実力があるのに、なかなか重用されないジレンマを抱えています。
そして、このブログに、「そらくんの実力は礼真琴くんの実力に匹敵する」とよく書いていました。

礼真琴くんの言葉
観れる限りお互いの舞台も観て、互いが刺激し合って、盗みあって、芸風が似ていると真琴君が言っていました。
和希さんのダンスを崇拝している。お笑いのセンスをはじめ、生きていくセンスが素晴らしいとも。
礼真琴くんのファンは「和希さん大好き」だとも。
礼真琴くんに絶賛される和希そらは、やはり只者では無い。

この番組は今年の春、礼真琴君が星組トップスター就任が発表されてすぐに収録されたようです。
この対談で驚いたことは、真琴君が実力者であるがゆえに悩んでいたことです。

技術があるゆえの悩み

真琴くんが意外なことを話しました。
そら君が「オーシャンズ11」のライナス役で小池先生から技術面では無い、自分に持ち合わせのない中身を求められて苦闘したように、真琴君は2013年の『ロミオとジュリエット』のベンヴォーリオと愛の役替わりで、同じ経験をして、その時は小池先生のアドバイスが入らなかったそうです。
2017年の『THE SCARLET PIMPERNEL』ショーヴランでは、小池先生のアドバイスが吸収できるようになったそうです。

真琴 「歌える踊れるではダメな、その役として表現するという部分では、かなりね、私たちは難しいことなんだなと思うよね」

真琴 「(私たち)楽譜をもらったら、パッと歌えちゃうじゃない。でも、すごい苦労して音とって、やっと歌えるようになった人の方が、出てくるエネルギーは大きくて…」

真琴「例えば苦手意識のある方が、同じ曲を歌った時に、人の心に届くような歌に仕上げてくるのって、歌が上手い人じゃなくて、苦手の人だったりするというのが、結構あったりするから」

真琴 「歌が歌えるから感動するかというと、そうではなくて…」

そらくんは、その話を聞いているだけで、同意する発言はしませんでした。

歌もダンスもウルトラ上手な真琴くんですが、全国ツアーの主演を前に「優等生ゆえの悩み」をこの番組内で吐露していました。
下記の言葉は、真琴君が全国ツアーの取材にこたえていたものです。

「お稽古していても、自分がちっぽけな存在に感じる。紅さんが手を広げているだけで埋まっていたものが、自分がやってみたら、何もないみたいな……。そういう『大きさ』みたいなものを出せたらいいなと思います」

グラフ10月号 紅×礼 さよなら退団

全国ツアーで抱いていた気持ちは、今なお持っていたようで、グラフ10月号「紅ゆずるサヨナラ特集」で下記の二人の対談がありました。

真琴 「これからどうなるのだろうと不安しかなくて…」

「いや絶対大丈夫!私はトップだったけど劣等感がいつも付きまとっていて。それを払拭するために個性を出そうとしたけど、まこっちゃんにはもっと自信を持ってほしい。私はまこっちゃんみたいな技術力があったら、もっと楽しいだろうなと思っていたし。自分の持ち得る力をもっと発見して、いろんなことにどんどん挑戦して欲しいなと。」

真琴 「確かに器用だねと言われることが多かったんですけど。さゆみさんを感じられるようになってからは、どうやったらさゆみさんのようなエンターテイナーになれるんだろうと思うようになって…。全国ツアーの時も”空間を埋める”と言う難しさを痛感して。自由なふりをする瞬間や、何気なく手を広げるだけでも、そこに存在するだけで、さゆみさんにはパワーがあって、全く違うんですよ。(涙)」

「なんだろう…「みんな楽しんでくれてる〜?楽しんでくれているよね!」って言うよくわからない自信を発してみるとか?(笑)私、「舞台が俺を呼んでるぜ」とか言ってよく奈落に降りて行くよ(笑)」

真琴 「あははは!頑張ってみます。さゆみさんは私に”スターさん”と言うものを全てを教えてくださった方で、舞台でどう存在すべきかすべて学びました。」

「嘘ぉ〜。」

「本当に人って気持ちを通わせることが大切だと思うからトップスターは主演男役と言うだけで、みなと同じ1人の人間だし、トップと言う鎧を着るんじゃなくて、皆に意思を伝えて、足並み揃えて一緒に頑張っていって欲しいなと思う。そうしたらみんなもわかってくれるし、絶対いいものができるから。後は組の子たちのことを知りたい!思う気持ちが大切で、トップさんの一言にはすごく影響力があって、落ち込んでいる子を明るく変えるほどの力があるから、しっかり気にかけて組の皆を良い方向に導いてあげてほしい!」

「苦しいこともあるだろうけど、「死にゃあせん!」という気持ちで頑張って!」

宝塚は実力だけの世界では無い

普通に見たら、完璧な実力を持つ真琴君には、こわいものは無いように思えますが、「宝塚のスター」として必要とされるのは、「実力だけでは無い」と真琴君は感じているようです。
「紅ゆずる・綺咲愛里」トップコンビの実力を叩いて、真琴君が「介護」だと言われたりしていましたが、私は違和感を覚え、スターに対して失礼な表現だと思い続けていました。
紅さんは、ご自分でも仰っているように歌とダンスの技術面では劣等生だったかもしれませんが、スター性や個性、芝居力、情熱面では独特の素晴らしいものをお持ちでした。

「次期トップ就任」と決まった時から、宝塚の世界が実力だけでは無いことを実感していた真琴くんは、紅さんから吸収しようと努力されてきたので、トップを継いでも大丈夫だと思います。
「苦しいこともあるだろうけど、「死にゃあせん!」という気持ちで頑張って!」という紅さんの励まし方が素晴らしい!

最近の宝塚では、「実力論」が飛びかったりしていますが、長年の宝塚ファンの私は、「宝塚は実力だけの世界では無い」と感じています。

歌、芝居、踊り、スタイル、顔、すべてがパーフェクトな人は、いません。
どこかに穴があるから、愛しかったり、好きになったりするのでは無いでしょうか?

特に「好み」の部分は、人それぞれ。
だから宝塚はより多様性のあるスター制度になってきているように感じます。

「紅ゆずる」さんは、比較的好き嫌いがはっきり分かれるスターさんでした。
私は紅さんの大ファンですが、そういう「好き嫌い」がはっきりするスターさんも魅力的だと思います。

「明日海りお」さんは、比較的万人に愛されているスターさんだと思っていましたが、「苦手」だという宝塚ファンの方もいらっしゃって、驚きました。

本当に人の好みは、人それぞれだと思います

そしてどんなスターさんも、宝塚の舞台のために精一杯の努力をしていらっしゃいます。
歌が上手に聞こえなくても。それなりに努力して舞台にあがっていらっしゃいます。
そのあたりのことも書こうと思っていましたが、長くなったので次回にまわします。

話は一番最初に戻して、ウルトラ実力者の礼真琴くんに絶賛される和希そらは、やはり只者ではありません
実力だけでなく、華があり愛されキャラの和希そらくんの活躍を、『スカイ・ステージ・トーク リクエストDX#76「礼真琴・和希そら」』を見て益々願いました。
礼真琴くんがトップスターとして重用されるのなら、そらくんもそれなりに活躍の場を与えて、楽しませて欲しいと願っています。

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