『夢現無双』 『クルンテープ天使の都』
スカイステージで『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』の初日映像を見ました。
『夢現無双』では、佐々木小次郎の美弥ちゃんが、和物らしからぬ独特の雰囲気で麗しくて、ドキッとしました。
やはり日本物でも「美しすぎる麗人」ですね。

しかし、初日を観劇した方々の評判は、お芝居の感想が今一つだったようです。

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『夢現無双』は、齋藤吉正先生の残念作?

昨日くららは、齋藤吉正先生への期待をもってブログ記事を書いていたのですが、何だか評判が芳しく無いようです。

武蔵と小次郎を中心に展開していき、最後は巌流島で盛り上がっていくのかと思っていたら、『巌流島のシーンがあっさりすぎ』とか…
さらに美弥ちゃん小次郎は、銀橋を横切る通行場面が多く、舞台の滞在時間がとても短いとか。

『巌流島のたたかい』を一番盛り上がる場面にして、宝塚では息を引き取っていく人に歌唱なり、セリフなりの一場面があるのが通常。
「ベルサイユのばら」の橋の上のアンドレも、バスチーユの攻撃で銃でめったうちにされても、オスカルの最後のセリフがあり、次の天国のシーンにつながっていく…
こういうシーンが一般では「変」な場面なのかもしれませんが。宝塚ファンの間では王道ですよね。
美弥ちゃんの最後のシーンがそんなにあっさり終わるなんて…

星組「霧深きエルベのほとり」でもうすぐ退団してしまう七海ひろき君には「じゃあ皆あばよ」というセリフがありました。
宝塚ファンはこういう特別仕様を求めるのです。
そして涙し…

宝塚公式ページlp
パソコンで公式ホームページを見ると、各組の公演のLP画像が表示されます。
他組はトップスター一人写りのところ、月組だけは異例の2人写り(珠城 りょう&美弥るりか)です。
武蔵の少し下がった後ろに小次郎が写っていて、この『夢現無双』は、二人の物語なのだとくららは勝手に解釈していました。

今回月組の公式でのチケットがよく売れていたのも、多くの美弥ちゃんファンが「美弥ちゃん退団公演」なので購入した要因も大きいと思うのですが。
実際にまだ舞台を観ていなく、評判だけ聞いて書いていますが、「肩透かしを食らったような」感じですね。

昨日くららのブログで
「美弥さんは宝塚を代表する麗人で、後にも先にも存在しない唯一無二の男役スター」
という齋藤先生の発言を取り上げ、期待していると書きました。

くららなんかの素人より、ずっと舞台のことを知りつくされている齋藤先生が敢えて盛り上がらない設定にされたのに意味があるのでしょうか?

「珠城りょう&美園さくら」お披露目公演でもあったので、そちらに比重をおいたのかというと、そうでもなかったようです。
「お披露目公演」「退団公演」が重なったとは言え、どうして散漫な印象を与える舞台になったのか?

吉川英治原作「宮本武蔵」は、朝日新聞に4年間に渡って連載されたとてもボリュームのある作品です。
齋藤先生は、その原作のファンで「宮本武蔵」を書きたいと仰っていたので、原作に忠実になるとそうなるのか?
珠城りょう主演を考えすぎたためか?

月組では美弥ちゃんに次ぐ「麗人・月城かなと」は、今回も徹底的に三の線のようで、又八がおもしろいようです。
その印象が強すぎる上、出番が多くて、小次郎にまでからむそうです。そのへんで焦点がぼけてしまったのか?

実際に観劇してみないと、評判だけではわかりません。
月曜日に観劇予定ですので、また思ったところを書きますね。
月組生の力で、これから作品がどんどん良くなっていくような気もします。

『クルンテープ 天使の都』の評判は?

スカイステージで見ただけでも、「ゴールド」「ゴールド」の華やかでエキゾチックな雰囲気が伝わってきました。

オカマショーとか、品の無い場面は無かったようで良かったです。
昨日書いた、ニューハーフの女王まゆぽんのドレス姿が楽しそう。

月城かなと&暁千星のムエタイ

ムエタイとは
格闘技の一種で、発祥地・タイでは国技に指定されているそう。
両手、両肘、両脚、両膝の八箇所を用いて1対1で相手と戦う。

ショーでは、二人にそれぞれ恋人がいて、レフリー、コーチも出てのコメディ的な場面になるよう。
ここでも月城かなと君は3枚目とか。

「プーア(蓮の花)」デュエットダンス

珠城りょうと美弥るりかの2人の信頼しあった関係性が感じられる、性別を超えた素晴らしいダンスのようです。

暁千星の女役

ありちゃんの女役は、ショートパンツの美脚が魅力の女性のようでした。
妖艶という言葉は違っていたようです。妖艶設定でも妖艶さはありちゃんにはまだ無理かな。
怖い夢を見るほど、プレッシャーに感じて挑んだありちゃんの女役でも、やはりありちゃんらしい女役のようです。
(歌劇3月号 月城かなと絵と文より)

タイショーなのに、なぜか中詰めは「シャルウィダンス」だそう。
軽快で明るいところが、とてもマッチしていて良いですね。

腕まくり燕尾

男役ターバン

ショーの方では、美弥ちゃんを堪能できるシーンが沢山あるようで、良かったです。

「タイショー」ということで、どんな強烈なショーなのかと少々おそれていましたが、明るい品のあるショーのようです。
『クルンテープ 天使の都』で、タイトルに!!が表示されていません。
大介氏の作品、!!がなければ、穏やかなショーと理解すればよいのでしょうか?笑

月組の番手

今回月城かなと君も暁千星君も、肩羽根で3番手羽根はつけていなかったそうです。
月組の番手ぼかしは、続いていきそうです。

パレード階段降り

エトワール 光月・夏月
  ↓
結愛・風間・天紫
  ↓
蓮・紫門・夢奈
  ↓
暁(肩羽根)
  ↓
月城(肩羽根)
  ↓
美弥(2番手羽根)
  ↓
美園
  ↓
珠城

紫門ゆりやさんの階段降りが今回復活しました。銀橋で歌も歌われていました。
澄輝さやとさんの記事を書いた時に91期ロイヤル3人トリオの退団についてふれましたが、嫌な予感がしてしまいました。
そんなことになりませんように。

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コップンカーとは

ショーの終わりで出演者みんなで「コップンカー」と声をあわせています。

【タイ語】コップンカー は「ありがとう」の意味だそうです。
男性言葉…「コップンクラップ」
女性言葉…「コップンカー」

タイ語では、男性と女性の語尾が違うようです。
男性が「コップンカー」と言うと、夜の街のオネエ言葉のようになるから、注意が必要とか。
宝塚はみんな女性なので、男役さんも「コップンカー」なのですね。

珠城りょうの美弥るりかへの言葉

開幕前の取材での珠城りょうの言葉が話題になっています。

美弥さんとはこの2年、同じ方向を見て一緒に歩んできた。
たくさん助けていただき、尊敬しています。心から感謝。
美弥さんとの出会いが、私の宝塚人生において、すごく大きな財産です。
幸せな気持ちで千秋楽を迎えられるよう、しっかりと送り出したい。

この言葉は、珠城りょうの素直な心情だと思います。
「一緒に歩んできた」というのは、トップと2番手という立場は関係なく、常に月組の舞台を向上させることを目指して頑張ってきたということだと思います。

常に上級生を敬い、トップスターという位置であっても決して奢らない珠城りょうは、人間的にできている人だと思います。
今回の舞台で、美弥ちゃんへの餞別場面が多くあることを誰よりも望んでいたでしょう。

くららは、明るくスカッとした豪華なショーが好きなので、観劇日が楽しみです♪
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