月組『NINE』はプレサヨナラ?風間さん東上主演『稲妻開化譚』

こんにちは、くららです。
本日は月組の別箱公演が発表されました。
鳳月さん天紫さんのトップコンビは、東急シアターオーブで海外ミュージカル『NINE』です。
4作で退団されるとすると、最後の別箱公演なので、「コンサート?」と思っていたので、海外ミュージカル、ということで驚きました。

もうひとつは風間さん主演の2回めの東上公演でした。齋藤先生のオリジナルミュージカル『稲妻開化譚-イナズマカイカタン-』。東はKAAT、西は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールです。席数は800席のよう。西宮市にある芸術文化センターは、宝塚の公演で使われるのは初めてですね。

鳳月さん主演・海外ミュージカル『NINE』について

イタリアの映画巨匠フェデリコ・フェリーニの自伝的作品『8 1/2(はっかにぶんのいち)』をミュージカル化したもので、1982年のトニー賞で作品賞を含む5部門を受賞した名作中の名作です。

今回、指田珠子先生が潤色・演出されます。

どんなストーリー?

舞台は1960年代のイタリア。世界的に有名な映画監督グイド・コンティーニ(鳳月杏)が主人公です。

女たちとの愛憎

彼の周りには、献身的な妻、情熱的な愛人、かつてのミューズ(主演女優)、厳格な母親、そして少年時代の記憶に刻まれた娼婦と、彼を愛し、彼が愛した9人の女性たちが次々と現れます。

幻想と現実

現実のトラブルと、脳内のファンタジーが入り混じる中、グイドは自らの人生と芸術を見つめ直し、「愛とは何か、創作とは何か」の答えを探し求めていきます。

ここが見どころ!だと思う

鳳月杏さんの「色気」と「母性本能をくすぐるダメ男」

主人公グイドは、才能あふれるスター監督でありながら、私生活では女性たちに甘え、翻弄される「困った大人」です。鳳月さんが、洗練されたスーツ姿で苦悩し、女性たちに囲まれる姿は、ファンにはたまらない色香と説得力があると思います。

天紫珠李さんら「月組の女役」の総力戦

この作品の最大の特徴は、出演者のほとんどが女性であることです。

・妻ルイザ(天紫珠李)…浮気性の夫を支えながらも限界を感じる、芯の強い女性。

・クラウディア… グイドの理想の象徴。

・愛人カルラ…官能的でキュートな存在。

サラギーナ(娼婦)、ママ(母)、リリアン(プロデューサー)、ステファニー(記者)、レディ・マリアンヌ(映画評論家)、若き日の自分(幻影の女性)

女役を男役さんたちも演じるのではないかな?と思います。強い女性もたくさん出てきます。

娘役さん男役さんを交えて、「芝居の月組」らしい強烈な個性を放つ構成になることでしょう。

モーリー・イェストンによる名曲の数々

音楽がとにかく素晴らしいです。
有名な「Be on Your Own」や、少年の日の記憶を歌う「Ti Voglio Bene/Be Italian」など、ドラマチックで耳に残る楽曲が揃っています。

スタイリッシュな舞台演出

基本的には「グイドの頭の中」を描く作品なので、抽象的でスタイリッシュな演出になりそう。そして「アダルトな宝塚」が展開されるのでは。

今まで上演された『NINE』について

2020年、城田優さん主演

演出家の藤田俊太郎さんが手掛け、スタイリッシュな演出が話題となりました。

役名 キャスト
グイド 城田優 主人公。映画監督。
ルイザ 咲妃みゆ グイドの妻(元雪組トップ娘役)。
クラウディア すみれ グイドのミューズ(女優)。
カルラ 土井ケイト グイドの愛人。
リリアン 前田美波里 映画プロデューサー(圧倒的な存在感でグイドを追い詰めます)。
ラ・フルール 春野寿美礼 グイドの母。(慈愛に満ちた歌声が絶賛されました)

妻役に咲妃さん、プロデューサー役に春野さんと、宝塚OGが脇を固めていました。

2004年2005年『ナイン THE MUSICAL』デヴィッド・ルヴォー演出

グイド     …福井貴一(2004年)別所哲也(2005年)
ルイーザ(妻) …高橋桂
カルラ(愛人) …池田有希子
クラウディア(女優)…純名りさ
リリアン(プロデューサー)…大浦みずき

2009年映画版『NINE』豪華すぎる配役

ミュージカル映画の傑作『シカゴ』を手掛けたロブ・マーシャル監督による、豪華キャストが集結した作品です。月組公演をみる前の予習に適していると思います。

役名 キャスト 特徴・役割
グイド ダニエル・デイ=ルイス 苦悩する天才監督。色気と危うさが同居。
ルイザ(妻) マリオン・コティヤール 献身的ながらも絶望を抱える妻。切ない歌声が絶品。
カルラ(愛人) ペネロペ・クルス 非常に情熱的でセクシー。ダンスシーンは圧巻。
クラウディア(女優) ニコール・キッドマン グイドの理想を具現化したような、崇高な美しさ。
リリアン(衣装) ジュディ・デンチ グイドの良き理解者。ショービジネスの厳しさと愛を説く。
ステファニー(記者) ケイト・ハドソン 映画版で追加された新曲「Cinema Italiano」を華やかに歌う。
サラギーナ(娼婦) ファーギー 少年時代のグイドに性の目覚めを教える力強い存在。
ママ(母) ソフィア・ローレン 亡くなってなお、グイドを導き、呪縛する聖母のような母。

この公演はプレサヨナラ公演か?

大勢の美しい女性たちに囲まれ、翻弄され、愛されながら、一人の男が自分の人生を振り返るという『NINE』の構造は、プレサヨナラ公演とも思えるかな?と思いました。

 「男役・鳳月杏」の完成形

グイドという役は、ただのプレイボーイではありません。才能への苦悩、過去への郷愁、女性たちへの甘えと深い愛。これらを表現するには、圧倒的な「大人の男の余裕」と「繊細な演技力」が必要です。

長年、渋い役から色気のある役まで積み上げてきた鳳月さんだからこそ、タキシード一着で舞台に立つだけで、その背中に人生を語らせることができる。まさに今だからこそできる役だと思いました。

    鳳月杏を囲む豪華なレビューとも言える?

    「一本もののミュージカル」でありながら、まるで「お芝居とショーを同時に観ている」ような感覚もある作品です。鳳月さんが、あの長い脚でセンターに立ち、美女たちを従えて踊る姿が目に浮かびます。

    「最高級のギフト」かも

    無駄な飾りを削ぎ落とし、鳳月杏さんのスタイリッシュな男役の美学の結晶を、東急シアターオーブという洗練された空間で、余すところなく堪能できるということは、劇団からの「最高級のギフト」かもしれないとも思いました。

    2番手の風間さんも2回目の東上公演で、次への準備をされているように感じました。

    でも、最近の宝塚は予想外なことが多いので、この作品が「プレサヨナラ」公演とは言い切ることは出来ません。最高に楽しい作品になるだろうことは言いきれます。

    風間さん主演の明治時代の東瀬風馬もとても面白そう。月組の先のことを考えるより、まずチケット入手について考えたいと思います。

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