5年前の柚香光×礼真琴対談で“ダブルレイ”が語られていた
7月19日に「レビュー本2019」が販売されますが、5年前の7月11日に発売された100周年のレビュー本の内容が実に興味深かったので、ご紹介します。

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100周年記念対談 柚香光×礼真琴

「100th Special Talk スター絢爛」と題してトップスター以外のスターたちが組を越えて対談している下記のような対談企画がありました。

100th Special Talk スター絢爛
[雪組]未涼亜希×[専科]華形ひかる
[専科]北翔海莉×[月組]星条海斗×[月組]凪七瑠海
[星組]十輝いりす×[雪組]鳳翔大×[宙組]蓮水ゆうや×[宙組]七海ひろき
[宙組]緒月遠麻×[月組]沙央くらま×[雪組]早霧せいな×[雪組]蓮城まこと
[雪組]夢乃聖夏×[宙組]朝夏まなと
[星組]紅ゆずる×[星組]壱城あずさ×[星組]天寿光希×[星組]麻央侑希
[花組]望海風斗×[花組]瀬戸かずや×[花組]芹香斗亜
[月組]美弥るりか×[月組]宇月颯×[月組]鳳月杏×[月組]珠城りょう
[花組]鳳真由×[月組]紫門ゆりや×[宙組]澄輝さやと
[月組]煌月爽矢×[雪組]彩凪翔×[星組]真風涼帆
[雪組]彩風咲奈×[星組]十碧れいや×[宙組]愛月ひかる×[宙組]蒼羽りく
[花組]柚香光×[星組]礼真琴

一番最後に、95期2人の対談がありました。その内容が現在の「次期トップスター」に繋がるような、とても面白いものだったので、その対談の一部をご紹介します。

バウホール初主演『かもめ』と『ノクターンー遠い夏の日の記憶-』について

2014年5月~6月、星組『かもめ』 礼真琴バウ初主演
2014年6月~7月、花組『ノクターン -遠い夏の日の記憶-』柚香光バウ初主演

 組が違うとなかなか会えなかったりするけど、同じ立場にいる同期がいるとやっぱり安心するんだよね。最初にバウ主演についてお聞きした時、全然実感が湧かなくて不安ばかりだったんだけど、その後すぐにれいちゃんの発表があったことで安心感というか、一人じゃないって思えた。直接言葉を交わさなくても、その存在に支えられているという感じがある。
柚香 “以下同文”って感じ(笑)。
  ちょっと!(笑)
柚香 私もバウ主演の話をうかがった時、軽く頭が真っ白になって「どうしよう」って思ったんだけど、その後、こっちゃんの発表を聞いて、不安だけだったのが、頑張りたいなという前向きな気持ちに切り替わったし、こっちゃんの存在が支えというか道しるべになっている。
  奇しくも同じロシア文学でね。
柚香 時代もさほど変わらない。
  なんか運命的な感じがしたよね。
柚香 それなのにポスターの雰囲気が全然違ったのが面白かった。
  共通しているのは、二人ともどこかしら悩んでいるのかなって。
柚香 とりあえずハッピーでないのは分かるけど、あそこまで違うかという(笑)。

  れいちゃんとは同期として互いに剌激し合って、切磋琢磨していきたいなと思っておる次第でございます。
柚香 ございます(笑)。
 (笑)。名前が礼と光だからさ、いつか“ダブルレイ”みたいな感じでコラボみたいなのが出来たらいいよね。
柚香 それいいね!

ほぼ同時期に同じ重責を担ってきた二人

2017年7月~8月、星組『阿弖流為-ATERUI-』(シアタードラマシティ・日本青年館)東上初主演
2017年10月、花組『はいからさんが通る』(シアタードラマシティ・日本青年館)東上初主演

2017年3月~6月、星組『THE SCARLET PIMPERNEL』本公演2番手
2018年1月~3月、花組『ポーの一族』本公演2番手

2018年11月~12月、花組『メランコリック・ジゴロ -あぶない相続人-/EXCITER!!2018』 全国ツアー初主演
2019年5月、星組『アルジェの男/ESTRELLAS~星たち~』 全国ツアー初主演

2人は東上初主演も、全国ツアー初主演もそんなに変わらない時期に務めてきました。2番手就任は少し柚香光君が後ですが。
そして今年の秋に二人共トップスターに就任することになっています。
バウ初主演の時と同じように、ステップを上っていくお互いの存在が支えでもあり励ましでもあったのだと思います。
トップスターという重責を前にして、現在さらにその存在が助けとなっているのでは。

今から5年前の対談で、その後もここまで同じような歩みを続けることは想像できなかったでしょう。
期せずして今回の二人続けてのトップ就任となったのか。

エリザベートでルキーニは、
計画通りうまく運ぶわけはない。予定通りいかない。番狂わせが面白い!
と言いますが、このトップスターへの道のりは5年以上前から水面下で計画されていたのでしょうか?

今年の5月1日から元号が「令和」となったことは、誰も想定していませんでした。
5年前の二人の対談で、『名前が礼と光だからさ、いつか“ダブルレイ”みたいな感じでコラボみたいなのが出来たらいいよね』が締めの言葉でした。
その“ダブルレイ”を象徴するような「令和」となって、令和元年に“ダブルレイ”がトップスターに就任するとは。

そして年が明けての星組の大劇場お披露目公演では、ショー『Ray -星の光線-』が予定されています。
“ダブルレイ”の「レイ」を早速もじっていますが、花組の柚香光君の公演でもこの「レイ」もじりが、どこかであるでしょうか?
なんだか、ありそうな気もします。

『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』について
そして『“ダブルレイ”みたいな感じのコラボ』は、『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』で行われるような気がします。
副題の「Beautiful Harmony」は、外務省が「令和」の英語の趣旨説明で使ったもので、「令和」を意味します。
ここで“ダブルレイ”を取り上げなくて、どこで取り上げる!といった感じですね。
この『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』について公表された時に、花組の欄は【<花組>新トップスター、華 優希】と表記されていました。
今から思えば、この公表時から「新トップスター=柚香光」だったのでしょう。

5年前の「TAKARAZUKA REVUE 2014」を見ての、面白い発見でした。
同じ2014年版で「番狂わせが面白い!」発見もありましたので、次回はそれについて記しますね。
1年に1回発売される「レビュー本」は、宝塚の人事を紐解くのにとても参考になります。

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