『ODYSSEY』公演プログラムと人事
こんにちは、くららです。
雪組の『ODYSSEY-The Age of Discovery-』公演の中止は本当に残念でした。
その残念感を『ODYSSEY』の公演プログラムが補ってくれました。
1000円のプログラムですが、私には1万円分くらいの楽しみを提供してくれています!いやそれ以上かも。

表紙からたっぷり中身、裏表紙まで、色気あふれるジャックスパロウ風の海賊、彩風ブルーム船長がいっぱい!
写真が絵画風の美しさに仕上げられていて、高級そうで今まで味わったことのないビジュアルです。

しかし固定観念に覆いつくされている古い思考の私には、ちょっと違和感がある部分がありました。。
スチールの掲載が、2番手なのに2番手の掲載の仕方ではない!

朝美絢くんは、新生雪組お披露目公演『CITY HUNTER』『Fire Fever!』から2番手羽根を背負って、公演プログラム、その他出版物等でも明確な「2番手」です。

しかし今回のスチール写真は、1ページに朝美絢さんと宙組から組替してきた和希そらさんが一緒に掲載されていました。
サイズは当然2番手の朝美さんの方が少し大きいですが、2番手でこういう掲載の仕方は、かつて無かったことだと思います。

朝美さんは、ポスターに2番手として堂々と掲載されています。
彩風さんの背後に、月の女神セレネの朝月希和さんと同サイズで太陽の神アポロンとして、ハッとするほど美しいお顔がキリッと輝いています。雪組トライアングル!

公演プログラムの写真には、3人写り(彩風、朝月、朝美)が1枚、2人写り(朝月、朝美)が1枚ずつ掲載されていました。これが実に美しいものでした。
この掲載は、明確に2番手です。

演出の野口先生の咲ちゃんへの愛で、公演プログラムがまるで彩風ブルーム写真集のようになってしまったので、誌面の都合で割愛されて、朝美さんのスチールが小さくなって、和希さんと一緒のページになってしまったのでしょうね。
今回のみは、この扱いに意味はないのかもしれません。

公演プログラムのスチール掲載は、今までは序列が明確に反映されていて、今回のような違和感を感じることは無かったと記憶しています。

もう一つ不思議に思ったのは、諏訪さきさんの今回撮影したスチール写真が無いこと!
プログラムを見ると、和希そらさん(96期)、綾凰華さん(98期)、諏訪さきさん(99期)の3人が、ODYSSEY(男)Aとして、プロローグとフィナーレに、また本編でも、この3人が「A」表記で活躍しているようでした。

新生雪組お披露目公演『CITY HUNTER』『Fire Fever!』で、諏訪さんはスチール写真がロビーに掲示されていました。
しかし今回は同期の野々花ひまりさんはスチール撮影されていますが、諏訪さんは『Fire Fever!』の時の使いまわしスチールでした。

諏訪さきさんは3拍子そろった実力者で、新人公演の主演を1回経験されていますが、なかなか路線スターの中に食い込めないようです。路線スターの線引きの厳しさを感じました。

大劇場月組公演の暁千星さんのスチール写真

今年初の月組公演プログラムに異変がありました。

3番手の暁さんが、2番手の鳳月杏さんと同等の扱いで掲載されていたことです。2人の差はちなつさん(鳳月杏)だけ、ショーの全身写真があったことです。
私の記憶の中では、こういう2番手と3番手に差のない現象は、見たことがありません。(私の経験不足、記憶間違いだったら申し訳ありません)

ショーでは、ありちゃん(暁千星)が、沢山のシーンで大活躍でした。

しかしパレードでは、ありちゃんが3番手の位置で肩羽根。
ちなつさんが2番手の位置で大羽根(2番手羽根)。

先日暁千星さんの星組への組替が発表されて、公演プログラムでの特別扱いは、組替への布石だったのか、と何となく思いました。

今まで公演プログラムで序列の差が明らかでしたが、これからは今回の月組のように、奥に意味がある序列の仕方も採用されていくのかもしれませんね。

過去の公演プログラムの序列について

暇なので過去の公演プログラムについて調べてみました。

本公演プログラムについて(2021年、2022年に変化)

2番手サイズに昇格した公演
(スチール、プロフィール共に1ページ)

鳳月杏『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』より
暁千星『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』より
水美舞斗『元禄バロックロック』『The Fascination』より
朝美絢『CITY HUNTER』『Fire Fever!』より

固定 芹香斗亜(宙組)

3番手サイズに昇格した公演
(スチール、プロフィール2分の1ページに)

風間柚乃『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』より
和希そら『シャーロック・ホームズ』『Délicieux!』より
永久輝せあ『アウグストゥス』『Cool Beast!!』より
『元禄バロックロック』『The Fascination』ではスチール1ページ(サイズは小)

固定 瀬央ゆりあ(星組)、桜木みなと(宙組)

2022年に新生月組になって、月組の番手スターはみんな昇格しました。

次の宙組『NEVER SAY GOODBYE』で、桜木みなとさんに変化があるでしょうか?

その次の次の星組で、瀬央ゆりあさんは、プログラムの2番手の位置に昇格されるしょうか?花組の水美舞斗さんは、既にプログラムでは2番手サイズで掲載されています。

2021年別箱公演

2021年トップスター、トップ娘役主演の別箱公演の公演プログラムで、2番手、3番手サイズのスターをピックアップしてみました。

宙組全ツ『バロンの末裔』『アクアヴィーテ!!』
2番手サイズ……桜木みなと

月組博多座『川霧の橋』『Dream Chaser -新たな夢へ-』
(月城かなとプレお披露目)
2番手サイズ……鳳月杏
3番手サイズ……暁千星

花組全ツ『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』
2番手サイズ……永久輝せあ

星組舞浜『VERDAD(ヴェルダッド)!!』
・2番手サイズ……無し
3番手サイズ……瀬央ゆりあ

雪組全ツ『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン』
(彩風咲奈プレお披露目)
・2番手サイズ……無し
・3番手サイズ……無し

綾凰華さん、諏訪さきさんが2番手、3番手級の活躍をされていましたが、プログラムのスチールは番手スターの扱いでは、ありませんでした。
公演の内容ではなく、序列が明確に公演プログラムに反映していました。

宙組『Hotel Svizra House』
2番手サイズ……芹香斗亜
3番手サイズ……桜木みなと

花組『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』
2番手サイズ……瀬戸かずや
3番手サイズ……永久輝せあ

全国ツアーでの、桜木さんと永久輝さんのプログラムでのサイズは、全く同じ扱いでした。
「トップスター、トップ娘役、2番手」で1ページのメッセージページがあったことも同じです。

「これから推していくぞ」というスターは、別箱公演のプログラムでしっかり序列が上げられていることに気がつきました。

星組の舞浜の『VERDAD(ヴェルダッド)!!』で、瀬央さんは2番手級の活躍をされていましたが、公演プログラムでは、2番手の掲載のされ方はしていませんでした。

今年になっての暁千星さんの組替で星組の未来が見えてきましたが、昨年の夏の公演でしっかりその未来予想図はにおわせられていたのですね。

過去のプレお披露目公演
柚香光プレお披露目国際フォーラム 『DANCE OLYMPIA』で、水美舞斗さん3番手サイズで掲載されていました。

真風涼帆プレお披露目国際フォーラム『WEST SIDE STORY』で、芹香斗亜さん2番手サイズで掲載されていました。

紅ゆずるプレお披露目国際フォーラム『オーム・シャンティ・オーム』で、礼真琴さん2番手サイズで掲載されていました。

プレお披露目公演も、次期を担うスターが出演した場合は、「2番手」としてプログラムに掲載されていました。

2022年は何となく、序列の変化が各組はっきりしていきそうな気がしています。

語られていなかった『ODYSSEY』の楽しみな部分

下記に歌劇誌やスカイステージの稽古場レポートで語られていた内容をまとめていました。

プログラムを見て、知らなかったことを知ることができました。
ネタばれが嫌な方は、これ以降読まないでくださいね。

女装まつり?

とっても驚いたのは、
マーメイドの美女S…彩風咲奈 !!!

2幕第一章のイタリアの貝殻モチーフのセットの中、
最後に咲ちゃんがまさかの格好で登場という事前情報がありました!

それがマーメイドの美女Sだったのですね!

和希そらくんのカルメン。
綾凰華くんの中国の美女。
華世京くん(106期)の囚われた王女。
この三人については、事前情報で知っていました。

さらに リオの女(歌手)…久城あす もありました!

和希そらくんの活躍

事前情報以外に、2幕第五章フランスのジェラール・フィリップのシーンで、そらくんは「ルミエール」という通し役のようです。

さらにラスト、トップコンビのデュエットダンスの影ソロの担当のよう。「Colors of the wind」。

「雪祭男子=Snow Festival Boys」男役11名のアイドルの一員でもありました。
東京人力車“天下御免の伊達男“を歌い踊るよう。

11名のメンバーは、朝美殉、和希そら、叶ゆうり、綾凰華、諏訪さき、星加梨杏、日和春磨、聖海由侑、絢斗しおん、紀城ゆりや、華世京。

芸名にちなんだ歌詞をそれぞれが歌う、という歌詞も掲載されていました。
これはあの人が歌うのだろうな、と想像がつくものばかり。
楽しすぎて勝手にメロディーをつけてしまいそう。
ぜひ正しい音楽にのせて聞いてみたいです。

「絶対面白い!」というものが盛り盛り沢山!
野口先生が愛情をもって詰め込んでくださって、心血を注いで出演者たちがお稽古して準備してくださっていたのですね。

咲ちゃんの代表作になる作品だと思いました。
幻で終わる事なく、咲ちゃん率いる『ODYSSEY』号を、いつか絶対に出航させてくださると勝手に信じて待ち続けたいと思っています。

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