スピード感のあった過去の人事
こんにちは、くららです。

最近宝塚ファンの友人と話すと、誰もが宝塚の人事の現状に停滞感を感じているようです。
私は、芹香さんが花組に組替して、あっと言う間に2番手にステップアップしたことを思い出して、調べてみました。

芹香さんは、星組に配属され2010年『愛と青春の旅だち』研4で新人公演初主演。2012年4月2日付で花組に組替えされました。
星組時代は、階段降りメンバーに入っていませんでした。

※宝塚の公式HPを参考にしていますが、ポスターには「切手サイズ」が掲載されていないものもありました。他にも間違っている情報を掲載しているかもしれません。間違いにお気づきになりましたら教えていただけたら幸いです。申し訳ありません。

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花組初期時代

花組1公演目サン=テグジュペリ』 『CONGA !!』2012年7月~ 

新人公演主演2回目、(花組1回目)、初階段降り

《ショー階段降り》
エトワール:愛音羽麗(小羽根+雉羽根)退団公演

大河(93期、肩羽根)・鳳(肩羽根)・芹香(93期、肩羽根)

瀬戸(肩羽根)・望海(肩羽根)・春風(肩羽根)

華形(肩羽根)・(小羽根+雉羽根)

壮一帆(二番手・大羽根)この公演後雪組へ異動

蘭乃(トップ娘役)

蘭寿(トップスター)

この公演後、望海風斗さんバウ初主演(2012年11月)。次の本公演から先輩を抜いていきます。

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花組2公演目『オーシャンズ11』 2013年2月~

新人公演主演3回目(花組2回目連続)、本公演 ライナス役。(2年前星組では本公演ボブ、新人公演ラスティ)。初ポスター入り。

《階段降り》
エトワール:華形(85期)

水美(95期)・芹香(93期)・柚香(95期)

瀬戸(90期)・鳳(91期)

(85期)・春風 (88期)

望海(89期)

北翔(84期、専科)

蘭乃(92期)

蘭寿(82期、トップ羽根)

この公演後、芹香さんバウ初主演(2013年6月、『フォーエバー・ガーシュイン』。)

花組3公演目『愛と革命の詩』『Mr. Swing!』

新人公演主演4回目、(花組3回目連続)

花組に組替して3回目の公演から一人降り。研7

この公演から月組から組替した明日海りおさん出演。

《ショー階段降り》
エトワール:菜那くらら(93期)

芹香(93期) 初一人降り

春風 (88期)退団公演

華形(85期)

望海(89期)

明日海(89期)

蘭乃(93期)

蘭寿(82期)

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花組4公演目『ラスト・タイクーン』『TAKARAZUKA ∞ 夢眩』蘭寿さん退団公演

《ショー階段降り》
エトワール:仙名(94期)

柚香(95期肩羽根)・瀬戸(90期肩羽根)・鳳(91期肩羽根)

(85期)・芹香(93期肩羽根)・桜咲(93期)

華形(85期小羽根)別箱公演後専科へと異動

望海(89期小羽根)

明日海(89期大羽根)

蘭乃(93期大羽根)

蘭寿(82期トップ羽根)

エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-

柚香さんと一緒に、初めて主な配役入りしてポスターにも掲載。

《階段降り》
エトワール:花乃まりあ(96期、次期トップ娘役)

華雅りりか(94期)・大河凜(93期、退団)・桜咲彩花(93期)

鳳真由(91期)・瀬戸かずや(90期)・柚香光or芹香斗亜

芹香斗亜or柚香光

海風斗(この公演を最後に雪組に組替)

北翔海莉(専科)

蘭乃はな(トップ娘役、退団)

明日海りお(トップ羽根)

ルドルフ役を芹香さんと柚香さんで役替わりしていたため、ルドルフ役の時が一人降りでした。

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2番手昇格

芹香さんが花組に組替した直後、朝夏まなとさんは宙組に組替されました。

それ以降も、花組の上級生は公演毎に、退団や組替異動でドンドン減っていきました。芹香さんの組替後、花組に加わったのは明日海りおさんだけでした。

2012年4月2日付で花組へと組替えされて、約3年で2番手羽根を背負われました。

『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』(2015年3月)

この公演より、芹香さん2番手昇格パレードでは大羽根に。3月なので研8の時。
主な配役とポスターには入っていませんでした。

≪階段降り≫
エトワール:芽吹幸奈(90期)

鳳真由(91期)

瀬戸かずや(90期)

柚香光(95期)

芹香斗亜(93期、大羽根)初2番手羽根

花乃まりあ(96期、大羽根)

明日海りお(89期、トップ羽根)

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花組2番手時代の作品

1作目…『カリスタの海に抱かれて』『宝塚幻想曲』

2015年7~- 8月、『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』『宝塚幻想曲』で梅田芸術劇場と台湾公演。

2作目『新源氏物語』『Melodia-熱く美しき旋律-』

2016年2~3月、『Ernest in Love』(梅田芸術劇場・中日劇場)1年前は2番手のアルジャノン役だけでしたが、この時は2役の役替わり(鳳月杏さん)になりました。

3作目『ME AND MY GIRL』。 ジョン卿とジェラルドの役替わり。2番手としては弱い配役でした。

4作目『雪華抄』『金色の砂漠』
この公演の階段降りは、花乃まりあ(エトワール) → 柚香光 → 芹香斗亜 → 明日海りお という簡潔なものでした。

2017年3~4月、芹香さん東上主演『MY HERO』(TBS赤坂ACTシアター・ドラマシティ)

5作目『邪馬台国の風』『Santé!!』

2017年10月、『ハンナのお花屋さん-Hanna’s Florist-』(TBS赤坂ACTシアター)の千秋楽の翌日に宙組に組替

少し弱めの花組2番手時代

宝塚GRAPHの「トークDX」コーナーには、通常トップスターと2番手が掲載されます。
明日海さんがトップスターの2015年『カリスタの海に抱かれて』の時から、このコーナーは、明日海さん、芹香さん、柚香さんの3人掲載でした。他の組はトップと2番手だけでした。

2014年の『エリザベート』では、ルドルフ役を芹香さんと柚香さんで役替わりして、階段降りも、ルドルフ役の時が一人降りで役によって変化していて、二人は同等の扱いでした。

台湾公演の『ベルサイユのばら』では、芹香さんがアンドレ柚香さんがオスカルでした。

芹香さんと柚香さんは2年の学年差があるので、明日海さんのトップの初期は芹香さんが2番手羽根をおって2番手でしたが、柚香さんも強かったことがわかります。芹香さんの後、4作2番手をつとめてトップに就任。

2番手羽根を背負ったからと言って、トップスターが近いわけではありませんでした。

100周年の2014年から、柚香さん礼さん同時ステップアップ

柚香さんは、2014年6~7月、『ノクターン-遠い夏の日の記憶-』バウホール初主演。
礼真琴さんは、2014年5月~6月、『かもめ』バウホール初主演。

この後も2人は、東上公演、全国ツアー主演と、少しの時期の差はありましが、ほぼ同じタイミングでステップアップしていって、ほぼ同じ時期にトップスターに就任されました。

芹香さんは、2012年4月2日付で花組に組替して、3回連続で新人公演主演をつとめ、初階段降りから3回目で一人降り、そして6回目の2015年3月から2番手羽根、という超スピード出世でした。

芹香さんが2番手羽根を背負った時に、月組の珠城りょうさん(94期)も星組の紅ゆずるさん(88期)も、雪組の望海風斗さん(89期)も宙組の真風涼帆さん(92期)もまだ2番手羽根を背負っていませんでした。

2012年に芹香さんが花組に組替したばかりの頃は、芹香さん推し計画がすすめられたのだと思いますが、95期の人気が高まってきて、2014年頃から「95期の柚香・礼 同時トップ就任計画」ができて、他の95期のスターも含めて95期全盛期計画にドンドン傾いていったのかなと思います。

そして芹香さんは宙組で誰よりも強い2番手として活躍されてきました。芹香さんのトップスターとしての最強の出番は、これから始まろうとしています。

芹香さんのスゴツヨ宙組時代

昨日(5月23日)、芹香斗亜・春乃さくらプレお披露目公演「Xcalibur エクスカリバー」ポスターが披露されました。芹香さんがとっても格好良くて、目が釘付けになりました。

プレお披露目公演というと、トップスターとトップ娘役のふたり写りが通常ですが、春乃さんは切手サイズの控えめでした。珍しい形ですが、それだけ芹香さんが強いのだと思います。

少し前に、トップ娘役の潤花さん夢白あやさんの扱いの違いを書きました。その時も、トップ娘役より、「2番手の芹香さんの強さ」が、パレードの下手先頭や宝塚プルミエールの出演や、その他諸々に影響していると書きました。

真風プレお披露目『WEST SIDE STORY』について

真風・星風のプレお披露目『WEST SIDE STORY』は、1月に国際フォーラムで、夏に梅田芸術劇場で上演されました。

1月の時は芹香さんベルナルド役で出演されて、主な配役入りして、ポスターにも掲載されていました。

愛月ひかるさんベルナルド役で出演されて、主な配役にもポスターにも入っていませんでした。

ここに2番手の芹香さんと3番手の愛月さんの差が明確にあらわれていました。

真風さん主演の本公演9作と別箱

真風・星風トップお披露目公演から、芹香さんは主な配役に入り、ポスターにも掲載されています。

本公演は、『天は赤い河のほとり』『アナスタシア』『NEVER SAY GOODBYE』の時は切手サイズでした。

昨年の真風さんのリサイタル『FLY WITH ME』は、主演 真風涼帆 とのみ掲載され、ポスターも真風さんだけでした。リサイタルなので当たり前でしょう。 

真風さんと芹香さんは1期違いで、共に星組で下級生時代を過ごしていました。宙組でトップ、2番手というバディ関係で最強のタッグを組んで数々の作品を楽しませてくださいました。

「宝塚GRAPH6月号」は真風涼帆サヨナラ特集で、真風さんが芹香さんをリクエストして対談されていました。二人の育まれてきた関係性の良さをヒシヒシと感じる内容でした。芹香さんは真風さんから学んだ帝王学を引き継いでいきたいと語られていました。

人生の歩みに何一つ無駄は無いと思います。誰よりも2番手までスピード出世した芹香さんですが、その2番手時代を誰よりも長く深く熟成しながら過ごしてこられました。その間に培ってこられた芹香さんにしか出せない魅力にあふれたトップスターとしての舞台を見せてくださるだろうと期待しています。

おわりに

芹香さんの花組での出世は、やはり思っていた以上にはやかったです。新公学年に組替をして、組替後3回連続で新人公演の主演をし、研8の終わりには2番手羽根を背負われました。

研8というと現在の102期生です。100期生がやっと3番手についている現状で、三桁期の2番手就任は、今ではなかなか考えられません、

珠城さんは研9(2016年9月5日付)でトップスターに就任。礼さんは研11(2019年10月14日付)、柚香さんも研11(2019年11月25日付)でトップスターに就任されました。この三人も勢いよくトップまで上がっていかれました。

その頃の勢いに比べると、「先送り人事」が続いているように思います。今後どうなるのでしょうか?

停滞気味が続いた後、急速な若返り化も実施されるような気が無きにしもあらずです。

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