有望な演出助手現る!元女流棋士・山口絵美菜さん
こんにちは、くららです。

宝塚ファンとして、とても楽しみなニュースが流れてきました。

2022年3月まで女流棋士として活躍していた山口絵美菜さんが、昨年宝塚歌劇団に演出助手として入団されて、現在公演中の雪組公演『ジュエル・ド・パリ!!』の演出助手をされていることが明らかになりました。

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山口絵美菜さんについて

1994年5月生まれ、宮崎県都城市出身。
将棋の元女流棋士。

2014年、女流棋士3級に。
2017年、京都大学文学部(心理学専修)卒業。
2016年、女流2級に昇級し、正式に女流棋士となり、その後女流棋士1級に昇級。

2021年11月4日、「観る将のための将棋ガイド」を出版されています。日本将棋連盟のサイトや京都新聞でコラムの執筆もされていました。

2022年3月30日付で日本将棋連盟を退会。

Twitterで、「私、山口絵美菜は昨日3月30日をもちまして女流棋士を辞めました。新たな夢ができたため、将棋界を去ります。今後は新たな道で頑張ります。これまで応援してくださり、ありがとうございました。」とツイートされていました。
(その後、ツイッターのアカウントは削除されています)

昨日山口絵美菜さんが演出助手と初公開

女流棋士の現役時代の師匠である森信雄氏が、昨日(5月16日火曜日)、宝塚大劇場の雪組『Lilac(ライラック)の夢路』『ジュエル・ド・パリ!!』を観劇されて、下記のようにツイートされていました。

-パリの宝石たち-歌劇に行く。ミュージカル「ライラックの夢路」レビューが「ジュエル・ド・パリ」
パンフレットにレビュー演出助手山口絵美菜の名前があった!山口さんの新しい世界のデビューだ。いろいろ苦労もあったと思うが、山口さんの承認を得て報告します。どうぞ応援してあげて下さい!引用 森信雄@morinobu52 Twitter

昨日初めて、将棋界からの引退・退会された山口さんが、宝塚歌劇団に所属して演出助手をされていることが公にされ、明らかになりました。

「新たな夢」、「新たな道」が、宝塚歌劇団の演出助手だったのですね。

どうぞ応援してあげて下さい!」と記されていたので、宝塚ファンとしてこれから山口絵美菜さん応援していきたいと思い、本日ブログに掲載させていただきました。

『花四段といっしょ』の作者・増村十七さんもtweet

『花四段といっしょ』は、思考が散らばりがちなプロ棋士・花つみれ四段を軸に描く“非”本格将棋マンガです。
プロ棋士は、12時間以上も戦い続け、体重が2kg以上減ることもあるとか。
しかしこのマンガの主人公の花は対局中に相手の年収やお昼ごはん、スマホのアラームを切ったかどうかなど、雑念に惑わされがちな将棋のプロ棋士です。

その作者の増村十七さんが、下記のようにツイートされていました。

https://twitter.com/hanayodan/status/1658690280575606786

『花四段といっしょ』の第1巻は、2022年6月7日に発売されました。
その中で取材協力をされた「E.Y.先生」とは、山口絵美菜さんのことだったそうです。
一年間は、名前を出すのは控える期間ということで、イニシャル表記でしたが、 単行本の次の版からは、フルネームの表記になるそうです。

公演プログラムにもお名前が

2022年3月30日付で山口さんは、日本将棋連盟を退会されました。
おそらく、2022年4月1日付で宝塚歌劇団に演出助手として入団されたのだと思います。108期生と同期入団でしょう。

公演プログラムスタッフ欄

そして入団2年目となる、今年の4月22日(土)が初日の雪組『ジュエル・ド・パリ!!』、演出助手としてお名前が公演プログラムに掲載されました。

将棋の女流棋士というと、私がイメージするのは、頭脳明晰!
頭脳を武器に何時間も闘い続けるのですから、地頭がとても良くて、私のような一般人とは、脳のつくりが全く違うような気がします。

「観る将のための将棋ガイド」を出版され、コラムの執筆でも活躍されていました。
そして、京都大学文学部ご出身。心理学を専修されていたそうです。
京都大学ご出身とは才女ですね。
そして文学部で心理学を学ばれていたことも、脚本、演出に役立つでしょう。

女流棋士時代に語られていた宝塚の夢

将棋フリーペーパー「駒doc.」vol46で、「棋士のオフの過ごし方」特集のインタビューにこたえていらっしゃいました。山口さんのオフは、宝塚歌劇団とのこと。

宙組『アナスタシア』を宝塚大劇場で初めてご覧になって、「これは死ぬ前に見る美しい夢なんじゃないか」と衝撃を受けられたとか。帰りの電車ですぐ次のチケットを購入されたそう。

観劇は多い時期で週1~3日位。タカラヅカ・スカイステージを見たくて高画質なテレビを購入して、家にいる時は何かしら宝塚作品を見るようになったそうです。

「宝塚のおすすめポイント」は、美しい世界観、没入感。そしてあて書き脚本の面白さ。オリジナル作品に魅力を感じていらっしゃるようでした。

宙組バウホール公演『夢千鳥』をご覧になって、観劇後は何も言葉が浮かばない位に、心がぐらぐらと揺さぶられ、「私もこんな素晴らしい脚本を書きたい」と思われたそうです。

映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』、『エターナル・サンシャイン』、『トゥルーマン・ショー』の舞台化や『ローマの休日』の再演を希望されていました。少し変わった名作ラブストーリーがお好きなようです。
銀橋を目一杯使った、豪華な場面の連続に目が足りないと楽しみたいとも語られていました。(このインタビューの時は、ご自分が宝塚に入団されるとは、思ってもいらっしゃらなかったと思います)

是非、山口さんによって、そういう舞台をつくっていただけたらと思います。

演出家デビューまで何年?

2022年に宝塚に入団した山口さんは、いつ頃演出家デビューされるでしょうか?
他の先生方の歩みを調べてみました。

栗田優香先生の場合

2014年、宝塚歌劇団に入団。
2021年、宙組バウホール公演『夢千鳥』で演出家デビュー。
2022年、宙組『カルト・ワイン』で東上公演の演出。
2023年、月組公演『万華鏡百景色』で大劇場演出デビュー予定。

入団して8年目で、バウホール演出デビュー。
10年目で大劇場演出デビューです。

上田久美子氏の場合

2006年、宝塚歌劇団に入団。
2013年、月組バウホール公演『月雲の皇子 -衣通姫伝説より-』で演出家デビュー。
2014年、宙組『翼ある人びと – ブラームスとクララ・シューマン -』で東上公演の演出。
2015年、雪組『星逢一夜』で大劇場演出デビュー。
2022年、3月末付けで宝塚歌劇団を退団。

入団して8年目でバウホール演出デビュー。10年目で大劇場演出デビューでした。
栗田先生と全く同じタイミングでした。

谷貴矢先生の場合

2011年、宝塚歌劇団に入団。
2016年、花組「アイラブアインシュタイン」(バウホール公演)で演出家デビュー。
2020年、月組『出島小宇宙戦争』東上公演演出。
2021年、花組「元禄バロックロック」で大劇場公演演出家デビュー。

入団して7年目でバウホール演出デビュー、11年目で大劇場演出デビューでした。

原田諒氏の場合

2003年、宝塚歌劇団に入団。(同志社大学在籍中)
2010年3月、宙組『Je Chante(ジュ シャント)-終わりなき喝采-』(バウホール公演)で演出家デビュー。
2012年4月、宙組宝塚大劇場公演『華やかなりし日々』で大劇場公演デビュー。

入団して8年目でバウホール演出デビュー、10年目で大劇場演出デビューでした。
栗田先生、上田氏と同じでした。
谷貴矢先生は、7年目でバウホール演出デビューでしたが、大劇場演出デビューは11年目でした。

どの先生も、新人公演を担当されるようになるのは、入団して3年目くらいからです。

山口さんが新人公演を担当されるのは、来年くらいからでしょうか?

演出助手の方に、いつから「先生」という敬称をつけて良いのか悩みました。新人公演を担当されるようになってからが妥当かなと思いました。

宝塚の演出家の先生不足はとても深刻です。

山口さんは宝塚ファンになって、「こんな舞台を観てみたい」という夢をインタビューで語られていましたが、実際に宝塚に入団されたことで、演出家として実現したい夢にかえていらっしゃるのだと思います。

演出助手として入団しても、実際に演出家デビューできる人はそんなに多くはないとも聞きますが、どうか宝塚で頑張って、脚本・演出家として、夢を実現していただきたいです。とっても心が躍るニュースでした。

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