星組公演の初日を観てきました。（ネタバレしないように書くつもりですが）
「GOD OF STARS-食聖-」は、笑って、笑って、想像を超えた楽しさで、幸せいっぱい！
「退団公演」なんていうことは、飛んでってます。
もう「なんでもあり」の超越した世界観。星組だからこそ。
真ん中にコメディの神様、紅ゆずるさんがいるからですね。
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紅さんの空腹で死にかかって倒れている演技など、吉本新喜劇の役者さんより、より卓越したコメディの表現力というか演技力。
私は「吉本新喜劇」が大好きですが、紅さんのセンスは、吉本新喜劇の「間」と「センス」を持ちながら「品」があるのが魅力。
過去の紅さんのコメディ作品「オームシャンティオーム」や「アナザーワールド」は、アドリブを制限されているとおっしゃっていたと思います。
しかし今回は、退団公演なので小柳先生からアドリブを含めて「コメディ部分」は任されているのかな？と感じました。
そのため、これからいろいろとさらに変化していきそうな予感。
回を重ねて観る楽しみもありそう。
他の共演者の方々も、バッチリ個性をうち出していて光っていました。
紅さんと一緒にコンビを組んできたあーちゃんが、回を重ねるごとに二人の良い関係性を育んでいて、ここまで「阿吽の呼吸」のコンビもなかなかいないと思います。
敵対関係からはじまって段々と恋に発展していく今回の二人の関係性も、良い味が出ていて素敵でした。
「コンビ」で魅せるという星組の伝統も、良いものだと思います。
特にヘタレな真琴君が最高！
メガネでの人格の変化は、春にバウホールでひとこちゃんがやっていましたが、真琴君の一生懸命なコメディセンスが面白かったです。
完璧に役をこなす舞空瞳ちゃん
そして次期トップ娘役の舞空瞳ちゃん、完璧に役をこなしている貫禄に「流石」と驚くのみでした。
４人の上級生のアイドルグループを率いての真ん中で、スーパーアイドルとして歌って踊って何の違和感もなく存在できる実力もスゴイの一言です。
こんな完璧な娘役さん、今まであまり見たことがありません。
真琴君も今やスーパーがつく実力者ですが、ここに及ぶまでには努力する過程での葛藤を感じるような所がありました。
「星の伝承」
お話の中で、紅さんから真琴君への「星の伝承」のような場面がありました。
最近はショーの中で「トップを引き継ぐ」というイメージのシーンが多いですが、今回は「お芝居」ででした。
昔は「お芝居」でトップの座の伝承をにおわすようなシーンが定番だったので、懐かしく感じました。
オリジナル作品だからこそ、できることですね。
「退団公演のオリジナル作品は駄作」と言われますが、私はこの作品は良作、秀作だと思いました。
日々積み重ねる中で、さらにもっと良い作品になっていくと思います。
そして今後コメディで、ここまでの作品を演じられるトップスターは、なかなか出て来ないのではないかと思っています。
紅ゆずるさんが、有終の美を飾り、トップスターとしての痕跡を刻んでいけるこの作品の素晴らしさを、とても嬉しく思っています。
ひとつだけ気になったこと
ご当地男性アイドルグループ「パラダイスプリンス」のカツラ
瀬央 ゆりあ君演じるニコラスは、まだよかったのですが。
・P-heaven…天華 えま
・HOPE…天希 ほまれ
・シン…極美 慎
・Canon…天飛 華音
この４名、似合わない個性的なカツラをかぶっていて、よーく顔を見ないと「誰が誰？」状態でした。
「ご当地アイドル」ということでダサさを表現しているのでしょうが、宝塚では売り出し中の男役さん。
ショーでは、極美慎君がカッコイイのだけど、お芝居ではみんなかわいそうな感じがしました。
公演プログラムから素敵
ポスターのトンチキ度が話題になりましたが、公演プログラムの表紙もなかなかのものでした。
超笑顔でいろいろな食材を中華鍋で炒めている紅さん。
プログラムの中は「お芝居のトンチキ風味」と「ショーの見目麗しいイケメン紅さん」が混在しています。
最後には「Memoris Special Portrait」としてスカピンの時の白いお衣装での麗しいポートレートの数々が載っていました。
開演前に、このふり幅の大きい「紅ゆずる」を見て、「ビジュアル満点の紅ゆずる」を再認識しました。（笑）
コメディにばかり気持ちを向けていると、美しすぎるさゆみさんを、つい忘れてしまうことがあります。
ショーの方は、「紅ゆずるサヨナラショー」と思う程、いろいろな素敵なさゆみさんが満載でした。
長くなったので、ショーの感想は次に書きますね。
紅ゆずるの、お芝居とショーのふり幅の大きさに驚きますが、大劇場のお芝居は月曜日までは、涙にくれた『壬生義士伝』をやっていました。
その数日後には抱腹絶倒の「GOD OF STARS-食聖-」！
このふり幅の大きさにも驚きます。
宝塚って、スゴイ所ですね。（ほめています）
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