風間柚乃・七光りを越え更なる躍進の時
こんにちは、くららです。
明日から梅田ドラマシティで月組『ダル・レークの恋』が開幕します。

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『ダル・レークの恋』役替わり公演について

役が替わるのは、下記の3人。
ペペルが、風間柚乃くんに。
クリスナが、夢奈瑠音くんに。
1幕終わりの金の男が、蓮つかさくんに。

プロローグやフィナーレの、暁千星くんの担当していたショー部分は全部風間柚乃くんに。
シバのヒンドゥーの神、フィナーレ始まり、真珠の男など。

100期以降の「フィナーレC」の中心「フィナーレの男A」が東京ではおだちんでしたが、大阪の方はプログラムに記載がありませんでした。
でも、100期の首席、蘭尚樹くんが活躍するのでは?と勝手に思っています。
お芝居ではラジオン役で、ピーナ役の詩ちづるちゃんとの「アツアツコンビ」で良い味を出して実力を発揮しています。
ダンスも歌も抜群に上手なので、100期以降の真ん中で活躍して欲しいです。

風間柚乃くんは芝居上手ですが、「ショースター」としては、暁千星くんに比べるとまだまだ経験不足気味。
度胸があってセンスの良いおだちんなので、この機会に上達して、魅せてくれることでしょう。

暁千星くんが演じたペペルは、心の中は悪いけど、見た目は憎めない「ジゴロ」的な軽妙さのある「悪役」でした。
風間柚乃くんは、心底悪いドスのきいた悪党を演じるのかな?と勝手に予想。
役者によって、役づくりや魅せ方が変わるのも面白いと思います。
東京でのものとは大分違う『ダル・レークの恋』になるのでは?と楽しみにしています。

風間柚乃くんについて

確固たる実力派のおだちんには、「七光り」など全く関係ありませんが、私世代には懐かしいお二人の方の姪です。

音楽学校の合格発表の時から、「女優の故夏目雅子さんの姪」で、夏目さんによく似た面立ちの美少女と報道機関で騒がれていました。
お父様はプロゴルファーの小達敏昭氏、さらに義伯母が元キャンディーズで女優に転身した故田中好子さん。

ふたりのおばさんについて

夏目雅子さん
おだちんのお父様は、夏目雅子さんの弟さんで、おだちんは姪にあたります。おだちんが生まれる前にお亡くなりになっていました。
1977年に化粧品のキャンペーンガールとなって、「クッキーフェイス」のCMで注目を集め、翌年テレビドラマの『西遊記』で三蔵法師役を演じて、大人気になり女優として活躍。
当初は「お嬢さん芸」と言われていましたが、メキメキと女優としての演技力があがっていきました。
1982年、映画『鬼龍院花子の生涯』で主演をされ、「なめたらいかんぜよ!」が流行語となりました。

1984年、作家の伊集院静と結婚され、その結婚報告をされた幸せそうな笑顔が印象的でした。
しかし白血病を発病され、翌年の1985年9月11日に、27歳という若さで逝去されました。
とても衝撃的なことでした。「美人薄命」と言う言葉がありますが、ドラマのような別れでした。
その年の8月12日にはOGの北原遥子さんが日本航空123便墜落事故の犠牲者の一人として短い命を終えられていました。
北原さんも類まれな美人さんでした。

雅子さんがお亡くなりになって35年以上たちますが、コピー機のCMに写真が起用されたり、数々の映画は今でも見ることができます。
お母様が娘さんとの日々を綴った著書を発行され、ドラマ化されたり、癌患者へ無料でかつらを貸し出す「夏目雅子ひまわり基金」が設立されたり、夫であった伊集院静氏が手記を発表され、著書の中におさめられたり、2年前はテレビで雅子さんの特集が組まれたりしていて、過去の方というイメージではありません。

田中好子さんについて
田中好子さんは、1973年から活躍していたアイドルグループ「キャンディーズ」のスーちゃんと言った方が馴染みがよいでしょうか。1978年「普通の女の子に戻りたい」と解散しました。
その2年後から女優として活動をはじめられ、数々の名作を残されています。おだちんのお父様のお兄様と田中好子さんは1991年に結婚されました。
「夏目雅子ひまわり基金」の活動をはじめ様々なボランティア活動もされていましたが、 2011年4月21日乳がんのために逝去されました。もうすぐ10年になります。

若くして二人の方がお亡くなりになるという悲しさを体験されているご家族の方々のお気持ちは、どれほどお辛いものかと思います。
その中で育ってきたおだちんも、そういう思いを共有されてきたことでしょう。

当初は、「姪」と報道され続けていた

おだちんは注目を集めていた100期生かつ、著名な家柄なので、合格発表からはじまり、音楽学校の入学式、すみれ売り、文化祭、卒業式、初舞台など、事あるごとに各スポーツ誌などで、「故夏目雅子さんの姪」として写真付きで報道されていました。

初期の新人公演でもそうで、月組の新人公演で役がつくと、「故夏目雅子さんの姪」という形容詞がついておだちんが記事に掲載されていました。
2017年珠城さんトップお披露目「グランドホテル」の新人公演は、2番手の美弥るりかさんの「オットー」役だったので、主要キャストに抜擢されたと報じられていました。

私がおだちんの存在を感じるようになったのは、そのひとつ前のバウホール公演『A-EN(エイエン) ARTHUR VERSION』の頃からです。(研2ですね。2015年)
その頃から、存在感が光っていましたが、「夏目さんの姪」という形で見ていました。

「グランドホテル」のオットーは、研4とは思えない演技力と歌唱力で、その実力が評価され、「夏目雅子さんの姪は、うまい!」と印象づけられました。

その次の本公演『All for One』では、本公演で重要な役どころのジョルジュ役がつき、新人公演では、月城かなと君演じるベルナルド役でした。

その次の『カンパニー-』 では 舞台監督の役、新人公演は、初主演の青柳誠二役でした。

このあたりから、「風間柚乃」というスターの存在が勝って、私自身「夏目さんの姪」という目で見なくなりました。

3つの代役で完璧な演技力が光る

『エリザベート』の本公演ではルドルフの役替わり、新人公演ではルキーニ役。
そして、美弥るりかさんの代役の代役として、ルキーニ役を本公演で見事に演じて、完成度の高い演技と物おじしない存在感が高く評価されました。

『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』東京国際フォーラム公演では、オジーという大きな役。(梅芸では鳳月杏さんが演じられました)

次の『夢現無双』では、2度目の新人公演主演。東京公演の途中から月城かなとさんが休演されたため、本位田又八の代役を演じて、確かな演技力が話題になりました。

別箱公演『チェ・ゲバラ』でも月城かなとさんの代役として、轟悠さんと渡り合うカストロ役を名演しました。
当時研6でしたが、轟さんから「研16かな?」という言葉が出るほどの完成度の高い演技と貫禄でした。

『I AM FROM AUSTRIA』新人公演では、コメディの要となる組長さんが演じていた、女性のエルフィー役。
初めて女性役を見ましたが、とっても美人で、コメディも本当にお上手でみんなを引っ張っている感じでした。

3回の「代役」に巡り合うのも運ですが、3回とも「あっ」と言わせるほどの完璧な演技力で、結果を残せるのは並外れた実力と度胸があるからです。

ふたりのおば様が若くしておなくなりになる、という辛いご家族環境の中で育ってこられたこと。
常に「故夏目雅子の姪」という注目を浴びながら音楽学校や宝塚の下級生時代を送っていたこと。
ご本人の資質が一番大きいと思いますが、これらの要因も、おだちんをより強く成長させているのかな?と思います。

ここ数年、報道で「故夏目雅子の姪」という活字を目にすることがなくなりました。
「風間柚乃」というスターが、世間一般の中で「姪」という存在を大きく乗り越えたからでしょう。

暁千星くんも、当初は「元南海ホークス投手で最多勝のタイトルも獲得した山内和宏氏の愛娘」と紹介されていましたが、今は「暁千星」だけです。

更なる期待

前回の本公演「ピガール狂騒曲」の頃より、お顔がスっとひきしまって、より美しく精悍さが増したように思っています。
どちらかというと「実力派」で、華の方は今少しの印象でしたが、「華」もしっかり備わったスターになってきているように思います。

明日から、「華」に満ちている暁千星くんの役とショー部分を、全部替わって担当することで、より「華」があふれるようになるのでは?と期待しています。

私は冒頭から、おだちんへの期待ばかり書いています。
もうここまで実力を発揮していたら、更なる多大な期待を寄せてしまうのは当然だと思います。
おだちんには「プレッシャー」というものが無いように思えますが、そんなことは無いでしょう。
出来れば出来るほど、プレッシャーは重くなるのかもしれません。
がんばって欲しいなと思います。

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