こんにちは、くららです。
星組全国ツアー『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante!!』千秋楽の配信を見ました。
用事のためお芝居のはじめの部分は間にあいませんでしたが、途中からでも見ることが出来て本当に良かったです。
全国ツアーの最後を飾るのにふさわしい、クオリティの高い素晴らしい公演でした。
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一人でも舞台に立ってやる、そうじゃなきゃぁおかしいだろう
礼真琴さんのご挨拶で、一番印象に残った言葉があります。
「再開するにあたり、こんな状況で再び幕をあけていいのだろうかという思いもありました。一人でも再開を待ち望んでくださるお客様がいらっしゃるなら、こっちだって一人でも舞台に立ってやる、そうじゃなきゃぁおかしいだろう、迷うことはありませんでした。それだけの思いをもって、日ごろから支えて下さっているお客様に1回でも多く、一人でも多く、感謝の思いを伝えたい…」
はじめのご挨拶で
「公演関係者の方々が、絶対に再開させるために舞台には上がらなくとも、全力で背中を押してくださいました」と話されていました。
再開にあたり、礼さんをはじめ、公演関係者の方々が、強い気持ちで臨んでくださったことがとっても伝わってきました。
そして無事に再開できて、本日配信で舞台を見ることができて、本当に感謝です。
組子との絆
35名のうちの7名が休演されていましたが、1人1人の圧が凄くて、パワーが半端ない、熱い素晴らしい舞台でした。星組の団結力の強さを感じました。
礼さんがご挨拶で
「35名でお稽古して参りましたこの作品、35名で舞台に立つのは初日から千秋楽ま叶いませんでしたが、35名で舞台に息づいてきたことには変わりありません。全員で創り上げたこの全国ツアー、一生忘れません」と。
組子一人ひとりを大切に思っている、礼さんの愛が「35名」と言う言葉にあふれていました。
今回の公演再開の判断は、礼さん一人のものでは無いでしょうが、トップスターの礼さんの思いがまず尊重されたと思います。
礼さんに大きな負担がかかる決断だったと思いますが、それをやり遂げられたのですからスゴイです。
そして、組子一人ひとりとの信頼関係があるからこそ、できた決断だと思います。
星組生たちから、絶大なる信頼を寄せられているのは、ご当地紹介者のコメントからもわかりました。(後ろで紹介しています)
「星組パッション」の時に、星組生たちも配信を見ていてくれている、と話されていました。
ライブ配信やライブ中継は、ファンにとって本当に有難いものですが、タカラジェンヌたちも生で見て、思いを繋げているのですね。
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全国ツアーの使命感
全国ツアーは、宝塚に憧れて、宝塚受験生たちを増やすという目的もあります。
礼さんが、「今日宝塚初観劇の人」に挙手を求めて、目を大きく開けて嘗め尽くすように客席をご覧になっていましたが、今日は手を上げる人はいませんでした。
大きな目で見つめられるので、恥ずかしくて手を上げられなかったかもしれません。
全国ツアー=ファンの新規開拓⇒宝塚受験生の発掘
という思いを強くもって挑まれていることも感じました。
この使命感も、全国ツアーの原動力の一つでもあるのでしょう。
最後に神奈川県の方々に感謝の言葉を述べられていましたが、ご当地の方に宝塚を観てもらうというのも、全国ツアーの目的でしょう。
「関西在住の私が北陸の金沢に観劇に行こうとした」ことに対して、わざわざ地方に行くのは如何なものか、というご意見をいただきました。
それも一理あると思います。
一方では、熱心なファンが集まるので、客席を埋められているとも聞きます。
コロナ禍に対する思い
礼さんがはっきりとコロナを敵と表現されました。
「コロナ禍の星組としては初めての全国ツアー。まだまだ太刀打ちできない見えない敵がとっても強くて、私たちはもっと強くならなければと思いました」
コロナ禍になって3年目。
誰一人として、こんなにコロナ禍が長引いていくとは思わなかったことでしょう。
そしてコロナ禍の影響をエンターテインメント業界が一番受けています。
「飛沫感染」と「接触感染」が主な感染経路なので、舞台上でマスクなしで、会話したり歌ったりする分、感染リスクは高いです。
特に宝塚は出演者が多いのでその分リスクが高まります。
そのため定期的にPCR検査をすることは、舞台に立つ人たちの健康を守っている面もあるようです。
PCR検査で陽性になっても、多くの人が無症状だったり、軽い風邪のような軽症ですが、時に喉に症状が出たり、倦怠感が残ったりすることがあるようです。
その場合は十分な静養が必要です。
全てが一律に杓子定規に対処できないところが、コロナの難しさでしょう。
秋以降、インフルエンザが例年よりも早く流行し、新型コロナとの同時流行になることも懸念されているようです。
何においても、タカラジェンヌの健康が、まず一番大切だと思います。
7名の休演者がいる中、星組の全国ツアーが再開されて、千秋楽を迎えることが出来たことは、宝塚の新しい試みだったと思います。
今回の配信を見て、礼さんが率いる星組の全国ツアーだからこそ、成功裏に終わったと思いました。
他の組で、出来ないと思っているわけではありません。
初の試みで星組が大健闘されたことで、風穴を開けたようにも思います。
最新の政府の見解は、
コロナの5類への引き下げ「現時点で現実的でない」 加藤厚労相(2022年9月9日)です。
今回の星組のように、「Withコロナ」の最善のやり方を模索しながら進めていく時だと思います。
そして実力者が沢山控えている宝塚では、代役公演が本公演と変わらないレベルで成り立つことが、証明されたようにも思いました。
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ご当地出身者紹介
梅田の時と同じように、相模大野の最終日は、「悔いの無いように」と礼さんの言葉があり、お辞儀だけでなく一言コメントも披露されました。
御剣海(104期)、神奈川県横浜市出身
御剣:「 私の出身校は、この会場から徒歩1分です!ただいま相模大野!」
礼:「そこなんだ!」
御剣:「通学路でした!」
礼:「皆さん帰りに是非一目見て帰ってください。私たちもチェックして帰ります」
御剣くんは、ムハンマドの代役や、ショーの様々なシーンで活躍されていました。今回の頑張りが次のステップアップに繋がると良いですね。
音咲いつき(96期)、神奈川県藤沢市出身
音咲:「ありがとうございました。一人だと不安なので近くで喋らせてください(センターに歩いて行く)」
礼:「いいよ」
音咲:「この3日間、嬉しいと楽しいとかで過ごせられない、生まれて初めての感情を抱き、今胸が苦しいです。凱旋公演、忘れられない大切な全国ツアーになりました。ここに来れて本当に良かったです。これも琴さんの広い背中を皆が見て、ついてこれたからだと思います。」
琴:「しっかり爪痕を残し帰るところなんて、流石です!」
舞空瞳(102期)、神奈川県横浜市出身
礼さんが一歩下がって、手で前に出るように表現すると
舞空:「そんなそんな琴さんより前に出るなんて…この千秋楽、神奈川の地に皆様と一緒にに立てていることが本当に本当に幸せです。どんな時も琴さんが前向きに引っ張ってくださったから、感謝の思いで一杯です」
いつも謙虚な舞空瞳ちゃん。とても涙されていました。
そして礼さんも舞空瞳ちゃんの言葉に涙されていました。
共にトップに立つ立場として、闘ってこられたのでしょうね。
出演者たちに対する感想
相模原公演から7名が休演されましたが、初日から休演していた有沙瞳さんが相模原公演から復帰されたことは、とっても喜ばしいことでした。
有沙瞳さん復帰
「星組には有沙瞳がいるよ」とドーンと打ち出してくれていました。
お芝居のエロイーズの艶めかしさと悪女感!
「ザ・女役」の真打登場といった感じでした。
ショーでも、直球のパワフルな歌声!
礼さんとの歌対決は聞きごたえがありました。
有沙さんの休演をとても残念に思っていましたが、ここぞという星組のピンチの時に復帰できたことは、とてもプラス効果があったと思います。人間万事塞翁が馬ですね。
代役の人たち
ルイジ・ヴァンパ(密輸船のボス、ストーリーテラー)
⇒ 蒼舞咲歩(99期)
出番も台詞も多いストーリーテラー的な役を自然にこなされていました。ビジュアルも似合っていました。
多分新人公演でも、こんなにセリフが多い役を経験したことが無いと思いますが、難なくできる実力はスゴイ。
ショーではサンホセを、同期の遥斗勇帆くんと爽やかに歌っていました。歌もお上手。
ノワルティエ(ヴィルフォールの父)と風車信号手
⇒ 遥斗勇帆(99期)
お芝居もお上手でしたが、何と言ってもショーのサンホセの歌が良かったです。
新人公演時代に披露してくれていた圧倒的歌唱力は健在でした。
ヴォリフォール(検事 3悪人)
⇒ 夕陽真輝(101期)
体格が良くて貫禄があり、表情が豊かで、芝居がとても繊細。
声が良く歌も素晴らしかったです。
鳳真斗愛くん(102期)の「瞳の中の宝石」
とても丁寧に、思いを込めて歌われていて、ジーンとしました。
代役の方たちは、素晴らしい成果を残されました。今回の活躍が今後の抜擢に繋がっていくと良いなと思います。
そして本当に宝塚は層が厚い。人材が揃っています。
星組デビューの暁千星くん
ありちゃんが自分につけたキャッチコピーを思い出しました。
「ベビーフェイスに騙されるな!」(「宝塚GRAPH6月号」の“Maxim‟より)です。
「ベビーフェイス」と言われることを以前はコンプレックスと感じていたけれど、実は肩が広くて体格が良い、アンバランスさが魅力!と思ってもらえたらと考えているそう。ギャップの魅力ですね。
星組デビューで、歌もダンスも芝居もとっても上手なことが知れ渡りました。
キラキラ発光していて真ん中がピッタリ似合うことも。
キラキラスターは、実力がイマイチな場合が多いですが、ありちゃんはキラキラも実力も揃っている!それは宝塚ファンの認識の中ではギャップかな。
そして凄いスターなのに、素の姿がとっても素朴。とっても女の子。
カーテンコールの時に、初めてに遭遇して、キョドっている姿が浮いていて、舞台の格好良いありちゃんとのギャップも楽しかったです。
多くの休演者がいてもクオリティの高い舞台を魅せてくれた星組全国ツアーは、「Withコロナ」時代の宝塚の方向性を見せてくれたように思いました。
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