こんにちは、くららです。
年の瀬の忙しい時にまたまた宝塚に文春砲が打たれました。
「文春の記事」を読んだ私の思いを書いていきたいと思います。
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まず、タイトルが誤解を招く
「一緒に裸で寝よ」宝塚歌劇団 演出家がセクハラで公演中に担当外され異動処分というタイトルでした。
このタイトルは宝塚ファンに刺激的過ぎて、誤解を招くと思いました。
演出家の原田諒氏の「セクハラ」と「パワハラ」は、区別して受け止める必要があると思います。
演出助手のAさんに対してのセクハラについて
原田氏は今年入団したばかりの20代の演出助手のAさんに対して、入団前から繋がりがあったことから、自分のまわりの世話をさせ、卑猥な言葉をかけるようになりました。
タイトルの中にある「一緒に裸で寝よ」は、Aさんに対しての原田氏の言葉です。
それがドンドンエスカレートしていって、Aさんは精神的に追い詰められ、体重が8キロも痩せ、眩暈と耳なりに悩まされるようになり、11月に総務部に辞意を伝えました。
そこで、このセクシャル・ハラスメントが劇団内で発覚しましたが、当初、劇団は事をうやむやにしようとしていたそうです。
しかし、Aさんが原田のセクハラ音声を録音していたことや『出すところに出すつもりだ』と詰め寄ったことで、事が重大になっていき、Aさんの父親の知人と繋がりのあった真矢ミキさんからAさんの母親に事を穏便に収めて欲しいと電話が入ったり…。
11月29日、劇団理事長、制作部長、総務部長、原田氏の4人で、Aさんに提出する「反省文」の内容についての相談が行われ、翌日Aさんに送られたとのこと。
この「反省文」が掲載されていました。
劇団の処分は、12月5日から原田氏を宝塚歌劇団及び東京宝塚劇場を出禁に。
12月9日付で原田氏を、宝塚の親会社である阪急電鉄に異動。
これがタイトルの「公演中に担当外され異動処分」です。
勇気あるAさんの告発によって、また文春が記事にしたことによって、原田氏のセクハラを知るところとなりました。
言葉だけであっても、性的な誘いを続けて、Aさんをここまで追い詰めた「セクハラ」は、重大な問題です。
演出家と新米助手という立場の差を利用したセクシュアル・ハラスメントは絶対に許してはならないことだと思います。
私は、演出家の生徒への「セクハラ」は、ないものと信じています。
それは過去に悲しいことがあったからです。
『ベルサイユのばら』の主題歌「愛あればこそ」、『風と共に去りぬ』の「明日になれば」など、多くの名曲を作曲されたT氏。
今のようにコンプライアンスが叫ばれていなかった頃、生徒の間では「T先生とのレッスンは絶対に2人以上で受けなくては」と言い交わす程、生徒たちへのセクシャル・ハラスメントが問題となっていたそうです。
1999年、未成年だったある生徒が一人でレッスンのためにT氏の自宅に行ったところ、暴行未遂疑惑となって、週刊誌報道されました。T氏は理事職を解任され、幹事に降格と同時に謹慎処分になりました。
翌年2000年、作曲活動に復帰されましたが、7月に交通事故でお亡くなりになりました。とても残念なことでした。
2014年、T氏は『宝塚歌劇の殿堂』最初の100人のひとりに選ばれています。
功績は「セクハラ」など何の影響も無いほど輝かしいものとされているようです。
私には合点がいかない所もありますが、その分永久に宝塚から「セクハラ」がなくなって欲しいものです。
大切な御令嬢たちを預かっている宝塚で、このようなセクハラ行為が野放しにされ、生徒が自衛しなければならなかったことが信じられませんでした。
これ以降セクハラに対して厳しい目が働き、生徒は守られていると私は信じています。
宝塚の生徒に対してのパワハラ
記事では、原田氏は宝塚の生徒に対しては「パワハラ」を行っていたことが書かれていました。
毎年宝塚受験の前後には、テレビで特集が組まれます。
その時の受験スクールの先生の指導も、檄を飛ばしていて、一般人の私から見たら厳しいなと思います。
でも『芸の道は厳しいもの』、厳しい叱咤激励の中で、伸びていく部分もあるのだと思います。
小池修一郎先生も、伸びて行って欲しい生徒には、一度は厳しい指導の洗礼をあびせさせるとも聞きます。後になって「あの指導があったから今の自分がある」と感謝している言葉をスターさんたちから聞きます。
厳しい指導=パワーハラスメント とは言えません。
その指導に愛があるか、どうかでしょう。
谷正純先生の指導、演出も厳しいと聞きますが、みんなその厳しさをも感謝しているように見受けられます。
納得できる愛のムチは、芸道には必要でしょう。
あってはならないのは、「自分のために」権力を傘に斬るパワーハラスメント的な演出です。原田氏の演出はこれでした。
宝塚の演出家は全ての総指揮者なので、配役や台詞も演出家の鶴の一声で変幻自在。
演出家の影響力は大きく、権力は振りかざしやすい。
しかしその権力は振りかざすものではありません。
人間は謙虚さを失っては終わりです。
原田氏は権力を振りかざして、団員やスタッフにパワハラのような言動をとってしまう傾向が強かったそうです。
過去には『下手くそ!お前の役の設定を変えたろか』などと言われ続け、失声症になってしまった娘役さんもいたとか。
原田氏は外部の評価が高く、毎年数多くの賞を受賞され続けていました。「蒼穹の昴」でも文化庁の受賞をご自分のために狙っていたと思います。
「蒼穹の昴」でも舞台終了後、執拗に“ダメ出し”を行い、泣きだす生徒もいたとか。賞のために躍起になられていたのでしょうか?
トップスターの彩風さんに対し「彩風はなんもできひんな」と罵倒し、さらに『目をむくなって』『斜視、やめてな』などと言い放っていた」とか。
私は許せない!と思いました。
トップスターに対して「なんもできひんな」などと、どこを取って言っているのか?
しかも彩風さんは斜視ではないし、三白眼が魅力と思っています。
そうでなくてもコロナ禍で全力で闘っているトップスターに!
週刊誌に書かれていた言葉なので、真偽のほどはわかりませんが、こういう言葉しか言えない演出家にはガッカリしました。
人間の器の小ささが言葉に出ています。
多分、ほとんどの生徒に、こういう言葉を投げかけていたのでしょうね。
生徒はどんな言葉を投げかけられても、反発したり、劇団に訴えたりしたら今後、いい役がもらえなくなるため、ただ耐えるしかない立場にあります。
こういう「パワーハラスメント」に対しても、防いでいく策を練っていく時だと思います。精神の健康もとても大切なことです。
宝塚の卒業について
そして宝塚は卒業する生徒にはなむけを贈り、幸せに送り出すことに特別に努めています。
しかし原田氏は朝月さんに対して「俺の演出の時に退団するなよ、失礼や」と言い放ち、スタッフには、「みんな、朝月のサヨナラショーは省エネでええで!」と大声で告げたとか。
もう信じられない言葉です。宝塚から追放してしまいたい。
今回のことで宝塚歌劇団は退団されたようですが、阪急電鉄に籍があるということは、いつか復帰されるのか?
このあたりもっと厳しい措置が必要なような気もします。
しかし朝月さんのサヨナラショーは、朝月さんの軌跡がよくわかる愛があふれる幸せいっぱいのものでした。
演出補の谷貴矢先生が担当されたのでしょうか?
新人公演の演出は谷貴矢先生でしたが、脚本がわかりやすく変更されていてその手腕に感動しました。
あのサヨナラショーは愛がある先生でなければ作れないものだと思います。
原田先生に頼らなくても、若い演出の先生たちが、宝塚愛あふれる作品を生み出していらっしゃいます。
原田氏に才能はあると思いますが、人格的に何か欠落しているように思います。
原田氏のパワハラによる舞台が素晴らしく見えたとしても、生徒の心の中に嫌な気持ちやモヤモヤが残っているのなら、そういう舞台は宝塚に必要ないと思います。
雪組の「蒼穹の昴」は、どんなパワハラを受けても負けずに最高の素晴らしい舞台を見せてくださった雪組生と専科の方たちに心からの感謝を贈りたいです。
水美さんの異動発表は予定通り?
文春の報道を知ったと同時くらいに、水美さんの異動の発表を知りました。
週刊誌の報道は事前に知らされていると聞きます。
私は初日の前に異動を知れて有難いと思いましたが、文春報道の火消しのために昨日「異動発表」をされたのなら、嫌な気持ちです。
文春の報道を読む限りは、演出助手のAさんのセクハラも、劇団はもみ消したいと思われていたようですし、以前と変わらない隠ぺい体質を感じてしまいました。
創業者の小林一三氏の言葉であり、宝塚歌劇団の理念の「清く、正しく、美しく」に恥じない考えで、運営していって欲しいと思います。
何よりも生徒さんたちが芸の道に健康な心と体で邁進していけますように。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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