100期生特例の新人公演の意味は?
こんにちは、くららです。
先日、月組公演『桜嵐記』から新人公演が再開されることが発表されました。
そして下記の3つの公演については、特例として100期生を新人公演の最上級学年とするというお知らせがありました。

月組公演『桜嵐記(おうらんき)』
宙組公演『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』
雪組公演『CITY HUNTER』

コロナ禍での100期生の特例は、「新人公演の主演、ヒロインの救済措置」のように思われていますが、私は「新人公演の長の期」経験の救済処置ではないかな?と思っています。

一昨年から宝塚大劇場での新人公演をできるだけ見てきましたが、いつも著しい成長を感じるのは新人公演の最上級学年の「長の期」と言われる方たちです。
存在感が増して、長の期のチームワーク、統率力を感じ「頼もしいな」と感動します。

2020年度の新人公演について

100期生を「長の期」とする新人公演は、星組『眩耀の谷』が、2月25日(火)に行われました。
(公演が自粛になる4日前でした。)
それ以降雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(99期が長)の東京公演をはじめとして新人公演は行われていません。

花組『はいからさんが通る』は7月17日(金)からリスタートされ、宝塚大劇場での新人公演が新8月4日(火)の予定でした。
しかし8月2日から公演が中止になってしまい、新人公演は開催できませんでした。
その時点で新人公演のお稽古はある程度進んでいたと思われます。
実際に舞台の上での披露は叶いませんでしたが、100期生たちは「新人公演の長」としてみんなをまとめる経験は積まれていたことでしょう。

100期極美慎くんと朱紫令真くんのトーク「グラフ1月号」より

2021年の「同期を紹介」コーナーは、100期の朱紫令真くんが担当しています。(現在朱紫くんが怪我で休演中です。ご回復をお祈りしています。)
1回目のゲストは極美慎くんで、新人公演について、「現在新人公演が出来なくなってしまってことが悲しいけど、自分たちは100期の長として大劇場で1回は残すことができたことが本当に糧になっている」と話していました。
その新人公演では、朱紫くんが「長」としてご挨拶をされていました。頼もしい存在感でした。

極美慎くんは、愛月ひかるさんの管武将軍役で、髭が自然に似合っていて、存在感に迫力が加わっていました。
声も太くセリフも明瞭で、それまでのキラキラスターから、重厚感のあるスターとして存在していて、「長の期」としての責任感が極美くんを変えているように思いました。
100期生たちみんなが、存在感を上げて舞台全体を締めていました。

新人公演で「長の期」を経験することは、それからの舞台人生の大きな糧になるように思います。

月組と宙組と雪組の100期生が、『桜嵐記』、『シャーロック・ホームズ』、『CITY HUNTER』に出演するのは、「長の期」としての経験値を積むためのように私は勝手に思っています。

新人公演主演とヒロイン経験者

100期生 9名

・聖乃あすか(花組)
・風間柚乃(月組)
・極美慎(星組)
一之瀬航季(花組)

・音くり寿(花組)
・天彩峰里(宙組)
・桜庭舞(星組)

トップ娘役
・星風まどか(専科)
・華優希(花組)

101期生 6名

・鷹翔千空(宙組)
・縣 千(雪組)
・碧海さりお(星組)
礼華はる(月組)

・天紫珠李(月組)
・結愛かれん(月組)

102期生 7名

・彩海せら(雪組)
・天飛華音(星組)
・風色日向(宙組)

・水乃ゆり(星組)
・花宮沙羅(宙組)

トップ娘役
・舞空瞳(星組)
・潤花(宙組)

103期生 2名

・夢白あや(雪組)
・白河りり(月組)

104期生 2名

・都姫ここ(花組)
美羽愛(花組)
きよら羽龍(月組)

新人公演主演経験者とヒロイン経験者をあげてみました。(オレンジ色は中止のため実施できなかった方)

実施できなかった花組、月組の新人公演(オレンジ色の該当者)は、コロナ禍前の予定では、昨年の5月に大劇場で上演される予定のものでした。
今度月組から新人公演が再開される予定ですが、宝塚大劇場で上演できるのは今年の6月になります。
約1年間、宝塚大劇場での新人公演の主演、ヒロインが選ばれていないことになります。
一覧をみると、100期生は既に9名選ばれています。

他の期に比べて一番多いため、次の若い期たちになるように勝手に思っています。

『桜嵐記』はトップスターの退団公演なので、新人公演の主演は、従来なら将来のトップ候補の風間柚乃くんが演じるところでしょうが、「1年間の新人公演の空白期間」ができてしまった上、風間柚乃くんは今日千秋楽を迎えた「ダル・レークの恋」の2番手を堂々と演じていて、もはや舞台の上では全く新人の域ではありません。
新人公演の主演は次なるスター候補に振られるような気がします。
「新人公演の長の期」として舞台を締める活躍をされるでしょう。

(私の憶測ですので、悪しからず。)

期待の若手娘役さんたち

月組3人娘
月組は、「ダル・レークの恋」では、104期のきよら羽龍ちゃんと105期の詩ちづるちゃんが抜擢にこたえて、美しい歌声と演技とダンスで活躍していました。「幽霊刑事」では、103期の白河りりちゃんが、澄んだ美しい歌声と心を打つお芝居で将来性をとても感じました。
103期、104期、105期の歌上手な実力派3人娘には、期待値大です。

花組2人娘
花組大劇場「Cool Beast」では、オープニングから 104期の美羽愛ちゃんと105期の星空美咲ちゃんが、シンメトリーで花を添えるそうです。二人だけ娘役では全日程出演者です。美羽愛ちゃんは、「はいからさんが通る」の幻のヒロイン、星空美咲ちゃんは先日バウホールヒロインを経験済み。推されています。

雪組、宙組105期生ホープ娘役
山吹ひばりちゃんは、宙組「夢千鳥」で、とても重要な役の「彦乃」に抜擢されています。

雪組の音彩唯ちゃんは、首席、初詣ポスターモデル、文化祭お芝居A組のヒロイン役とソロ歌唱で活躍、と華やかな経歴をお持ちな上、彩凪翔さんのライブでも可愛さと実力を魅せてくれました。舞台でも華があるので目がいきます。

先日も書きましたが、若手の娘役さんは充実していて、新人公演のヒロインに抜擢されそうな娘役さんが沢山ですね。

男役さんは、103期の花組の希波らいとくんと亜音有星くんに主演が巡ってくるでしょうか?

「幽霊刑事」のライブ配信を見て、99期の英かおとくんが小顔で脚長でスタイルが良くて、垢抜けてきて良いなと思いました。オペラ歌手志望で声楽を習っていたので、男役の声が出来上がると歌も抜群になると思います。岡山県倉敷市の出身なので私の郷土愛が目覚めました。

コロナ禍前に比べて、公演のスケジュールが比較的ゆるめなので、レッスンに励むことができることと、舞台にかける一途な思いが相まって、みんな実力をつけているように感じています。
新人公演が再開されると、それぞれの実力が発揮されて、素晴らしい成果を見せてもらえるような気がします。

「新人公演」こそ、ライブ配信で見ることが出来たら、有難いなと切望します。

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