
こんにちは、くららです。
梅田芸術劇場で花組「Goethe!」初日を観てきました。
「すごかった!」ひとことです。
歌、歌、歌の連続。オペラのように歌の力で物語が進んでいきます。
そして何といっても、永久輝さん星空さんの圧倒的歌唱力!
2幕の展開がより心を揺さぶられました。
観客の拍手もどんどん大きくなっていき、カーテンコールでは鳴りやまない拍手に対して、永久輝さんをはじめ花組生たちが一緒に拍手をするというシーンもありました。
スカイステージのニュースで放送された「Goethe!」の初日映像は、緊張のためか永久輝さんの歌に硬さがありましたが、舞台では軽やかに歌っていらっしゃって、歌の素晴らしさを堪能させてくださいました。
「Goethe!」感想
若いゲーテが、「若きウェルテルの悩み」を生み出すまでの軌跡が描かれています。恋愛と創作の葛藤を中心に展開し、単なる伝記ではなく青春の心の揺れに焦点が当てられてドラマチックに展開していきました。
各役について
ゲーテ役の永久輝さんは、若い青い文学青年で、ロマンチックさと激しい感情の起伏を繊細に情熱的に演じられ、心情が手に取るように伝わってきました。歌の量が莫大ですが、どの歌も見事!
ロッテ役の星空美咲さんは、歌唱力にさらに磨きがかかり、透明感ある美しい歌声が素晴らしい。二幕おわりは魂の絶唱でした。永久輝さんとのデュエットも多く、声の相性がよくて、最高の歌声コンビです。
聖乃あすかさんの友人ヴィルヘルムは、繊細な演技で明るさと危うさが的確に表現されていて、友人役としてまた「純愛(永久輝・星空)×不倫(聖乃・美空)の対比」として、物語に深みを与えていらっしゃいました。頼もしい存在。
侑輝大弥さんのアルベルト(ロッテの未来の夫)は、敵役的な存在。色気のある目がいきていました。歌も進化されていますが、まだ少し経験値不足かも。
美空真瑠さんのマルガリーテ(聖乃の恋人、人妻)は、初娘役だと思いますが、声にも男役感は全くない妖艶な女性。高音の綺麗な歌声も素晴らしかったです。3拍子揃った逸材さん。
夏希真斗さんのメフィストフェレス(「ファウスト」に登場する悪魔)がインパクト大!全身真っ赤な衣装に中性的なのっぺりショート鬘、ビビッドなメイク、悪魔らしい妖しい雰囲気を醸し出して圧倒的な存在感でした。千変万化の歌声。長い手足が際立つキレの良いダンス。御者の役でも存在感が光っていました。夏希さんも3拍子揃った逸材さん。
105期の美空真瑠さん、夏希真斗さんの実力ここにあり!という感じで、105期活躍の時代がいずれやってくることを予感させられました。主演の星空美咲さん、白い衣装でロッテのダンサーで活躍していた稀奈ゆいさんも105期。ウェルテルのダンサーは106期の宇咲瞬さん。
お芝居の終わりに幕が軽く降りて、永久輝さん、聖乃さん、侑輝さんの3人が踊るところがフィナーレと言えなくもないかもしれませんが、ドラマが詰まっていました。
ラストについて(ネタバレあり)
ロッテ(星空)は婚約者アルベルトと結婚し、 ヴィルヘルム(聖乃)は自死を選ぶという重い展開ですが、ゲーテはその悲しみを昇華し、「若きウェルテルの悩み」を生み出すことで未来へ進んでいきます。青春の葛藤が絶望ではなく希望に繋がっていくことが、 観客の心を強く打ったと思いました。
観るものの立場によって売け止め方も変わってくると思いますが、どんな自分でも大丈夫とそれぞれの人生を励ましてくれているように思いました。
4回目のカーテンコールで、永久輝さんがそのようなことを仰っていました。良いことを仰っているなと思って、帰り道にかけられた言葉を反芻していましたが、いざその言葉を書こうとしたら、ほとんど忘れていました。(健忘期なのでトホホ)「堂々と生きて」という感じだったかと思います。
植田景子先生ありきで実現した公演
植田景子先生のインスタを読ませていただきました。
「Goethe!」との偶然な出会い
植田景子先生は日本とドイツのミュージカル界に共通するものを感じて、ドイツのミュージカル界とコネクションを持ちたいと考えていらっしゃいましたが、コロナ禍で海外渡航が出来ず、2022年夏にやっとドイツのミュージカル劇場を巡って視察されたそうです。そして帰国前日、偶然にアートフェスティバルの野外劇場で上演されている”GOETHE!”(2021年夏初演)をご覧になり、心が揺さぶられ、宝塚にぴったりな内容、音楽のドラマ性に強く惹かれて、責任を持って日本で上演させるべきと思われたそう。
”GOETHE!”が海外で上演されるのは、今回の日本の宝塚での上演が初めてです。世界初!植田先生のドイツのミュージカル界への思いがまずあったことから、こういう運びとなり実現したのですね。
トントン拍子に話が進んだものの、劇団内でのアクシデントなどで紆余曲折し、ドイツ側にも長く待たせてしまうことになったと書かれていました。この作品の主役は歌唱力抜群であることが第一前提です。当初礼真琴さん主演で考えられていたのかな?と勝手に思いました。
そして今回「ゲーテとロッテ」にピッタリな永久輝・星空コンビという理想的なキャストに出会ったことで実現したそうです。この巡り合わせ、奇跡だと思います。
花組「愛と革命の詩 -アンドレア・シェニエ」
”GOETHE!”を観劇しながら、2013年の植田先生の脚本・演出の花組「愛と革命の詩 -アンドレア・シェニエ」を何度も思い出していました。似ているなと。
両者に共通するのは、ロマンチックで美しい世界観、登場人物の心の機微が丁寧に描かれ、詩的で情感豊かなところ。
ドイツのミュージカル「Goethe!」と植田先生の演出スタイルや追求するテーマが、最高のかたちで融合したのが、花組「Goethe!」だと思います。
脈々と引き継がれてきた花組らしさも、作品成功のエッセンスになっていると思います。花組がこの作品と巡り会えたのも本当に奇跡!
美術・松井るみさん、振付・大石裕香さん、森優貴さん。衣装・有村淳さん。スタッフの方々も植田先生の世界観の演出に大きく貢献されています。
おそるべき高レベルなタカラジェンヌたち
「Goethe」の宝塚上演が決まりハンブルク滞在中に植田先生が制作会社のシモーネさんに、ドイツ国内で再演予定はないのか聞いたら、「ゲーテ役の歌が高度なので、キャスティングが難しい」と仰って、ドイツの男優さんでもそんなに難易度高いんだと内心ヒヤリされたそう。
植田先生もはじめは宝塚のキャストがどこまで歌えるかわからないので、負担が大きすぎるなら、曲を短くする等の変更は許可して欲しいと心配されていたそう。ところが歌稽古すればするほど成長するタカラジェンヌ達は、植田先生が大変そうとカットした所まで、しっかり歌ってパフォーマンスを良くする為の努力を惜しまなかった!タカラジェンヌの高みを目指し続ける努力は、本当に尊いと思います。
宝塚のクオリティの高さは世界に誇れるものですね。宝塚ファンはそのクオリティの高い作品を当たり前に楽しむことが出来て、なんて有難くて贅沢なのだろうと思いました。「Goethe!」を通して世界の方たちも宝塚歌劇団を知ることになったら良いですね。
永久輝さんのインタビューを読んでいて、人事に関することが気になりはじめました。次回はこのことについて書いていきたいと思います。
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