こんにちは、くららです。
梅田芸術劇場の『ザ戦国外伝』の観劇に行く電車の中で、月組の元娘役ゆいかれんさんの記事を読みました。

「トップになれなかった私が活躍できることを証明したい」ゆいかれん

101期の結愛かれんさんは、月組『応天の門』『Deep Sea-海神たちのカルナバル-』(2023年)で退団。
芸名を「ゆいかれん」と平仮名表記に改名し、テレビドラマなどの映像の世界で頑張っていらっしゃいます。

はじめは端役でしたが、今年のTBSテレビ 日曜劇場『GIFT』ではレギュラーメンバーの浪江浩美役。
そして、BSテレビ東京の連続ドラマ「ドライな同期の溺愛癖」(水曜深夜0・00、7/9~)で初主演し、熱演される中で、下記のような発言をされていました。

同期には現月組トップ娘役の天紫珠李らがいる。自身は8年間の活動でトップには手が届かなかった。だが、自身を育ててくれた宝塚への愛があるからこそ「トップになれなかった私が映像で活躍できることを証明して、後輩たちに向けて選択肢を示したい」と恩返しを誓う。引用スポニチアネックス

2017年『All for One』で新人公演のルイ14世役(本役:愛希れいか)で、新人公演初ヒロイン。
101期の中では、初のヒロインでした。「かわいい娘役さん」として評判になりました。

2017年12月25日付で同期の天紫珠李さんが娘役に転向。
2021年11月15日付で彩みちるさんが月組に組替え。

ダンスがお得意で色っぽい娘役さんとして人気でしたが、トップ娘役候補には上がらなくなりました。

梅芸に『星影の人』のチラシ・肩書の有無の格差が明らか

宝塚歌劇の柴田侑宏先生の『星影の人』が、新たな舞台作品として外部でよみがえると話題になっています。(2026年11月~12月 東京、大阪、長野、静岡、愛知)。

その公演チラシが、梅田芸術劇場に置いてありました。ゆいかれんさんの記事を読んだばかりの私は、そのチラシをとても興味深く見ました。

元トップ娘役は主要な役、写真付きで掲載

主要メンバー6人が写真付きで掲載されていました。男優4人と女優2人。女優はヒロイン玉勇の華優希さんと、早苗役の愛加あゆさん
お二人はトップ娘役を3作つとめられました。

肩書のない娘役さんは名前だけ掲載

OGの音波みのりさん晴音アキさん野々花ひまりさん琴音和葉さんが出演されますが、お名前のみの掲載でした。花束ゆめさんは(スウィング)で出演。

「娘2」の位置以上までいって、トップ娘役の可能性があった方もいらっしゃいます。
どんなに実力があっても、「トップ娘役の肩書」がないと、大きな箱で主な役をはるのが難しいのが現状です。

大活躍している音くり寿さんだが

早期退団が惜しまれた実力派の音くり寿さんは、2022年9月に退団後、ミュージカルやストレートプレイなど多くの外部舞台で、その圧倒的な歌唱力と演技力を発揮して活躍されています。シアタークリエ(約600席)や東京芸術劇場プレイハウス(約800席)など中規模の劇場中心で、演劇ファンには非常に知名度が高いものの、「誰もが知る大劇場」1,000〜2,000席クラスの劇場には出演されていません。

例外は和音美桜さん、春風ひとみさん

圧倒的な歌唱力を誇る和音美桜さん(87期)は、退団後も帝劇や梅田芸術劇場などで『レ・ミゼラブル』のファンテーヌ役をはじめ、『レディ・ベス』『モーツァルト!』などで主要キャストを務められました。(琴音和葉さんのお姉さん)
和音さんは2008年の宙組「黎明の風」で、トップ娘役・陽月華さんの突然の休演で、代役で大劇場公演ヒロインを見事に演じられましたが、トップ娘役には就任されませんでした。

春風ひとみさん(65期)は、大きな劇場に良い役で出演されていますね。春風さんはトップ娘役ではありませんでしたが、大地真央さん主演『愛限りなく』(大劇場)のヒロインや剣幸さん主演『南太平洋』のヒロインを演じたこともあります。

商業演劇「トップ娘役は集客の看板」格差舞台ビジネス

劇場の規模が大きくなるほど「元トップ」の肩書は強力なプロモーションツールになっているように思います。

元トップ娘役は、知名度があり、現役時代のファンクラブがあったり、劇場の真ん中に立つ訓練を積んできた実績などから、主催者側がヒロインや主要な役に据やすいのでしょう。

宝塚歌劇団には徹底した「スターシステム(階級社会)」がありますが、退団後も、商業演劇では「元トップ娘役=ヒロイン・主な役」「元娘役=作品を支える脇役・別格」という現役時代の構図がそのままスライドして適用されています。

ゆいさんが「トップになれなかった私が映像で活躍できることを証明して」と仰っていましたが、「舞台」のヒロイン(主演)クラスは、元トップ娘役さんの独壇場になっているので、「映像」に絞って話されたのだと思います。

宝塚100周年以降に退団したトップ娘役

2014年〜2017年退団

愛加あゆ(2014年退団 / 雪組
蘭乃はな(2014年退団 / 花組
夢咲ねね(2015年退団 / 星組
花乃まりあ(2017年退団 / 花組)
実咲凜音(2017年退団 / 宙組
咲妃みゆ(2017年退団 / 雪組

2018年〜2021年退団

愛希れいか(2018年退団 / 月組
仙名彩世(2019年退団 / 花組
綺咲愛里(2019年退団 / 星組
美園さくら(2021年退団 / 月組
真彩希帆(2021年退団 / 雪組
華優希(2021年退団 / 花組

2022年〜2024年退団

朝月希和(2022年退団 / 雪組
潤花(2023年退団 / 宙組
星風まどか(2024年退団 / 宙組花組
海乃美月(2024年退団 / 月組
舞空瞳(2024年退団 / 星組

みなさん退団後、芸能活動を続けていらっしゃいます。

美園さくらさんは、退団後慶應義塾大学の大学院に進学。メンタルヘルスを研究し、2024年に大学院を修了後、舞台女優としての活動も再開されました。
舞空瞳さんは、退団後栄養士の資格のため学校に通われていますが、オフィシャルサイト兼ファンクラブ「舞空瞳 OFFICIAL SITE」を開設されていました。2027年2月に大阪と東京で上演される宝塚OGによる新たなショー『LA VIOLETERA(ラ・ヴィオレテラ)』への出演が発表されました。舞台活動を再開されていくのでしょうか。

「トップ娘役」という肩書があれば、退団後休止期間があっても、とても有利に芸能活動を続けられるように思います。肩書の威力は大きい!

映像で活躍中の娘役さんたち

ゆいかれんさんが、目指している「映像」の世界での、娘役さんたちの活躍に目を向けてみます。

元トップ娘役の、黒木瞳さん(67期)、檀れいさん(78期)、紺野まひるさん(82期)、映美くららさん(85期)は、今でもドラマや映画で活躍されていますね。舞台で活躍している元トップ娘役さんたちも、ドラマなど目立つ役で出演されています。
紺野まひるさんは、数々の新人公演やバウホール公演でヒロインを務め、「大きな期待の娘役さん」でしたが、絵麻緒ゆうさんの相手役として「1作トップ娘役」を務めただけで、あっさりと同時退団され、とても惜しまれました。紺野さんの活躍には「トップ娘役」の肩書は関係していないかもしれません。

羽桜しずくさん(89期)

退団後はカナダ留学を経て、「中島亜梨沙」本名に改名して、ドラマ・映画・CM・番組ナビゲーターなど多方面で活躍されています。

『ME AND MY GIRL』(博多座、ビル:霧矢大夢)や『夢の浮橋』(大劇場:瀬奈じゅん主演)でヒロインを務め、『エリザベート』新人公演のエリザベートも演じられましたが、瀬奈さんと同じタイミングで退団されてしまいました。可憐な羽桜さんがトップ娘役にふさわしいと思っていたので、とても残念でした。ご本人に「トップ娘役志向」が無かったと当時噂されていました。

宝塚に入団したら、誰もが「トップスターもしくはトップ娘役を目指している」と言われますが、綺麗で可憐な羽根桜さんは違ったのですね。

はいだしょうこさん・千琴ひめか(84期)

研3で『ベルサイユのばら2001』でエトワールを務められましたが退団して、翌年NHK『おかあさんといっしょ』のうたのおねえさんに就任し、抜群の知名度がつき、活躍されています。千琴さんのあまりにもはやい退団に驚いたものですが、その後の活躍に目を見張るものがありました。

掘り下げてみると、映像の世界でも、トップ娘役の肩書なしに知名度のある活躍をされている方は、多くはありません。

「トップになれなかった私が映像で活躍できることを証明して、後輩たちに向けて選択肢を示したい」と志高く励もうとしているゆいかれんさん。後輩たちの希望の星になるためにも、頑張って欲しいと思います。

「トップ娘役になるか、ならないか」で、娘役さんの人生は大きく変わりますね。ファンが思っている以上に、トップ娘役になる価値は非常に高いのだなと、今回改めて思わされました。

月組は現在のトップコンビの退団が発表されているだけで、次期トップスターも発表されていませんが、風間柚乃さんで間違いないと勝手に思っています。
そして「次期月組トップ娘役はだれ?」と関心が集まっています。

候補と想定されている娘役さんたち、みなさんファン以上にドキドキしながら、内定を待たれているのかもしれませんね。

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