文春報道に思う
こんにちは、くららです。
最近は「週刊文春」で、宝塚の話題が定期的に掲載されています。
配偶者が購読しているので、今回も記事を読みましたが、こんな報道に心騒がされないことだと思いました。

喜多村緑郎さんについての記述に間違いがありました。その箇所を訂正させていただきました。間違ったことを掲載して申し訳ありませんでした。

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記事について

今回の見出しは、「宝塚次期トップスターがファンクラブ消滅で窮地」とありますが、週刊誌の記事なので見出しが先走っています。

まず、宝塚次期トップスターは、劇団が発表して初めて決まるものです。現在そういう立場の方はいません。そしてファンクラブは消滅していません。

私設ファンクラブの仕組み

「会」と言われる私設ファンクラブにも、宝塚の各組のトップスターを頂点とするピラミッド型の構成(ヒエラルキー)が、そのまま適用されているようです。

各組の私設ファンクラブの頂点は、「トップスターの会(代表)」で、トップ会が傘下の会を取り仕切っています。
そのため、会の代表は、「トップスターの会(代表)」に承認されて初めて登録会となれる仕組みなので、代表が否認されると会の傘下に入れないようです。

そしてチケットについては、トップスターの会が、劇団から降ろされるチケットを全部まとめて受け取って、傘下の各登録会に毎回配分していく仕組みのようです。

(人伝に教えてもらったことなので、間違っていたらごめんなさい)

「永久輝さんの会」の現状について

「永久輝会」が、会の代表を替えるために、トップスターの「柚香会」に承認を得ようとしたけれど、その代表が直前の花組のトップスターの代表経験者だったため、代表として否認されて、永久輝会は現在登録を下ろした状態ということが事実のようです。

永久輝会は、登録を下ろしているだけで、会としては存在しています。

そして、永久輝会は、「会チケット」を分配してもらえないため、独自のルートで得たチケットを、「会チケット」とは関りの無い場所で会員に渡されているようです。

問題は、前トップスターの元代表を永久輝会の代表にしようとしたけれど、序列が狂うという理由で、柚香会の承認を受けられなかったという1点だけのようです。

どちらにも言い分があるような気がします。

花組公演の初日

6月4日が花組『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』の初日でした。
永久輝さんの会が登録を下ろした情報を聞いていたので、少し複雑な気持ちを抱えて、初日の舞台の観劇に行きました。
永久輝さんにいつもより思いを向けて観ました。

しかし永久輝さんは、いつも以上に輝いて舞台をつとめていらっしゃいました。

『巡礼の年』は、柚香リストと永久輝サンドのラブラブシーンから始まります。
ふたりは実にラブラブに演じていて、何のわだかまりもなさそうでした。
永久輝さんは男装の麗人から水美ショパンに寄り添う女性に変わっていく難しい演技を、とてもわかりやすく熱演されていました。
新境地を開拓していく永久輝さんの魅力に圧倒されました。

『Fashionable Empire』のショーのプロローグの終わりに、まず柚香、水美、永久輝3人の仲むずまじいシーンがあります。
そして永久輝さんの歌唱力に更に磨きがかかっていて、生き生きと煌めき輝いていました。
以前より一層頼もしさを感じました。

フィナーレの階段おりで、水美さんが大羽根を背負って降りてきて、客席は湧き上がりました。
その前の『元禄バロックロック』『The Fascination!』の時は、水美さんと永久輝さんが同じサイズの小羽根だったため、客席に何とも言えない微妙な雰囲気が漂いました。
その空気感は舞台上の出演者たちにも伝わっていたはずです。

水美さんが大羽根を背負って降りてきた時の劇場の空気は本当に喜ばしい感じでした。
それはまた舞台の出演者たちにも伝わったと思います。

今回水美さんと差がついた永久輝さんは、ホッとしているように私には感じられました。

その後の柚香さんのカーテンコールのご挨拶で、2回も水美さんの羽根にふれられましたが、その時も永久輝さんは笑顔いっぱいで、心から喜んでいるように感じました。

花組生として全身全霊で舞台をつとめていらっしゃり、さらに舞台技術と魅力が向上し続けている永久輝さん。
この舞台姿が「会問題の答え」なのだと思いました。

何も騒がず、頑張っている永久輝さんに期待し、応援していくことだと思いました。

私はこういう心境だったため、今回「会問題」が週刊誌の記事になって騒がれることは、永久輝さんにとってどんなに辛いことかと心配しています。

永久輝さんの心境

8月16日に『花組本「ザ・タカラヅカVIII 花組特集」』が発売されます。その発売に先駆けて、スカイステージで「ザ・タカラヅカⅧ 花組特集check!」が放送されました。

その中で永久輝さんは
「今の花組の元気で明るくて仲良しで、一体感とか、かわいい一面とか格好良い所が沢山ギュッと詰まった一冊にはなるのかなと、私自身も楽しみなので、是非ハシからハジまで熟読していただけたら嬉しいなと思っております」
と話されていました。

visaの「今月のメッセージ」でも、いつも花組の話を愛おしそうに話されています。
トップの柚香さんとも、そして水美さん、また下級生を含めて、全ての花組の人たちと良い関係が築けて、それを喜びとして頑張っていらっしゃることを感じます。

残念なことに、花組の『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』は、東京での幕がまだあいていませんが、8月14日に初日を必ず迎えられることを信じています。

その初日に向けて花組生たちの絆はさらに深まっていると思います。

今回の会の問題は、永久輝さんにとっても辛いことだったと思いますが、真摯に舞台に向き合うことで、この問題を乗り越えていらっしゃるように私は感じました。

何か問題が起きると、誰が良くて、誰が悪いと決めつけたくなったりしますが、今回のことは、そういうことでは無いと思います。

今年の春の永久輝さん主演『冬霞の巴里』では、「立場が違うと見え方が全く違う」というテーマも作品を通して語られていました。

この問題もそのようなもので、内情がわからない私のような門外漢は、騒がずそっとしておくことが一番良いと感じています。

私が問題だと思っているのは、これから書くことです。
私の勝手な私見なので、気分を悪くする方もいらっしゃるかもしれません。
それでも良い方だけ、読み進めてください。

私が勝手に思うこと

問題は劇団にある

会のヒエラルキー

劇団は「公認組織ではない私設ファンクラブにつきまして、弊団がコメントできることはございません」と回答されていました。

「公認組織ではない私設ファンクラブ」ですが、そこにチケットを下ろしているのは劇団です。

誰が考えても、劇団と私設ファンクラブは無関係ではありません。

宝塚大劇場や東京宝塚劇場は、どんな席でも舞台を楽しめますが、外部の劇場では、ほとんど舞台が見えないような席でさえ、私設ファンクラブにおろして、会員はその席で我慢して舞台を観ているそうです。
ファンの弱みに付け込んでいます。

そして、組によって登録会の数は違いますが、それぞれの会にチケットを振り分けずに、劇団がトップ会にまとめてチケットを下ろしていると聞きます。
トップ会がチケットを振り分けることも大変な作業だと思います。

そして劇団が、トップ会にチケットを振り分けるという権利を与えていることは、会のヒエラルキーを助長しています。
トップ会が権利をかざして、傘下の会の代表も承認する権利までもつ形になっています。

チケット出しの時に、下級生の会は上級生の会の前を横切れないとか、様々な細かいルールもあると聞きます。
これも宝塚特有のおかしなルールだなと感じていました。

無報酬のお世話係

芸能界では、スターにはマネージャーや付き人がついてお世話をされています。
宝塚では、会の代表が、スターの様々なお世話をされていると聞きます。
本来ならば、多額の人件費が発生するところ、「スターとファン」という関係性で、賃金は発生していないのではないかと思います。

スターのお世話ができることはファンの喜びだとも思うので、私がマイナス要素として書くことでも無いのかもしれませんが。

そもそも劇団が、マネージャーや付き人の賃金を払えるだけの給与をタカラジェンヌに与えているのか?というと、そうでは無いようにも思います。

劇団は今までも、都合が悪くなると、「公認組織ではない私設ファンクラブ」と言う言葉で切って、問題から逃げてきました。

ここ数年で「会のチケット」以外は、転売を禁止するために、様々な工夫がされてきました。デジタル化も進んでいます。

「会のチケット」だけが旧態依然で、何の変化もしていません。
時代に合わなくなってきている上、宝塚の人気は不動なものになってきているので、会に頼らなくても、チケットが売れる時代になってきているのでは?と勝手に思います。

しかし退団者のご挨拶を聞いていると、私設ファンクラブの方へのメッセージをされている方が多くいらっしゃいます。
その存在は、スターさんの支えになっていて、必要不可欠なのだとも思います。

是正すべき点は、劇団がトップ会にチケットを丸投げしているシステムのような気がします。

大波風をたてる文春砲

安倍元首相銃撃事件から、週刊文春が統一教会の闇を暴いて、追及していることは、報道機関として、とても評価すべきことだと思います。

しかし「文春砲」と言われる、私的な生活部分を記事で刺されたことで、人生が変わってしまった人は多くいます。

京都の南座では、玉三郎特別公演と称して 『東海道四谷怪談』と舞踊『元禄花見踊』の二本立てが上演されています。
8月2日の初日に観劇しました。
この公演には新派の喜多村緑郎さんが出演されています。
元宙組トップスターの貴城けいさんの旦那さんで、2年前の2月に鈴木杏樹さんとの“不倫デート現場”が報道されるという文春砲を浴びました。

私はその直前に喜多村さんが出演していた、三越劇場での新派公演、喜劇「明日の幸福」と舞踊「神田祭」の2本立てを見ていました。
175cmの長身でハンサムで前途洋洋とした「新派の期待の星」といった感じで、好印象をもった所で、その直後の文春砲での不倫報道は、余計に衝撃でした。

貴城さんがご結婚された時は、歌舞伎俳優でしたが、梨園ご出身ではないので、その後 劇団新派へ入団して、喜多村緑郎を二代目として襲名して活躍されていました。

不倫騒動後は仕事がなかなか来ない状態で、一時期は貴城さんの母親義理の母が営む千葉の居酒屋で手伝いをされていたとか。
「義理の母」=貴城さんの母親 と間違って記述していました。私の間違いを訂正させていただきます。

そして現在は、活躍の幅を広げるため松竹を退社されてエ・ネスト所属とのこと。
コロナ禍もあったと思いますが、文春砲がなかったら、松竹を退社されることもなかったのでは、と思いました。

貴城さんご夫婦には、文春砲の一撃の影響が今なお続いているような印象を持ちました。
(詳細は知らないので、私の解釈は間違っているかもしれません)

誰も幸せにしない文春砲が、今回「宝塚の会の問題」を刺してきました。
この記事によって、永久輝さんや花組生には、何の影響も無いことを切に願います。

しかし常に「公認組織ではない私設ファンクラブ」と応える劇団には、新しい改革への一石になれば良いなと思います。

どうか花組の東京公演が、8月14日に幸せな初日を迎え、退団者のためにも無事に千秋楽まで駆けぬけていけますように。

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