大路りせさんと和希そらさんの絆と中卒者の活躍
こんにちは、くららです。

宙組『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』で主演をつとめた大路りせさん出演の「ビバ!タカラジェンヌ」を聞きました。

進行役の小山乃里子さんは3月で卒業されて、木村三恵さんに変わっていました。
1980年から「ノコさん」の愛称で親しまれていた小山さんは43年間進行役をつとめていらっしゃいました。インターネットもスカイステージもなかった頃から、この番組は貴重な私の宝塚の情報源でした。「ノコさん」の引退を通して、時代は移り変わっていることを感じざるを得ません。

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宝塚の注目105期の大路りせさん

宝塚を目指したきっかけは?

中2でダンススクールを変わった時に、新しいスクールで「宝塚を受けてみたら?」とすすめられて、1回宝塚に観劇に行ってみて、こんな煌びやかな世界があるんだと劇場と衣装などに圧倒され、帰る時には「ここに入りたい」と言っていたそうです。

初めて観劇したのは、102期生の初舞台『こうもり』『THE ENTERTAINER!』。
その3年後には105期生の初舞台に立っていたのですね。

芸名の由来は?

きなを真っすぐ、リセ(rise)には昇るという意味があるので、宝塚人生堂々と昇っていけたらという思いをもっていらっしゃるそうです。

105期生大活躍

「105期の活躍」が2023年の宝塚のトレンドです。

主演の真風さんのボンドを、大路りせさん(105期)

ヒロインの潤花さんのデルフィーヌを、美星帆那さん(105期)

3番手の桜木みなとさんのミシェルを、泉堂成さん(105期)

娘役2の天彩峰里さんのアナベルを、愛未サラさん(105期)

次期トップ娘役の春乃さくらさんのヴェスパーを、山吹ひばりさん(105期)

風色日向さんのグレゴリーを、聖叶亜さん(105期)

主要な役のほとんどが105期生。「105期祭り」と言ってもよいような新人公演でした。

さすがに、2番手の芹香斗亜さんが演じたル・シッフルは、103期の亜音有星さんが演じて全体を絞めていました。

大路さんも、「亜音さんが経験を積んでいらっしゃるので、沢山の事をいろいろ教えてもらって感謝しかないです。亜音さんが支えてくださるから、ボンドとして立ち向かっていけました」と話されていました。

亜音有星さんは、105期が初舞台の研3になったばかりの『オーシャンズ11』の新人公演で、ベネディクト(本役:桜木みなと)に初々しくチャレンジされていました。
それから4年、亜音さんは新人公演の「長の期」となって、頼もしくみんなをまとめていらっしゃいます。
生徒さんの成長を見守るのも感慨深いです。

中卒同士の主演とヒロイン

大路さんは中卒で宝塚に一発合格していました。相手役の美星帆那さんも同じで中卒です。中卒者は1年目は新人公演に残念ながら出演できないため、2019年のコロナ禍前の新人公演にふたりは出演できませんでした。

そして出演できる時期には、コロナ禍で新人公演が止まっていました。二人のこの間の出られなかった時の思いが、パワーになったそうです

大路さんは、「二人で出られない時期を越えて新人公演の主演とヒロインと言う立場でできることを知った時は本当に嬉しかった」と話されていました。同じ思いを共有してきたからこそ、分かり合えることも多かったでしょう。「お互い支えながら頑張ろうね」と、二人で支え合って新人公演に臨んでこられたそうです。

今回の公演は、小道具をつかいながらの芝居が本当に多くて、ただ話しながら芝居をすることでも緊張で一杯だと思いますが、道具をつかいながら要所要所でトラブルが起きて上手く進行しなかったので、本当にドキドキしたと思います。でも絆の深い二人だからこそ、上手く乗り越えていらっしゃったと思いました。同期同士中卒同士という絆は心の拠り所だったのだと思います。

次回出演の和希そらさんへのメッセージ

「大好きで尊敬する和希さん。
いつも本当に、組が離れてしまってからは、なかなか直接お会いすることはできないんですけど、いつも沢山連絡させていただいて、すっごいアドバイスを、もうたくさんいただいていて、それを今は自分のものに出来ますように精進してまいりますので、私も和希さんのような舞台人になれるように全力で頑張ります」

和希さんへのあついあつい思いを語っていらっしゃいました。こんなあついメッセージをもらって、和希さんはどうこたえられるでしょうか?次回の放送は5月1日です。反応が楽しみです。

和希さんの宙組での最後の本公演シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』の新人公演で大路さんは、和希さんが演じたG・レストレード警部役を好演されていました。その時は歌も和希さんに寄せて、良い声で歌っていて、歌がお得意なのだなと思っていました。

しかし今回の新人公演では、ボンドの歌のシーンが本当に多くて、沢山の歌を披露されて、まだ上手といえる域には達していませんでした。

ラジオでも「歌が苦手で…」と話されていました。

でもシャーロック・ホームズ』では歌えていたので、しっかり練習をすれば上手に歌いこなすことができる力をもっていらっしゃるのだと思います。

東京の新人公演は5月18日(木)です。まだ1か月以上先なので、しっかりお稽古をして、落ち着いて舞台で披露されれば、大路さんの歌は格段と上手になっていらっしゃるのでは、と思います。

最近感じていること「中卒」

先日「宝塚受験密着」の『沸騰ワード10』を見ました。
リミットの高校3年生まで受験にチャレンジし続ける少女たちに沢山の感動をいただきました。

こればかりはどうしようも無いことですが、身長によって合格倍率が相当違うのだろうなと思いました。4年間密着取材を受けたけいかさんは、毎年綺麗になって技術も向上していたのに、小柄だったことが合格に及ばなかったのかなと思いました。身長についての合否判定も多分年によって違うのでしょう。運が大きいかもしれません。

でも受験のために4年間頑張り続けたことは、その後の人生にも絶対に役に立って輝かしい未来が待っていると思います。

そして中卒で「1発合格」した人たちの凄さを思います。

一方、中卒で合格した人は音楽学校に入って年上の人たちと比べて社会経験が不足気味だと思いますし、在学中に高卒認定試験の勉強もしなければならないハンディもあることでしょう。
入団しても、1年目の新人公演に出演できなかったり、その他にもハンディはいろいろとあると思います。そのハンディを克服せんと、よりエネルギーが備わっているかもしれません。
大路さんが同じ中卒の美星さんとの絆を強調して話されていたのも、中卒の人同士でなければわからないものがあるからだと思いました。やはり同じ立場になってみないとわからないことがいろいろうるでしょう。

ちなみに、大路さんが大尊敬する和希さんも中卒です。
絆が深いなと思う人を思い出してみると、「中卒同士」という場合が多いです。

花組の柚香さんと水美さんも同期で中卒同士です。

花組の柚香さんと星風さんは息がピッタリ会ったお似合いのトップコンビですね。こちらも中卒同士です。

雪組の彩風さんと和希さんも、とても息が合っているなと舞台から感じます。中卒同士です。

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中卒がトップスター、トップ娘役になる確率が高くなっている?

今から11年前、愛希れいかさんがトップ娘役に就任された頃は、「中卒のトップ娘役は珍しい」と言われていました。
しかし最近はそんなことはなく、5組のトップ娘役の中、3人が中卒です。この点だけでも「珍しい」と言われていた11年前から、時代は変わってきています。

【中卒トップ娘役】
星風まどか(花組)、海乃美月(月組)、舞空瞳(星組)

【中卒トップスター】
柚香光(花組)、彩風咲奈(雪組)、6月には芹香さんが加わります。

音楽学校に入学する時に、中卒者の割合はそんなに高くありません。しかし現時点で10人中5人が、つまり半数が中卒者だと言うことは、中卒者のトップ就任率が高くなっていると言えると思います。

【中卒のスター】()は退団者
92期  鳳月杏、(彩凪翔)

93期  芹香斗亜、(愛月ひかる)

95期  水美舞斗、ひろ香祐、(愛希れいか)

96期  和希そら、夢奈瑠音、(花乃まりあ)

97期  綺城ひか理、(留依蒔世)、(城妃美伶)

98期  暁千星、(遥羽らら)

99期  帆純まひろ

100期  聖乃あすか、天彩峰里、(音くり寿)

101期  彩音星凪、結愛かれん

102期  天飛華音、風色日向、咲城けい

103期  亜音有星、希波らいと、白河りり

104期  美羽愛きよら羽龍、天城れいん、碧音斗和

105期  大路りせ、大希颯、音彩唯、美空真瑠、愛未サラ

106期  花妃舞音、鳳城のあん

107期  七彩はづき、希蘭るね

108期  馳琉輝、雅耀、花海凛

この中からトップスター、トップ娘役に就任していく方は沢山いらっしゃるでしょう。中卒だと「期の中で一番若い」ので、トップ就任を待ち続けることができます。

67期涼風真世さん真矢ミキさん高卒の涼風さんは、1990年12月に研10で月組トップスターに就任されました。一方中卒の真矢さんは、1995年5月に研15で花組トップスターに就任されました。その差5年でした。

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過去の中卒のトップスターたち(2000年以降)

組によって差があきらかでした。赤字が中卒のトップスターです。

宙組トップスター

姿月あさと (73期)  4作  研12
和央ようか(74期)10作  研13
貴城 けい(78期)1作  研15
大和 悠河(81期)4作  研12
大空 祐飛(78期)6作  研18
凰稀かなめ(86期)5作  研13
朝夏まなと(88期)5作  研13
真風涼帆(92期) 9作     研12 
芹香斗亜(93期)

宙組は中卒のトップスターがとても多いです。

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花組トップスター

愛華 みれ(71期)5作 研14
匠 ひびき(73期)1作 研16
春野寿美礼(77期)9作 研12
真飛  聖(81期)6作 研13
蘭寿 とむ(82期)6作 研14
明日海りお(89期)10作  研12
柚香   光(95期)   研11

大浦さん真矢さんは中卒でしたが、2000年以降は1作トップの匠ひびきさんだけでした。それ以降の中卒トップスターは明日海りおさん、柚香さんという流れです。

月組タップスター

真琴つばさ(71期)8作  研13
紫吹  淳(72期)5作  研16
彩輝 なお(76期)2作  研15
瀬奈じゅん(78期)8作  研14
霧矢 大夢(80期)5作  研16
龍  真咲(87期)8作  研12
珠城りょう(94期)8作    研9
月城かなと (95期)     研13

月組も中卒トップスターは紫吹さんお一人だけです。

雪組トップスター

轟   悠(71期)8作  研13
絵麻緒ゆう(73期)  1作  研16
朝海ひかる(77期)7作  研13
水  夏希(79期)7作  研14
音月  桂(84期)4作  研12
壮  一帆(82期)3作  研17
早霧せいな(87期)5作  研14
望海 風斗(89期)6作    研15
彩風 咲奈(93期)          研15

雪組は他の組に比べると、中卒のトップスターがある程度いらっしゃいます。

星組トップスター

稔   幸(71期)6作  研14
香寿たつき(72期)3作  研16
湖月わたる(75期)6作  研14
安蘭 けい(77期)4作  研16
柚希 礼音(85期)11作  研11
北翔 海莉(84期)3作    研18
紅 ゆずる (88期) 5作    研15
礼 真琴 (95期)           研11

これから宝塚の人事はどうなっていくのだろうか?と関心が寄せられています。
海乃さんも「中卒」であったからこそ、トップ娘役を長くつとめていらっしゃるのでしょう。
これからの人事に「中卒」はどう関係していくか?注目点だと思います。

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