CASANOVA観劇記録
「祝祭喜歌劇」という文字の通り喜劇で楽しいお話で、ハッピーエンド。こんなに笑うとは思わなかったくらい笑い、素敵な舞台に酔いしれて幸せいっぱいでした。
まだ初日の幕が開いて1週間なので、できるだけネタばれしないように、今日はサラッと書きますね。(ついつい長文になってしまう癖があるので、ごめんなさい。)

スポンサーリンク



タイトルロール『CASANOVA』明日海りおを堪能する作品

何と言っても主役明日海りおのスター性と美しさがタイトルロール『CASANOVA』を成立させています。
みりおカサノバと目が合うだけで、舞台上の女性は、目がハートになって魅了されていきます。
明日海りおの甘いマスクと存在そのものが、客席の女性の心も同じようにとりこにする程なので、違和感が全くありません。
この役をこのようにこなせる男役は、明日海りおだけかも!

映像が素晴らしい

プロジェクションマッピング の技術が進化し続けています。雪組の「ファントム」でも効果的に使われていましたが、今回も舞台全体に映像が映し出されて、素晴らしかったです。進化し続ける宝塚は新しい物の採用もはやいですね。

楽曲が素晴らしい

『太陽王』『1789』などで知られるドーヴ・アチア氏が全楽曲を提供されています。
アチア氏は当初、宝塚のレベルをご存知なく、歌いやすい曲を作ろうと思っていたところ、実際に接してみると、プロフェッショナル集団だったため、“歌いやすさ”から方向転換して、難しい曲を提供し、それを短期間で仕上げてきた宝塚の実力に感嘆されたそうです。
フレンチロックだけでなく、ラップなど、多彩な楽曲が、オーケストラだけでなくアレンジも加わって演奏されています。
ポップなテイストが新鮮で、メロディも美しく、すばらしい楽曲がこの作品をさらに盛り上げています。
『1789』で聞いたような、どこかで聴いたような感じもあります。

歌い手が素晴らしい(1人を除いて)

明日海りお、仙名 彩世のラップバトルもあり、速いリズムにのって難なくこなしている二人の才能はスゴイです。

ある記事でアチア氏が、カサノバ(明日海 りお)、ベアトリーチェ(仙名 彩世)、コンデュルメル夫人(鳳月 杏)の名を挙げて歌唱力を誉めておられました。

柚香光君演じるコンデュルメルも、たっぷり歌の場面があるのですが、残念ながら名前があげられていませんでした。
歌える範囲に音程を合わせてもらっているためか、今までよくみられた苦しそうな歌唱の場面はありませんでしたか、まだまだ歌いこなせているという域ではありませんでした。

歌える主要メンバーの中で2番手を経験したことは、今回良い経験になったのではないでしょうか。
ミュージカルでは、柚香光君はまだまだ弱いかなというのが率直な印象です。
もうすぐトップというのは、まだ難しいかも。早霧せいなさんの2.5路線というのもあったので、方向性を変えれば可能性はあるのかな?

本日『花より男子』の主な配役が発表されて、話題になっています。水美舞斗君の名前がないことが。
水美舞斗君はバルビ神父役でカサノバと行動を共にしているので舞台上に長くいますが、「もじゃもじゃ」と汚らしく呼ばれたりして、新進男役としては辛抱役でした。マイティは今後はばたけるのか。

鳳月杏の実力がスゴイ

「黒蜥蜴」の緑川婦人をイメージした魔女のような風貌で、美しいソプラノで難しそうなナンバーを見事に歌い上げていました。高い美声にビックリ!
柚香光君の妻役なのですが、男役のやっている女役という違和感は全くありませんでした。

そして、はじめと終わりは男役として出演されています。
フィナーレでは、一番男前なセクシーなダンスで「流石」という言葉しかででてきません。
本当に何でもそつなく出来る人なのですね。

仙名彩世の有終の美と才能

仙名彩世ちゃんの娘役完成度も特別素晴らしかったです!
みりお・ゆきコンビは、今までのお芝居ではなかなか恋愛関係になりませんでしたが、今回はプレーボーイが改心してまで愛し続けてくれる娘役冥利につきる役で最後を飾れてよかったです。
仙名彩世の、歌、芝居、ダンス、センス、その実力をはじめから終わりまで、堪能できました。
「運」がまわってきて、仙名彩世トップ娘役が誕生しましたが、ゆきちゃんのような完璧な実力がありながらも、巡り合わせがなく退団していった娘役さんは他にもいっぱいたことでしょう…

音くりすちゃんの「エトワール」は絶品でした!歌唱力では第二の真彩希帆かも。
歌唱力中心の第二のだいきほを目指すなら、礼真琴君には、くりすちゃんかも?

スポンサーリンク



1本もの大作という設定

ストーリー展開としては、内容も浅いので、通常の1時間半の2本ものの1つに匹敵する内容ですが、世界のアチア氏に楽曲を依頼しているので、1本ものの大作としたのでしょう。
ショーが無い分、ヴェネツィアのカーニバルや仮面舞踏会でショー的な部分があります。
見ごたえのあるフィナーレもあり、「祝祭喜歌劇」という言葉でくくれば、お祭り的な楽しいコメディということでいいのでしょう。

生田大和先生の一本物デビュー作品ということにもなっています。
小池修一郎氏に続けと、生田大和先生が期待されていることがわかります。
これからも更なる素晴らしい作品をつくっていっていただきたい。
(今度は紅ゆずるさんの『鎌足−夢のまほろば、大和し美(うるわ)し−』です。期待しています)

それにしても、「明日海りおは、次回作の青い妖精で去っていかれるのでしょうか?」
乗りに乗った時期なので、まだまだ頑張っていただきたい。
まだまだ素敵な男役を魅せていただきたい。
専科で特別出演という手は、ダメなのでしょうか。(自分の妄想をしつこく書き続けます)

追伸
バウ「パパアイラブユー」の婦長役を好演された星月梨旺さんが理事長役の美月悠さんとご観劇でした。星月梨旺さんのお顔を見ただけで、公演を思い出してさらに幸せいっぱいになれました。
ポチッと応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

スポンサーリンク