
こんにちは、くららです。
今日は宝塚ファンとして衝撃を受けた「劇団四季のオリジナル作品」について書きたいと思います。
オリジナル作品は今一歩という思いがあったが…
宝塚の本公演(大劇場公演)のオリジナル作品は、正直に言って「面白い」と手放しで思えるものは少ないという印象をもっています。
物語の構成、人物描写、音楽、演出…。
どこかに引っかかりを感じることが多く、「ベルサイユのばら」等の伝統的な作品を除いて、がっかりしたくないので、「オリジナル作品は今一歩かも」という予防線をはって観劇しています。
そしてその感覚は、劇団四季の作品にも同じように向いていました。
四季といえば海外ミュージカルの上演が中心。
オリジナル作品は心に響く作品が魅力ですが、どこか教育的で、エンターテインメントとしては一歩引いた感じ。そんな印象を持っていました。(ごめんなさい)
しかし、その認識が完全に覆された作品に出会いました。
劇団四季の『ゴースト&レディ』です。
『ゴースト&レディ』について

藤田和日郎氏の漫画『黒博物館 ゴーストアンドレディ』を原作とした、看護の道に命を懸けたフロー(ナイチンゲール)と、彼女に取り憑いた劇場の幽霊グレイの絆をファンタジーを融合させて描いた作品です。日曜日に観劇しました。
まず驚いたのは、物語の完成度。
ドラマとしての起伏、人物の関係性、感情の流れ。
どれも非常に緻密に構築されていて、グイグイと引き込まれ、一瞬たりとも退屈しませんでした。
「おかあさん、寝なかったね」と息子に言われました。
東京の息子が帰省時に「ミュージカル」を奢ってくれるのが慣例になっています。
前回『コーラスライン日本特別公演』(来日版)の時は、ウトウトを繰り返してしまいました。映画に誘ってもらっても寝てしまうことが多い…。
私は宝塚の作品でも、つまらないと睡魔に誘われやすいところがあります。ちょっと話がそれてしまいました。
そして音楽。感情に寄り添いながら、場面の空気を的確に変えていく。
耳馴染みが良いのに、感情を激しく揺さぶるあの旋律は、
さらに圧巻だったのは舞台の魅せ方です。
視覚的に感情を伝える演出。フライングを取り入れたダイナミックな動きも。
そして象徴的なランタンのシーン。
これまで劇団四季が積み上げてきた舞台技術が、オリジナル作品の中で完璧に活かされている。四季の作品の集大成のような、そんな印象を受けました。
特に印象的だったのは、作品の構造です。
「シアター・イン・シアター」という形式の中で、登場人物でありながら観客の視点も持つグレイという存在。
彼が物語を見つめ、時に語り、そして最後には観客の側へと降りてくる。
その構造によって、観ている私たち自身も物語の一部に取り込まれていく感覚がありました。
これは、これまでのオリジナル作品では全く感じたことのない体験でした。
劇団四季のオリジナル大作プロジェクトだった
調べてみると、劇団四季が「オリジナル作品の概念を根底から変える」という並々ならぬ覚悟
演出をスコット・シュワルツ氏、脚本・
藤田和日郎原作の日本の漫画特有の「熱量」と「キャラの濃さ」が、
そして死生観や愛憎、
海外ミュージカルの新作は、まず東京で1年以上のロングランで上演されますが、この作品は、東京で半年上演されて、名古屋で3か月、そして大阪。5月に大阪の千秋楽を迎えると、次の上演は未定です。
オリジナル作品ということで、長期計画にはならなかったのでしょう。
他の海外ミュージカル作品と同じように、人気作品として再び上演されるのでは?と思っています。大阪公演は完売状態です。
初演versionに近いキャストが最高だった
- フロー(ナイチンゲール): 町島智子
- グレイ: 萩原隆匡
- ジョン・ホール軍医長官: 瀧山久志
- デオン・ド・ボーモン: 岡村美南
萩原さんは「グレイを演じるために生まれてきた」ようなハマり役で、「
ヒロイン力が高い谷原志音さんのフローも観てみたいと思いましたが、そこまで希望するのは贅沢ですよね。
「オリジナル作品は…」と固定観念をもっていましたが、オリジナル作品の可能性を、改めて考えさせられる体験でした。
宝塚の作品について、いろいろと思うところがあるのですが、長くなったので、この続きは、また書きたいと思います。
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