宝塚愛の橋之助さんとSNS活用若手歌舞伎
こんにちは、くららです。
京都の南座でU30(30歳以下)の「3月花形歌舞伎」が2週間余り(3月6日~21日)上演されました。
当初は、チケットの売れ行きが芳しくなく、割引チケットが発売されていて、私はそれを購入。
(従来の南座のチケットは高額ですが、若手の歌舞伎のため約半分近い価格設定で、その半額で見れたのでお得でした)
宝塚ファン」で有名な中村橋之助さんが大活躍されていました。

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新しい若手の「花形歌舞伎」

今回の看板役者は、壱太郎尾上右近米吉橋之助の4人。U30。
冒頭「歌舞伎の魅力」と題して、その4人が交替で「歌舞伎についての解説」するコーナーもありました。撮影タイムまで。
その後の演目は、「義経千本桜」より「吉野山」と「川連法眼館」。桜の美しい春にふさわしい演目でした。

そして、Aプロ、Bプロと大きく分かれていて、さらに偶数日と奇数日で役替わりするので、全部で4回見ると、全部の役が楽しめるというものでした。

若者出演者が「SNS」を活用して満員御礼に

若い出演者たちがTwitterやインスタなどのSNSを活用して、熱心に発信し続けていました。
終演後の午後7半時から「インスタライブ」が前楽まで連日行われていました。
そして、前楽と楽日の公演は「満員御礼」の大入りになり、成功裏に終わったようです。

コロナのご時世で「歌舞伎」は集客が低迷していますが、今回の若い歌舞伎役者のフレッシュなパワーで、新しい風を吹かせたように思いました。

宝塚の大ファンの中村橋之助さん大活躍

イヤホンガイドでも宝塚愛が語られる

私のような歌舞伎の知識の無い者にとって、歌舞伎場で貸してくれる「イヤホンガイド」は、とても助けになります。

上演前の「イヤホンガイド」の自己紹介で、橋之助さんは熱く「宝塚愛」を語られていました。
宝塚歌劇が優先第一位で、歌舞伎役者の中で一番宝塚を愛しているという自負があるそうです。
自分のSNSでは、宝塚ことばかり配信中とも仰っていました。
1月2月の「ポーの一族」は未知の世界で、明日海りおさん始め素晴らしい人に囲まれて良い経験になったようです。
橋之助=宝塚」は、歌舞伎界でも公事項のようです。

この南座の公演の後は、稲垣吾郎さん主演の「サンソン―ルイ16世の首を刎(は)ねた男―」(4月23日~5月9日)に出演予定で、稲垣吾郎さん演じるの伝説の死刑執行人に、処刑されるルイ16世の役だそうです。お忙しそうです。

壱太郎さんと橋之助さんのインスタライブ

「3月花形歌舞伎」の出演者たちが、毎晩終演後に「インスタライブ」が配信されていました。
壱太郎さんと橋之助さんの回は宝塚の話題も出ていました。

橋:「僕の大好きな望海さんと真彩さんがやめちゃうのに見に行けてないんですよ。」
壱:「かfff見たいよね。」
橋:「20日だって千秋楽ライブ配信があるのに、宝塚はアーカイブを残してくれないんですよ。」
壱:「生田先生の『シルクロード』も気になっているんだけど」
橋:「超見たいですよ。ちょっとだけ宝塚のラストの配信、見れるところだけ見たんですけど、メチャメチャ見たいですよ。」
壱:「望海さん本当に歌素敵だし…」
橋:「全て素敵ですよ。僕は自分ではどうしようもない、苦しみの中にいる時の顔が好き…」
すぐに4月の舞台のお稽古が始まるようですが、雪組の望海さん真彩ちゃんの最後の舞台をご覧になれると良いですね。

橋之助さんは「ポーの一族」を経験して、色っぽくなったと壱太郎さんに言われていました。
「ポーの一族」で共演していた綺咲愛里ちゃんが南座の歌舞伎をご覧になったとインスタにあげられていました。

壱太郎さんは紅ゆずるさんとご縁があって「徹子の部屋」に一緒に出演されたこともあります。
壱太郎さんがМCを務めるオンライン・トークライブ『上方藝能、おもろいねんで!』第三回には紅さんが出演予定で、4月7日(水)20:00よりイープラス「Streaming+」にて配信されるそうです。

超ハードスケジュールの橋之助さん

2月28日まで「ポーの一族」の名古屋御園座公演に出演されていましたが、その翌日から「花形歌舞伎」のお稽古に参加されたようです。
それからすぐに京都に移動して劇場でお稽古。

橋之助さんは、Aプロでは源義経役または「歌舞伎の魅力紹介」。
Bプロでは、佐藤忠信/忠信実は源九郎狐を演じています。
「佐藤忠信/忠信実は源九郎狐」は、出づっばりに近い見せ場の多い大役です。
移動も含めたった5日間のお稽古で本番というのは、かなり厳しい状況だったと思います。

佐藤忠信/忠信・源九郎狐が素晴らしかった

去年巡業で上演予定だった『四の切』がコロナ禍で中止となって、自粛中も自主稽古を重ねられていたそうで、思い入れのある役だけに、とても魂が伝わってくる、芯の強さと可愛さのある源九郎狐でした。いろんな業も完璧に魅せてくれて、日頃からしっかり鍛錬されていらっしゃるのだなと思いました。

白塗りがとても男前で舞台映えのする「歌舞伎役者さんだなぁ」と改めて感動しました。
「勘三郎さん」に憧れているそうですが、面影が似ています。
勘三郎さんのような大きな歌舞伎役者さんになっていかれるような気がします。

「宝塚つながり」だけで、お名前を知っていましたが、初めて舞台を見て、「花形役者」になっていかれる方だと、将来性をとても感じました。
弟の福之助、歌之助と共に、三兄弟が舞台上に揃って出演されていました。(三田 寛子さんのご子息たちです)

「歌舞伎の魅力紹介」コーナー

橋之助と歌舞伎の魅力
ひとりで「歌舞伎の魅力」について語ってくれるコーナーです。4名で日替わり。
米吉さんの流ちょうなマシンガントークはプロの域でしたが、橋之助さんは他の紹介者より年下なので、トークに苦手意識を持っているようですが、なかなか良かったです。
「真面目さ」が伝わってくるような感じでした。
私の見た日は、ピンマイクをつけるのを忘れたようで、はじめは地声で話されていましたが、よく通る明瞭な声でした。橋之助さんは声も良いのですよ。
また、ケンケンこと尾上右近さんの伝言を伝えるコーナーでは、伝言を忘れてしまったようでした。
トラブルに汗を流しながらも、歌舞伎のいろいろなことについて解説してくれました。
このコーナーで宝塚のことを話された日もあるそうですが、私の見た日は無かったです。

アンダー30の若手の役者さんたちで構成されている「三月花形歌舞伎」は、若者の芸に対する真摯な姿勢と、若いエネルギーにあふれていて、とても感動しました。チケットが余っている状況だったので「他のパターンも是非観てみたい」となりました。
わたしと同じような方も多く、段々とチケットが売れて行って、最終日2日間は「満員御礼」となったようです。

「コロナ禍」で観劇を控えている方も多いので、このようなジワジワチケットが売れていく形も理想的だと思います。
宝塚でも、前売りチケットが完売していなくても、開幕後ジワジワと売れていくなら、それも理想形だと思います。

コロナ禍の前から、歌舞伎は売れ行きが良くないようで、これから大変なのかな?と思っていましたが、伝統芸能は、奥が深くて素敵な世界です。
そこに若いパワーがみなぎり、新しいツールの「SNS」も活用されて、歌舞伎も不振も乗り越えて隆盛していけそうな気がしました。

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