
こんにちは、くららです。
宝塚大劇場で絶賛上演中の『ポーの一族』の「NOW ON STAGE」初回放送は、7月21日(火)22:45からです。
出演メンバーは5人、全員バンパネラ
出演メンバーは、朝美絢さん、音彩唯さん、瀬央ゆりあさん、小桜ほのかさん、縣千さんの5名です。ポスターに掲載されている主な配役の人たちです。
専科の小桜さんは、本公演の「NOW ON STAGE」は初出演になりますね。
この番組告知写真が、とてもおもしろくて印象的でした。
みんな笑顔でガオーと手で「吸血鬼ポーズ」をしているのです。
主演の朝美さんは、舞台の上で吸血しすぎているので、手のポーズも慣れたものといった感じで、一番様になっていました。
パーマの朝美さんと、前髪をおろしている瀬央さんが、いつもと少し違う新鮮な印象でした。
5人ともバンパネラ
朝美エドガー、音彩メリーベル
瀬央フランク、小桜シーラ
縣アランもバンパネラ
宝塚の舞台では、アランがバンパネラになる直接的なシーンや、その後のバンパネラとしての姿は描かれていません。
物語はアランがエドガーと共に窓から旅立つところで幕を閉じ、ラストシーンで二人が同じ学校の制服を着て現れる演出によって、彼らが同じ時間を生きる存在(仲間)になったことを美しく示唆する形にとどめています。
8年前の花組『ポーの一族』出演者は6名だった
エドガー……明日海りお(トップスター)
シーラ……仙名彩世(トップ娘役)
アラン……柚香光(2番手)
フランク・ポーツネル男爵……瀬戸かずや(3番手)
ジャン・クリフォード……鳳月杏(4番手)
バイク・ブラウン4世/バイク・ブラウン……水美舞斗(5番手)
メリーベルを演じた華優希さんは下級生だったので主演していなかったのですね。
クリフォードを演じた鳳月さんとブラウン2役を演じた水美さんが出演されていました。
雪組では、クリフォード役は華世京さん。
ブラウン2役は、諏訪さきさんです。
雪組の方たちのどんな話が繰り広げられるか楽しみです。
家にあったスカイステージ収録は、外部の『ポーの一族』だった
私の雪組公演の観劇はかなり先なので、スカイステージを収録した「ポーの一族」で予習をしようとしました。すると新人公演と外部の「ポーの一族」しか探し出すことができませんでした。
2021年に小池修一郎氏演出・明日海りおさん主演で外部(一般)公演として再演されました。外部版では宝塚版とは異なり男女のキャストが混在しました。正直私にとって外部版は宝塚版とは印象が大分違う、少し期待外れなものでした。
【配役】元タカラジェンヌに★をつけました。
・エドガー:明日海りお★
・アラン :千葉雄大
・メリーベル:綺咲愛里★
・フランク・ポーツネル男爵:小西遼生
・シーラ・ポーツネル男爵夫人:夢咲ねね★
・クリフォード:中村橋之助
・老ハンナ/ブラヴァツキー:涼風真世★
エドガーを完璧に体現した明日海りおさんが主演で、同じ演出家(小池修一郎氏)の作品であるにもかかわらず、外部版が全く違う印象だったのは、舞台構造やキャスト陣の「生身の存在感」に理由があったのかなと思います。
宝塚版では全員が女性だからこそ「フェアリー(妖精)の世界」として成立していました。
しかし外部版では、アラン役に本物の男性(千葉雄大さん)が入ることで、エドガーの「14歳の少年」としてのリアルな脆さや、人間社会に混ざったときの異物感がより生々しく感じられました。
『ポーの一族』は宝塚でこそ輝く
「宝塚マジック」が描く、この世ならぬ美しさ全員が女性である宝塚だからこそ、現実の生々しさが消え去ります。
14歳のまま時が止まったエドガーたちの「永遠の少年性」や、人間ではないバンパネラの「異質さ」が、完璧な虚構(宝塚マジック)として舞台に成立します。
小西遼生さんと夢咲ねねさんが演じたポーツネル男爵夫妻は、大人の男女の肉体的な説得力と婚姻のリアルな重みがありました。これにより、一族の「血の呪い」や生への執着が、宝塚版よりもダークで人間臭いものに変化していました。
明日海りおさんの「エドガー」の変化
宝塚時代のエドガーは「男役」というフィルターを通した美しさでした。しかし外部版では、周りに本物の男性や女性がいる中で演じたため、エドガーが男でも女でもない「人間ではない不滅の生き物(バンパネラ)」としての孤高さをより強く放っていました。
宝塚特有の「様式美」から解き放たれ、よりストレートで、痛みの伝わるストレートプレイ(演劇)に近いアプローチになっていたことも印象の違いを生んでいます。
男女混声のアンサンブル(合唱)になったことで、劇中の歌や「ポーの一族」のテーマ曲の響きが低音から高音まで分厚くなり、ゴシックホラーとしての恐ろしさやスケール感が増しました。宝塚版が「絵画から抜け出たような奇跡の美」だとすれば、外部版は「血の通った人間が永遠の命の呪いに悶えるドラマ」という、全く別の魅力を持つ作品に変化していました。
「宝塚マジック」が描く、この世ならぬ美しさ
全員が女性である宝塚だからこそ、現実の生々しさが消え去ります。14歳のまま時が止まったエドガーたちの「永遠の少年性」や、人間ではないバンパネラの「異質さ」が、完璧な虚構(宝塚マジック)として舞台に成立します。
時代と国境を超える「圧倒的な着こなし力」
ヨーロッパの様々な時代と地域をめぐるゴシックな世界観。タカラジェンヌが長年の様式美で培った「衣装を着こなす力」と異次元のスタイルは、萩尾望都先生の耽美な原作漫画を3次元に再現する上で不可欠な要素だと思います。
『ポーの一族』は、未来へ語り継ぐべき、宝塚の「永久の財産」
外部版のリアルな重厚さに触れたからこそ、宝塚版が持つ「虚構が生み出す奇跡の美」の価値が逆説的に証明されました。『ベルばら』のように、宝塚を表する名作として、新しい世代にも繋がれて行って欲しいです。
2018年の花組初演で明日海りおさんが魅せたエドガーは、まさに「唯一無二のハマり役」 として伝説となりました。しかし、2026年の雪組公演で新たに朝美絢さんがエドガーに挑んだことで、作品に新たな息吹が吹き込まれ、解釈の多様性と素晴らしさが証明されました。
「明日海さんしかできない」と思われたハードルの高い役だからこそ、朝美さんが独自の解釈で見事に体現したことは大きな感動を呼びました。名作がこうして新たなスターの手で歌い継がれ、進化していく姿にこそ、宝塚の伝統と真の魅力が詰まっているように思っています。
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