花組『Fashionable Empire』初日感想
こんにちは、くららです。
初日の『Fashionable Empire』の感想を書いていきたいと思います。

『Fashionable Empire』の流れ

プロローグ

ショーは本公演そのままでした。
本公演のメンバーがいる所はそのままで、いない所に新しいメンバーが加わっていました。

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下級生も大活躍
トップ、トップ娘役、2番手、3番手と路線スターは全ツ組ですが、本公演の時より人数が半分になっているので、下級生たちの顔を沢山見て認識することができて、また新鮮でした。

セット無しも新鮮
前回の星組に続いて、開幕前に舞台の画像を「パチリ」とカメラに収めることができます。

でも簡易なセットなので、この装置の中の王座にオシャレ帝王・柚香光さんはいませんでした。
小さな階段(5段)の上手に皇帝の椅子が用意されていました。

ラビリンスの円形ブールをはじめ、装置は無く、ショーのセットは小さな階段だけです。
フォーメーションに変化をつけながら、ダンスを見せてくれました。
とても新鮮に感じました。

会場が大劇場に比べると小さく、銀橋も無いので、スターさんたちがとても近くに感じられるのが魅力です。装置が無いことでも、より近く感じられました。

ご当地ネタも盛り沢山
大阪ネタが、随所に出て来て大爆笑でした。

プロローグの音くり寿さんの歌は、湖春ひめ花さん。
音さんに負けない、美声でした。

プロローグのラストが客席参加型
「さあ、皆さんご一緒に」と掛け声があると思っていましたが、何もありませんでした。
舞台上で出演者たちが王冠を持って「あの歌」を歌っているので、「今なのね」と周りをみながら、王冠を出して振りました。
座って、お隣の方に当たらないように、また高くならないように、動画通りに振ることは、とても困難なような気がしました。

初日は合図が無く、客席が戸惑っていたので、今度から合図をされるのでは?と思います。

ファッションショー

星風まどかさんが、歌って踊っている所に、水美さんと聖乃さんが、黒ぶちメガネをつけて、リュックを背負い、うちわをもってにぎやかしく登場。(まるで漫才師のよう)

うちわの、表と裏の絵がご当地ネタのようです。

水美…くいだおれ人形/お好み焼き

聖乃…大関西万博のキャラクター「ミャクミャク」/たこ焼き

聖乃さんは、万博アンバサダーなので、そのキャラクターを使って、天才的な配慮です。この↓がミャクミャク君です。
ミャクミャク

ここはご当地によって変わるのでしょう。
登場早々に水美さんのメガネが吹っ飛んで、なくなっていました。

可愛く踊って歌うまどかちゃんの横で、水美さんと聖乃さんも可愛く振りをしていました。
この水美さんの可愛い振りが、インパクトがありすぎて、ここでも大受けしていました。
普段はスッとしている水美さんなので大阪人を感じませんが、吉本新喜劇を見て育った大阪人だったのだとあらためて思いました。

デザイナー永久輝登場
本公演の時と同じサングラスに髭のいかがわしさ満点の装い。

まどかちゃんの、素敵なドレスを着たいというお願いに両手をふって
えーでぇ」とこたえていました。

最高に受けていました。

コーラスは、航琉ひびき(93期)、龍季澪(100期)、湖華詩(105期)、湖春ひめ花(106期)

ラビリンス

湖春ひめ花さん(106期)の影ソロは、そのままでした。

円形プールがないので、はじめは小さな階段を使っていて、柚香エンペラーが女性に囲まれている所に、水美くんが入ってきて、柚香・水美の 色っぽいダンス対決!

歌手たちの素晴らしい歌声は録音の影ソロになっていました。
娘役…咲乃深音(101期)、湖春ひめ花(106期)
男役…和海しょう(94期)、南音あきら(102期)

オシャレな中詰め

女性風永久輝せあさんタキシード航琉ひびきさん和海しょうさん。
モフモフの帽子付きの鬘と上着をポンポンと一瞬にして脱ぎ捨てて、格好良い赤燕尾の永久輝さんになって、3人で歌い踊っていました。本公演と同じですが、タキシードの男性が上級生になったので、永久輝さんは少し遠慮気味に見えました。日にちを重ねるごとに大胆になられるでしょう。

古き良き名曲メドレー
注目の永久輝さんの歌「Fly me to the Moon」での、トップコンビと水美さんの高速回転リフト。
水美さんの相手役だった音さんは退団されたので、春妃うらら(97期)さんでした。

相変わらずの2コンビの素晴らしい高速回転リフト、水美チームの方が勢いがあって長かったです。

ビューティーズラインダンス

星空美咲ちゃんがラインダンスの真ん中でした。

その両隣が、美空真瑠(105期)くん遼美来(106期)くんと男役さん。
美空真瑠くんのソロダンスの見せ場もありました。

ホットクラブ 水美さん中心

帆純まひろさんがやっていた美女役は、侑輝大弥(102期)くんでした。
美しくて雰囲気があって、背中もキレイだなと思いました。

ミスティは、前と同じ星空美咲さん(105期)と新たに三空凜花(102期)さん

ミスティの二人の出番は少なく、水美さんのダンスシーンが増えたように思えました。

泉まいらくん(100期)咲乃深音さん(102期)の歌は、そのままでした。

fashionable moment

柚香光さんの歌からはじまります。

本公演では時代を象徴する白い衣装の幻の4ぺアが登場していましたが、今回は2ペアでした。
【航琉・春妃】、【和海・華雅】

退団者のシーンは、ご当地のメンバー紹介ということでした。4名枠
タカラヅカニュースのスカイレポートだけでなく、公演プログラムにも稲葉先生が書かれていました。

梅田では、大阪府出身は水美さんだけ。
水美さんは大きなスターさんなので、この柚香さんと絡むシーンは無かったと思います。

他の4人が、柚香さんと絡むご当地枠に入っていたように思いました。

神奈川県出身は、愛乃一真さん、星空美咲さん、後二人聞き取れませんでした。
そのため聖乃さんは入らないとのことでした。

若者たちのパワフルダンス「To the Future」

聖乃さんを中心のパワフルなダンスシーン。

本公演より、とても若返っていました。

男役…侑輝大弥(102期)、涼葉まれ(103期)、美空真瑠(105期)、遼美来(106期)

娘役…三空凜花(102期)、都姫ここ(104期)、愛蘭みこ(104期)、星空美咲(105期)、七彩はづき(107期)

最期に聖乃さんが「おおきに」と。

フィナーレ

大階段を使っていないので、雰囲気が大分変わって見えました。

男役さんたちがハットを被ってロングコートを翻して踊る姿が、変わらずとっても格好良いです。

娘役さんたちもハットとロングコートで格好よく踊っていますが、星風まどかさんが初参加でした。
男役に憧れていた星風さんのダンスは、キザで男前でキレがよくて様になっていました。

水美、永久輝、聖乃 + 星風 のシーンもありました。

今回のショーで、星風まどかさんは本公演の時より各シーン髪型を全部変えていたように思いました。
どの髪型、鬘も似合っていて、娘役力の高さを感じました。
そして男役っぽい格好すると、男前なのですから、娘役の鑑ですね。

鬘の話のついでに、柚香さんについても。ショー前半は、結った部分もあるちょんまげ風のブルーの鬘でした。本公演の時は青っぽい地毛でしたが、またこの鬘が新鮮でカッコ良かったです。

水美さんが真ん中で歌うシーンで、コーラスをしながら追いかける娘役さんは、咲乃深音さん、星空美咲さん、湖華詩さんの3人。
ドリームガールズのように熱く歌って欲しいと先生に言われているそうです。(タカラヅカニュースのスカレポ情報)

デュエットダンス
映画「カサブランカ」の名曲「As Time Goes By」に乗せて
大階段がありませんでしたず、いつものように息のあったダンスでした。

ショーの感想

若手娘役歌手の台頭
星空美咲さんも歌がお上手ですが、今後ヒロインとして活躍されていくと思うので、ここでは省かせていただきます。

音くり寿さん若草萌香さんが退団されたので、湖春ひめ花さん(106期)、咲乃深音さん(102期)、湖華詩さん(105期)が歌手として活躍されていました。
その筆頭は湖春ひめ花さんでしょうか。

お芝居の方でも、酒場の歌姫として、湖春さん咲乃さんがそれぞれ歌を聞かせてくれていました。
湖春さんはソプラノ歌唱はとてもお上手ですが、酒場の歌姫の少し崩した歌は経験不足なように感じました。
経験を重ねる中で、メキメキと上達されるでしょう。

今回のエトワールは、咲乃深音さんでした。
声の美しさと共に、安心して聞ける安定感があります。

湖春ひめ花さんがエトワールをされる日もそんなに遠くないでしょう。

花組には、歌上手な糸月雪羽さん(100期)もいらっしゃいます。
今回はバウワークショップ一之瀬さん主演の『殉情』お蘭役を演じていらっしゃいます。この役も大きな役です。
同じく帆純さん主演の『殉情』でお蘭役を演じている詩希すみれさん(103期)もお歌がお上手です。

「さよなら皆様」が若手娘役さんで新録音されましたが、詩希さんはその中のお一人でした。
花組 詩希すみれ(103期)、月組 きよら羽龍(104期)、雪組 有栖妃華(102期)、星組 都優奈(102期)、宙組 朝木陽彩(104期)

フィナーレの並びを見て若手化を実感

【下手】咲乃・春矢・春妃・和海・美咲・聖乃・水美・柚香・永久輝・高翔・航琉・華雅・侑輝【上手】

上手の一番端が100期の泉まいらさんだったと思います。
花組生32人と専科の梨花さん、高翔さん、総勢34名の出演です。

大劇場では、なかなか全体を把握するのは難しいですが、若返り化をとっても感じました。
そして人数が減っても、本公演と同じクオリティで魅せてくださるのは素晴らしいです。

特に今回の全国ツアーは、併演がバウワークショップだったため、スターさんたちは全国ツアー組だったので、豪華で贅沢でした。特にビジュアル売りのスターさんたち勢ぞろいなので、目の保養が出来過ぎて、幸せすぎました。

大阪ご当地ジェンヌ

大阪府出身のご当地ジェンヌは、水美さんだけでなく、専科梨花ますみさんもいらっしゃいますが、今回ショーの方には出演されていないので、紹介されたのは水美さんだけでした。

柚香さんから、「大阪府出身、水美舞斗ー!」と紹介されると

「 は~い!!」と大きな声で、高く手をあげて、元気いっぱいのお返事をされ、大きな拍手で包まれました。

全国ツアーの梅田芸術劇場で、大阪府出身者が1人、2人とかいうのはとても珍しいです。
併演で大阪の船場が舞台の『殉情』をやっているので、船場言葉を喋ることもあり、関西出身者は敢えてそちらに振り分けられたのかもしれませんね。

終わりに

今回の花組全国ツアーは、お芝居ではトップの柚香さんの役抑えたものだったので、水美さんの役がイキイキとした儲け役でした。
ショーでも本公演の時から水美さんがトップスターを凌ぐ活躍されていましたが、今回も体幹を鍛え上げたダンスには目が釘付けになりました。ショーで一番輝いていたかもしれません。

さらにご当地ジェンヌということで、コメディ部分でも、ご当地紹介でも、大阪力を発揮されて、今回の梅田での公演の水美さんの存在感はとても大きいです。
スターとしてさらに勢いがついている感じもしました。

梅田でもう1回、千秋楽を観劇予定です。
初日からどのように変化しているかも、楽しみです。

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