こんにちは、くららです。
宝塚で不定期に発売されている「宝塚1stフォトブック(ファーストフォトブック)」は、トップスターへの登竜門と言ってもよい、そのスターの魅力がギッシリ詰まった写真集です。

今年は、「極美慎(100期)、縣千(101期)、鷹翔千空(101期)、礼華はる(101期)、彩海せら(102期)、天飛華音(102期)、風色日向(102期)」の7名の「1stフォトブック」が発売されます。

100期の風間柚乃さん聖乃あすかさんは、3年前に「1stフォトブック」を発売した6名【永久輝せあ(97期)、和希そら(96期)、聖乃あすか(100期)、風間柚乃(100期)、瑠風輝(98期)、暁千星(98期)】のメンバーでした。

「極美慎さんは同期の二人から遅れをとっているから、トップスター就任は難しい?」と思っている方がいらしたら、それは間違いです。
過去のデーターから検証していきたいと思います。

歴代「宝塚1stフォトブック」

比較しやすいように、95期と100期の芸名を赤にしました。

宝塚1stフォトブック第1弾(2016年~2017年)

芹香斗亜(93期)   16.3.22発売トップ就任
珠城りょう(94期)  16.5.12発売トップ就任
柚香光(95期)    16.10.25発売トップ就任
礼真琴(95期)    16.12.22発売トップ就任
愛月ひかる(93期)  17.2.25発売→退団
彩風咲奈(93期)     17.4.25発売トップ就任

宝塚1stフォトブック第2弾(2019年)

月城かなと(95期) 10月15日発売→トップ就任
朝美絢(95期)   11月1日発売トップ就任
水美舞斗(95期)      11月15日発売
瀬央ゆりあ(95期)   11月29日発売
桜木みなと(95期)   12月6日発売トップ就任

宝塚1stフォトブック第3弾(2022年~3年)

永久輝せあ(97期)  3月25日発売トップ就任
和希そら(96期)        5月27日発売→退団
聖乃あすか(100期)   8月5日発売
風間柚乃(100期)    9月9日発売
瑠風輝(98期)    11月18日発売
暁千星(98期)    2023年1月12日トップ就任予定

「1stフォトブック」考察

95期の「1stフォトブック」は、礼真琴さん柚香光さんたちの第1弾と【月城・朝美・水美・瀬央・桜木】5人の第2弾に分かれていました。

第1弾と第2弾の間は約3年。第2弾で発売された月城さんかなとさん朝美絢さん桜木みなとさんもトップスターに就任。水美舞斗さんが更に続いてトップスターに就任できるか?見守っている状態です。

100期については、風間柚乃さん聖乃あすかさん極美慎さんの全員がトップスターに就任されるのでは?と私は思っています。

1stフォトブック第4弾(2025年)

今年は、下記7名のスターの写真集が発売されます。(すでに3冊発売中)

極美慎(100期) ……3月発売
縣 千(101期) ……5月発売
鷹翔千空(101期)……6月発売
礼華はる(101期)……7月発売
彩海せら(102期)……8月発売
天飛華音(102期)……9月発売
風色日向(102期)……10月発売

100期 3人【2人+1人】
101期 3人
102期 2人

「1stフォトブック」が発売されたからと言って、この7名がみんなトップスターに就任することはありません。この第4弾の7人はバウホール主演経験がハードルになっているようなので、ハードルが低いように思います。

「1stフォトブック」が発売されたのに、トップスターになることなく退団されたのは、愛月ひかるさん和希そらさん

次にもう少し過去の例をみてみたいと思います。

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歴代「宝塚パーソナルブック」

2016年に「宝塚1stフォトブック」が発売されるまでは、「宝塚パーソナルブック」という名称で発売されていました。

宝塚パーソナルブック 2010

北翔海莉(84期)   →トップ就任
凰稀かなめ(86期)  →トップ就任
早霧せいな(87期)  →トップ就任
龍真咲(87期)    →トップ就任
朝夏まなと(88期)  →トップ就任
明日海りお(89期)  →トップ就任

宝塚パーソナルブック 2015

望海風斗(89期)   →トップ就任
凪七瑠海(89期)   →退団
美弥るりか(89期)     →退団
七海ひろき(89期)  →退団
真風涼帆(92期)      →トップ就任
紅ゆずる(88期)   →トップ就任

89期と95期と105期

現在の95期人気のように、10年前は89期のスターたちが大人気で、89期の人気も高かったです。

89期は「2010シリーズ」で明日海りおさんが、「2015シリーズ」で望海さん美弥さん七海さん凪七さん。合わせて5名が「パーソナルブック」を発売されました。

5名のうちトップスターに就任したのは、明日海さん望海さんの二人だけ。お二人は退団後も大活躍中で、今度ミュージカル『エリザベート』(2025年10・11月東急シアターオーブ)に、明日海さんと望海さんがwキャストでエリザベート役を演じられますね。

トップに就任せず退団された美弥さん七海さん凪七さんも外部で大活躍されています。

珠城りょうさんがトップスターの時の2番手だった美弥るりかさんは、とても人気があり、さらにうなぎ上りに人気があがっていましたが、2019年6月に大変惜しまれて「2番手退団」をされました。退団公演の『夢現無双』では役の比重が軽く餞シーンもなく、ファンの大きな顰蹙をかうことになって大きなしこりが残ってしまいました。

この時に美弥さんの人気を重視しなかったこと戒めとして、大人気の95期のスターたちを重用するようになっていったように、私は感じています。

2019年に95期5人の「1stフォトブック」が発売された時は、89期と同じように数名のトップスター誕生を想定していたと思います。それが人気を重視する流れになって、より95期のスターを重用し、すでに5人のトップスターが誕生。さらに追加されるかもしれないという現在です。

89期のスターたちと95期のスターたちの「1stフォトブック」を比較する中で、人気を優先するようになった劇団の方針の変化を感じました。

95期の重用方針は、コロナ禍があっても、宝塚全体の人気を盛り上げることに繋がって成功だったと思います。

しかし95期の人気を重視したあまり、100期以降のスターの人気があがっていないという現状でもあります。コロナ禍で新人・若手育成の機会がたくさん失われたことにも原因があるでしょう。

それで劇団は、「95期のスターの人気盛り上がりを再び」と、昨日ブログで書いた「105期生重用(新人公演主演、ヒロインに15名を抜擢)」になっているのかな?と勝手に思っています。

「人気」というものは、意図的につくろうとするものではなく、ファンの自由意思で自然発生的に湧いてくるものだと私は思うのですが…

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組による運不運

花組の侑輝大弥(102期)さんは、『悪魔城ドラキュラ』のサキュバス役で現在とても人気があります。
『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』で新人公演主演をされましたが、コロナ禍で宝塚大劇場だけでの上演でした。
花組はコロナ禍の新人公演の回数も少なく、花組の102期前後の生徒さんたちはそのあおりを最も受け、機会損失していると思います。
もう少し新人公演などのチャンスがあれば、侑輝さんも「1stフォトブック」の発売メンバーになれたかもしれません。残念に思います。

鳳月杏さんは「FOCUS ON」別格スター写真集

月組トップスターの鳳月杏(92期)さんは、「1stフォトブック」は発売されていません。
2018年に「FOCUS ON」という写真集が発売されました。発売メンバーは、瀬戸かずや(90期)さん、彩凪翔(92期)さん。
鳳月さんは新人公演の主演はされず、月組から花組に組替えした研10の時に『スターダム』でバウ初主演。

宝塚では「トップスター路線」と「そうでない路線」は明確に分かれています。
「1stフォトブック」は「トップスター路線」、「FOCUS ON」は「別格路線」を意味していました。

でも鳳月さんは、「別格」という位置づけから、現在トップスターに昇りつめられました。すごい快挙だと思います。

私のように長く宝塚ファンをしている者ほど、それまでの宝塚の既成概念にとらわれているので、鳳月杏さんのトップ就任を予想することはできませんでした。

そして現在は、鳳月杏さんに対して「研19でトップに就任されたのだから、3作で退団?」と関心が集まっています。この発想も宝塚の既成概念です。

先日『侍タイムスリッパー』が次の別箱公演で上演されることが発表されました。
3作で退団されるなら、これがプレ退団公演となります。

第一印象では、「プレ退団公演ではないでしょ」と思いました。
金曜ロードショーで放映された映画を見ると、コメディセンスのある鳳月さんの魅力をたっぷり詰め込んだサヨナラ傑作公演になりそうな予感もしました。

現時点では誰も退団時期を知ることは出来ません。
宝塚ファンは、いろいろな情報が公開されていく中で、パズルを合わせるように勝手に察していきます。
「来年のカレンダーの掲載月」発表で、なんとなくはっきりするでしょうか。

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