珠城りょう「Eternita」雑感
こんにちは、くららです。
珠城りょう3Days special LIVE『Eternita』の千秋楽の回を配信で見ました。

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充実した『Eternita』配信

はじめの予定では「ディナーショー」だったものが、コロナ禍のリスケジュールによって、バウホールでの3日間のliveになりました。
たった3日間のバウ公演では、私にチケットが回ってくるチャンスなど無く、配信でリアルタイムに同じ空間を味わうことができて、感動のひと時でした。
ライブ配信は、コロナ禍の唯一の「正の産物」ですね。

東京宝塚劇場の千秋楽の配信を見て、珠城さんがとても痩せられていたので、宝塚に戻って来て、「お肉を回復」されるといいなと思っていましたが、このliveコンサートが控えていたので、ホッと一息つく間もなく、痩せたまま初日を迎えられたようでした。
いつもよりさらに男前度と精悍さが増して、美しさに後光がさしているようでした。
そうでなくても退団を控えると、どなたも輝きを増していかれます。
珠城さんが、さらにどんなに美しくなっていかれるのか、楽しみです。

共演者は、珠様愛にあふれている下記4名の方々。
相手役鳳月 杏(92期)、172cm
7年目の心の相手役輝月 ゆうま(95期)、177cm
公認ペット佳城 葵(97期)、169cm
公認ボディーガード朝霧 真(97期)、176cm

全員バウ『月雲の皇子』の出演者で、みなさん長身。珠城さんも172cmの長身です。
バウホールでは、ディナーショー仕様の5名ではちょっと少ないかなと思っていましたが、全くそんなことは感じない充実したものでした。
「珠城さんと4人」が、思い出深い楽曲を(一部お芝居のシーンも再現)、楽しいトークを交えて、ほぼノンストップで次々に展開していって、「珠城りょうの前半の宝塚人生」が濃く詰まっていて、見応え聴きごたえがありました!
「珠城さんと4人」の間に流れている、仲の良い息の合った伸び伸びとした空気感が、より幸せを届けてくれました。

自然体の珠城さん

珠城さんが退団が発表されたのは、昨年の3月16日
それから自粛期間を経て、様々な重荷を下ろして、自然体になられて、本来の珠城りょうの楽しさや面白さや人柄が滲み出てくるようになりました。

今回のliveでも、肩の力が抜けて、心から楽しんでいる「珠城りょう」が最高に弾けていて、見ている側も一緒に楽しさを共有できました。

トークも十分楽しませてもらった終わりの頃に、
私がもっと面白いこと言えれば良かったんですけど」と話されたことに、「何を仰る」とビックリ。

用意していたトークでは無く、その場の空気を感じ取って、自然に発せられるトークが実に魅力的で楽しいのに、ご本人はまだ自覚されていないのかな?
もっともっとご自分の魅力に気付いて、自信をもっていただきたい。

どの衣装もお似合いでしたが、最後のシャンパンゴールドの衣装と、真ん中分けにした「おでこの飾り」がとっても似合っていて、綺麗でした。
スタイルが抜群で、こういう衣装を美しく着こなせる「骨太の男役」さんって、本当に貴重だと思います。

珠城さんと鳳月さんの強い絆

トークタイムでの珠城さんの鳳月杏さんについての話

2期下の珠城さんは、研2の頃から新人公演の抜擢を受け、研3で主演をしていましたが、ちなつさんは最後の新人公演「ベルサイユのばら」で、アンドレに抜擢されました。珠城さんはそのことが本当に嬉しく、アラン役で傍で見守られる役だったことも嬉しかったそうです。

2013年1月~3月が『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』で、5月が珠城さん主演のバウ「月組の皇子」でした。
この公演が大成功して、珠城さんと鳳月さんは、確かな実力が認められ、その後頭角をあらわしていかれました。

珠城さんは、その絆があって今があるんだなと思っているそうです。

ある時は後ろをついてきてくれて、前を歩いてくれて、並んで歩いてくれてありがとう」という、ちなつさんが珠城さんにかけてくれた印象的な言葉があるそうで、2個下の自分にそう言って下さるなんて、なんて温かいのだろう、この絆は固いなと思っていらっしゃるそうです。
そして今月組に戻ってこられて、一緒に舞台を作れることが幸せで、その言葉をそのままお返ししたいなと思っているそうです。

ちなつさんは、2014年9月~12月の『PUCK』『CRYSTAL TAKARAZUKA-』を最後に花組に組替されました。
珠城さんがトップになっていく過程で、一番一緒に側にいて欲しかった方だと思いますが、花組で明日海りおさんを助けて大活躍されました。
2019年夏の梅芸での『ON THE TOWN』から、月組に再び戻って来られました。

珠城・鳳月デュエットダンス

「珠城・鳳月の色っぽいデュエットダンス」は、やはり一番の目玉でしたね。
2013年の5月のバウ『月雲の皇子』(主演・珠城、2番手・鳳月杏、上田久美子先生デビュー作)が大好評で、12月に天王洲の銀河劇場で、東京特別公演が上演されました。
そして翌年1月18日〜1月28日に『New Wave! -月-』が、バウで上演されました。特別公演は予定外のものだったと思うので、バウホールのお稽古期間に、東京特別公演があって、バウのお稽古が大変だったのでは?と思うのですが、珠城さんと鳳月さんは、美弥るりかさん、宇月颯さんと共に『New Wave! -月-』の主要男役メンバーとして大活躍されていました。演出は、今回の「Eternita」演出の三木章雄先生。

だからその時に好評だった、珠城・鳳月デュエットダンス「ベサメ・ムーチョ」が再現されたのでしょう。
珠城さんはスーツにハットで、ちなつさんがドレスの女性役。
二人が異常に色っぽいダンスを思いを込めて踊られました。
スリットから見える長すぎるちなつさんの脚にやはりくぎ付けになりました。舞浜での花組公演『Delight Holiday』の時もそうでしたが。
そしてデュエダンの終わりに、ちなつさんの頭に珠城さんがハットを被せ、手を取って口づけをするシーンが。ドッキリ、キュン!会場もどよめいていたように思いました。
いつも平然としているちなつさんも動揺している感じで、ドキドキしながらはけていかれたように見えました。
こんなシーンの相手役なので、ちなつさんが堂々と「珠城りょうの相手役」と仰るのは当たり前ですね。

3月のバウの『幽霊刑事』でも、珠城さんと鳳月さんは、コンビとしてタッグを組むようです。
深い絆のふたりが、思い出深いバウホールで再びお芝居で組めることは、最高の思い出作りかつ、ファンにとっても素晴らしい公演になることでしょう。

珠城さんのサヨナラ公演『桜嵐記』『Dream Chaser』にも、ふたりは出演されます。
『桜嵐記』は、『月雲の皇子』がデビュー作だった上田久美子先生が「作・演出」です。
珠城・美園コンビ中心の作品となるでしょうが、「たまちな」ふたりの見せ場もきっと織り込んで、和物の真骨頂の舞台を見せて下さることでしょう。

珠城さんの思い

このLIVEで、珠城さんはどれだけ、「幸せ」と「感謝」という言葉をを言い続けていらしたでしょうか。
そしてファンにまで、「皆さんにお礼が言いたいので珠城りょう1人じゃ足りない。珠城りょう100人ぐらい必要。」とも。

ペンライトや紙吹雪に感極まる珠城さんの姿にも、感動しました

アンコール曲は、Official髭男dismの『Clap Clap』と、山下達郎さんの『ずっと一緒さ』。
「是非歌詞をじっくり聴いてほしいので検索して!」とおっしゃっていたので、歌詞をかみしめました。

珠城さんの愛に溢れた温かいお人柄に心が打たれました。

阪神淡路大震災を乗り越えた宝塚

カーテンコールが何度もあって、最後は緞帳前に珠城さんがお一人で出て来られて、今日が1月17日で、阪神淡路大震災のことにも触れられました。宝塚大劇場、花の道あたりは、活断層の上で「震度7」の激震地でした。
月組のバウホール公演から再開されたと話されていました。

その月組公演は、天海祐希さん主演の『Beautiful Tomorrow!』です。
大劇場公演が中止になったので、急遽バウホールで公演が開催されたようです。
3月12日が初日で3月25日まで上演されました。
先日スカイステージでその千秋楽公演が放送されていたので見ましたが、最後のごあいさつで出演者が一列になった時に、一人ひとりが、1月17日の早朝、地震が起こった時に何をしていたかを話されていました。

宝塚大劇場が再開されたのは、3月31日で、星組公演麻路さきさん主演『国境のない地図』でした。5月8日まで。

1月17日の2か月後には、公演を再開した宝塚は、本当に底力があると思います。
被災者を励ますためにも、一番に「復興の灯」を照らしてくれたのでしょう。

被災した私は、3月中はまだガスが使えない不便な状態で、阪急電車も不通で「宝塚の再開」を遠い世界のことのように思いながらも、「いつか行きたい」と思ったものでした。

現在はコロナ禍で大変な状況ですが、宝塚は公演を上演する努力を続けてくださっています。
阪神淡路大震災の時の「復興の象徴」として、いちはやく舞台を再開してくれた宝塚が、コロナ禍においても、「エンターテインメントの希望の光」として公演を上演し続けることができることを、切に願っています。
そして退団予定の方々が、予定通り幸せに宝塚を巣立っていかれますように。

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