個人レッスンとタカラジェンヌの努力
こんにちは、くららです。

今日は昨日書けなかった、タカラジェンヌの努力の一つである「個人レッスン」について書いていきたいと思います。

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「劇団レッスン」が用意されていますが、よりクオリティの高い舞台に仕上げるために、「個人レッスン」に通う方たちも多いようです。
昨日話題にあげた紅ゆずるさん、綺咲愛里ちゃんたちも、個人レッスンに通っています。

Brilliant Dreams永久輝せあpersonal 個人レッスン編~

永久輝せあくんの「personal」編では、ひとこちゃんが普段個人レッスンを受けている、「ActorでSingerでトレーナーのSetsukoさん」の指導のもと、雪組の星南のぞみちゃん、希良々うみちゃん、眞ノ宮るいくん、一禾あおとくんと一緒に、ショートストーリーに挑戦していました。
Setsukoさんの一言のアドバイスで、役が深まっていく様はスゴイなと思いました。単に役作りといいますが、ここまで深く考えてつくっているのだなと発見でした。
ひとこちゃんが一人で声楽のレッスンを受けている光景もありました。
最近のひとこちゃんの歌唱力の向上には、Setsukoさんのレッスンのおかげもあったのですね。

紅ゆずるさん、綺咲愛里ちゃんたちが通っている「STUDIO WIND HEART」

85期生・田尾真里子さん(高宮里菜さん、昭和のベルばらで活躍された高宮沙千さんの次女さん、長女さんは高宮千夏さん)の運営する「真里子隊」(主催の田尾さんがそう呼んでいらっしゃいます)
宝塚受験生の時から、宝塚音楽学校に入ってから、劇団生になってからなど田尾さんとご縁のあった時から、「基礎作り」から「公演のお稽古」や「試験対策」で個人レッスンとして、多くのジェンヌさんが通っていらっしゃるようです。

田尾さんは、研7で宙組で退団をされました。
『宝塚は入ってからこそがサポートが必要な場所』と痛感され、宝塚やダンスや芸術を愛する人のサポーターになろうと、12年前に教室を開かれました。
宝塚受験スクールとしても毎年入学者を輩出する実績をあげられています。95期生が最初の音楽学校入学者。

宝塚受験前からこのスクールに通っているのは、華優希ちゃん。
OGでは、妃海風さん、実咲凜音さん、伶美うららさん。
現役生では、紅ゆずるさん、綺咲愛里さん、ひろ香 祐さん、瀬央ゆりあさん、輝月ゆうまさん、楓 ゆきさん、一之瀬航季さんなど多数。
OSKでは、新進男役の翼和希くん。(とてもカッコ良い男役さんです)

劇団の「お稽古」の後や、水曜日の公休日に通われているようです。劇団のお稽古だけでも長時間拘束されるので、個人レッスンに通うのは、とてもハードです。
詳しいことは、真里子先生の熱いブログに書かれています。
紅さんは、『THE SCARLET PIMPERNEL』の新公主演をして半年ぐらいした2009年頃から、綺咲愛里ちゃんは3年くらい前から個人レッスンを受けているようです。

本当に強い人って、さゆみみたいな人の事を言うと思います。やはり競争世界だし、自分が人より出来ないものがあるとグチグチ言ってしまう子もいると思いますが一回も聞いたことがない。その代わり(笑)ここが出来てないから絶対できるようになりたいと一回1回のレッスンで出来るまで帰らない(笑)そんな一生懸命すぎるさゆみは、ほんっとに素直で無邪気で可愛くて真っ白な素晴らしい人。人に目に見えて欠点があったとしても、舞台に立つ人はハートの素晴らしさを持った人が人に支持されて勝る。正にそんな、さゆみの沢山のさゆみにしか出来ない奇跡を見せてもらい毎回幸せ過ぎる幸せを感じていました。引用:真里子先生の熱いブログ

紅さんは、いつもお稽古していて、「台本とキーボードがお友だち」と以前ご紹介した、キキちゃん( 芹香斗亜)との対談でも、キキちゃんが言っていました。
本当に努力に努力を重ねて、舞台を務められたからこそ、技術では無く「心」が伝わってきて、舞台を楽しませていただけました。

早霧せいなさんの「個人レッスン」

早霧せいな著「夢のつかみ方、挑戦し続ける力」に書かれていた内容をご紹介します。

雪組、音月桂さんの下で早霧せいなさんは2番手でした。
音月さんが退団されることになって、雪組の次期トップに指名されるかもと期待していたら、花組の壮一帆さんが就任されることになり、大きく落ち込まれたそうです。
(ファンにはそんな風には見えませんでした)
そして「トップにならなきゃあ、トップになりたい」という目標がはっきりして、苦手意識のあった「歌をなんとかしなければ」と思っていた時に、宙組の藤咲えりさんからOGの有紗ゆり先生を紹介されて、個人レッスンに通われるようになって、歌に対する意識が変わって上達していったそうです。

大劇場トップお披露目公演の「ルパン3世」で、ちぎさんの歌が聞きやすくなったと感じました。

昨日スカイステージで、元雪組水夏希さん主演の「エリザベート」が放送されました。
水さんはトップに就任するまで、早霧さんと同じように歌が苦手だったので、「トートの歌大丈夫だろうか?」と、私はとても心配しながら劇場に足を運びました。
幕が上がると、水さん独特のスタイリッシュなトートの雰囲気をつくりあげていて、歌も雰囲気の中で素敵に歌われていました。

「トップになると歌もねじ伏せて聞かせてくれる。凄いな」と思ったものでした。
ちぎさんもそうで、決してお上手ではありませんが、役として歌を聞かせてくれていました。

ちぎさんの場合、2番手の望海風斗さんが特別歌がお上手で、相手役の咲妃みゆさんもお上手だったので、比較の中で、どんなに歌を頑張っても、なかなか評価には繋がりにくかったと思います。
退団公演のサヨナラショーでは、長時間歌を歌い続けられたことに、ちぎさんの歌に対する心意気を感じました。
自分なりに頑張って克服した成果を披露されたかったのでしょう。

2番手の後半から「個人レッスン」に通って、本気で取り組むのは遅い!という声もあるかもしれませんが、それだけ迫られた状況で克服していかれることも素晴らしいと思います。
番手に関係ない時に、個人レッスンに通っていても、これほど上達はしなかったかもしれません。

柚香光くんについて

これから多分花組トップスターになる柚香光くんの歌が、みなの評価の対象になって、叩かれたり、批判されやすくなるのだと思います。
明日海りおさんの退団公演では、れいくんはそれなりに頑張って歌っていたと思います。努力されたのでしょう。
しかしサヨナラショーでの「Melodia」は、あまり上手ではありませんでした。しっかり練習をする時間が無かったからだと思います。
れいくんも次期トップとして、努力をされていると思います。

れいくんは芝居力があるので、ストーリーの中での歌は聞きやすいです。
「エリザベート」の新人公演のトート役を、以前にスカイステージで放送されたものを観ましたが、雰囲気作りが上手なので、トートとして私は違和感なく聞くことができました。
本公演ではしっかり「歌唱指導」の先生がつくようで、どのスターも難しいエリザベートの楽曲を歌いこなされます。
批判の声があがるかもしれませんが、柚香光くんのトートを今度は本公演で観てみたいと私は思っています。

宝塚は「歌劇団」という名称だが

宝塚は「宝塚歌劇団」という名称なので、歌が歌えて当たり前という考え方もあると思いますが、ダンスや品、ビジュアルも大切だと思います。
毎年約1000人受験する中から、40名が選ばれます。
音楽学校の試験
歌唱試験では、課題曲の歌唱により、声量、声質、音程等を審査し、加えて新曲視唱により基礎的な読譜力を審査するようです。
歌唱も指導によって伸びる分野なので、課題曲が歌えなくても、基礎的な読譜力が弱くても、総合的に判断されて、音楽学校の合否が決まるのだと思います。
今や107回の試験を重ねているので、試験で歌が歌えなくても、その後伸びていった生徒例もあって、「歌」だけで即不合格という判断は下しにくいのでしょう。

宝塚音楽学校の良い所は、入学して頑張っていたら、そのまま入団できることです。
音楽学校に入学して、例え音痴であっても、頑張っていたら、そのまま宝塚歌劇団に入団となるでしょう。
ここで、歌唱がダメだから退学、あるいは入団させないということになったら、宝塚は愛が無いと言われるでしょう。
1000名の中から選ばれた40名は、とても貴重な人たちです。

宝塚は「生徒」と呼ばれ、ファンはその成長過程を見守っていく醍醐味もあります。
スカイステージでは、音楽学校入学時に、一人ひとりの映像が映され、「文化祭」もファンにも席が用意され、映像も公開されます。
そういう文化の宝塚なので、歌が得意でないスターがいても、舞台に立つために、みんな精一杯の努力をしています。
私は、そんな宝塚が好きです。

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