こんにちは、くららです。
本日、星組暁千星さん詩ちづるさんが、タイバンコクで開催される訪日観光PRイベント「Visit Japan FIT Fair #18」に外部出演し、トークステージを行うことが発表されました。今年6月に星組・御園座公演『花より男子II』のタイ初ライブ中継の大反響を受けての今回の出展とのこと。
今後は雪組『ポーの一族』のライブ中継や、タイ向け公式SNSアカウントの開設など、一過性ではない継続的な取り組みを進めていくようです。

コロナ前の「台湾公演」の成功を彷彿とさせる動きですね。

世界屈指の「親日国」タイ

日本からのアクセスと渡航事情

日本からタイ(バンコク)への飛行時間は、直行便で約6時間〜7時間時差は日本より2時間遅れと、比較的旅行しやすい距離にあります。

物価は近年上昇傾向にあるものの、日本に比べればリーズナブルであり、治安も比較的安定しているため、日本のファンにとっても渡航のハードルは決して高くありません。

皇室・王室間の深い絆

タイが世界屈指の親日国である最大の理由は、日本の皇室とタイ王室の半世紀以上にわたる深い交流にあります。

1960年代、当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇上皇后両陛下)がタイの食糧難を救うために贈られた淡水魚(ティラピア)が、今も現地で「プラー・ニン(仁魚)」として広く親しまれているエピソードは有名です。

タイ国民の王室へのリスペクトは非常に高く、この歴史的な絆が、日本という国への絶対的な信頼感の土台となっているようです。

インバウンド(訪日観光)の現状

今回のイベント名にある「FIT」とは、団体ツアーではない「個人旅行者」を指します。現在、タイから日本への観光客は右肩上がりで増えており、特に中間層から富裕層にかけては「モノの消費」から「日本でしかできない特別なコト消費(体験)」へと関心がシフトしています。

宝塚歌劇の観劇は、まさにその最高峰のコンテンツになり得るポテンシャルを秘めています。

ニュースで見られる「政治不安」は?

近年の総選挙を巡る与野党の対立や首相交代劇など、一時的な政治的混乱やデモの報道を目にしますが、あまり心配する必要はないようです。

タイでは、「政権の流動性」と「一般市民の経済・文化活動」は、ある程度切り離されて機能しているようです。政治的な緊張が高まっても、タイ国民の日本文化や日本人に対する好意的な姿勢が揺らぐことはまずないそうです。

むしろ、官民を挙げた観光立国であるタイにおいて、日本との経済・文化交流は常に最優先される領域のよう。混沌とした政治報道の裏側で、現地の日常やエンタメ市場は非常にタフに、そして洗練された形で回り続けているようです。

「BLの聖地」タイと宝塚歌劇が持つ、驚くべき美学の共鳴

タイは、現在「世界的なBL(Boy’s Love)ドラマの聖地」として一大カルチャーを築いています。

宝塚ファンにとっても、「BL」や「耽美」というキーワードは非常に馴染みが深いものです。月組のバウ公演『雨にじむ渤海(パレ)』が記憶に新しいです。礼華はるさんと彩海せらさんが魅せた、言葉にできないほどに繊細でエモーショナルな心の機微、耽美的な世界観は、多くのファンの魂を揺さぶりました。

タイの現在のエンタメ市場は、まさにこうした「美形による耽美な世界観」や「人間の間で紡がれる尊い関係性」を熱狂的に愛し、消費する土壌が成熟しています。

さらに、タイ社会はジェンダー表現に対して非常にオープンで寛容です。「女性が体現する究極の男性美(男役)」や「様式美としてのラブストーリー」に対して偏見がなく、むしろ「芸術」としてストレートに受け入れられる下地があります。

今回、星組の『花より男子II』に続き、耽美の最高峰である雪組『ポーの一族』のライブ中継が決定したのも、劇団側がタイ市場の「美学のニーズ」を正確にマーケティングしているからでしょう。

その先に「タイでの海外公演」はある?

今回の公式発表の結びにある「その他にも宝塚歌劇では、タイのお客様にその魅力をお楽しみいただくための取り組みを進めており……」という表現。ここには、単なる「日本の観光PRへの協力」を超えた、劇団の明確なアジア戦略が見え隠れしています。

現地でのライブ中継、公式SNSの開設、そしてトップスターの現地派遣。この一連のステップは、かつて宝塚歌劇が台湾でファンベースを構築し、歴史的な「台湾公演」を大成功に導いたプロセスと非常に良く似ています。

タイのファンはSNSでの発信力や「推し活」への投資熱量が世界でもトップクラスで、一度火がつけば、その熱量はかつての台湾公演以上になる可能性を秘めています。

劇団が今、タイに撒いている種が大きな大輪の花を咲かせ、そう遠くない未来に「宝塚歌劇 バンコク公演」というニュースが公式HPに掲げられるかもしれませんね。タイは都市部のバンコクとその他の地域の「地域差」が非常に大きく、タイ公演=バンコク公演という感覚です。

まずは10月、微笑みの国タイで、暁さんと詩さんがが放つタカラヅカの輝きが、現地をどのように魅了するのか。その記念すべき一歩を、日本から温かく、そして知的に見守り、応援していきたいと思います。

そしてもう一つニュースがありました。9月17日の『エリザベート』前夜祭は、スカイステージで「全編生中継」されるようです。
OGの明日海りおさんと蘭乃はなさんがゲストですが、はじめは現役生のパフォーマンスだけということで、明日海さんは見れないのか、と残念に思っていました。
それが「全編生中継」なので、自宅で全部見れることになってとても嬉しいです。【前夜祭:19時~20時20分予定】

スカイステージの放送は、【18:45~20:45】実際の前夜祭の15分前まえから始まり、25分後に終わります。
【スタジオMC】の樹里咲穂さんと【スタジオゲスト】の天城れいんさんと美空真瑠さんとのトークが楽しめるのでしょう。
随分先のことだと思っていましたが、9月に入ったので半月後ですね。

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