雪組の歌姫たち 有栖妃華
こんにちは、くららです。
星組では、トップが紅ゆずるさんから礼真琴くんに代わる時に、歌姫の小桜さくらちゃん(99期)、桜庭舞ちゃん(100期)が重用されるようになりました。(礼真琴くん主演全国ツアーより)

現在上演中の雪組公演でも、活躍の場がなかなか与えられなくて、もどかしく感じていた3人の歌姫が重用されていました。
希良々うみ(100期)、羽織夕夏(100期)、有栖妃華(102期)の3人です。

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「La Belle Voix~娘役の美しき歌声~」出演者

昨年のスカイステージの企画で、各組の3人の娘役が美しい歌声で宝塚歌劇の名曲を歌う15分間番組がありました。

第2回の雪組編に出演して美声を聴かせてくれていたのが、この希良々うみちゃん、羽織夕夏ちゃん、有栖妃華ちゃんの3人です。
『ラプソディ』の「♪春のハンガリヤ」(希良々)、『ザ・フラワー』の「♪花にふれた私」(羽織)、『風と共に去りぬ』の「♪真紅に燃えて」(有栖)
そして最後に全員で、『花夢幻』の「♪花夢幻」を、美しい三重唱で聞かせてくれました。
「歌姫」という言葉がふさわしい、綺麗なソプラノの持ち主たちです。

うたごころでも「羽織夕夏・希良々うみ」
若手が親しみやすい音楽を聴かせてくれる番組に二人は出演していました。Every Little Thingの「fragile」(羽織)、いきものがかりの「ラブソングは止まらないよ」(希良々)、最後に2人「ゆりかごの唄」。優しく温かみのあるデュエットがとても美しく素敵でした。

本公演でなかなか活躍の場がなかった3人の軌跡

有栖妃華ちゃん(102期)
『New Wave!-雪-』研1で出演して、美しい影ソロで活躍していました。
同期の潤花ちゃんは、ダンスシーンで大抜擢・大活躍、彩海せら君は、少年役で活躍していました。
この研1の配役から、その後が物語られていたような気がします。
有栖妃華ちゃんが潤花ちゃんの同期でなかったら、もう少しはやく抜擢コースを歩めていたような。

『ファントム』の新人公演でベラドーヴァ(本役:朝月希和)で美声を聴かせてくれました。
『壬生義士伝』の新人公演でビショップ夫人(本役:舞咲りん)でも美声と品がある演技が光っていました。

全国ツアー『はばたけ黄金の翼よ』『Music Revolution!』(2019年)で 初エトワール。
昨年の全国ツアー代替公演『炎のボレロ』『Music Revolution!-New Spirit-』で歌で活躍し、エトワールも務めました。
凪七瑠海コンサート『パッション・ダムール-愛の夢-』でも、歌で大活躍。

羽織夕夏ちゃん(100期)
望海・真彩プレお披露目全国ツアー『琥珀色の雨にぬれて』『“D”ramatic S!』(2017年)で大活躍。
・『琥珀色の雨にぬれて』のクラブの場面で、代々組のトップダンサーが演じていた「ダンサーA」
・ショーでは、女役さんトップダンサー3人の中の一人に抜擢されていました。
そしてソロで歌うシーンとエトワールまで務めていました。

当時研4で、歌、ダンス、お芝居の重要どころを演じていて、3拍子そろった実力のある娘役さんだと印象づけられました。
しかしその後、本公演で抜擢されることはなく、新人公演でも別格よりでした。
『壬生義士伝』の新人公演のひさ(本役:梨花ますみ)を好演。『ハリウッド・ゴシップ』でのダイナーの客の老女役も。

2019年『Music Revolution!』で、 エトワールに抜擢されて美声を轟かしてくれました。
『NOW! ZOOM ME!!』でも、キャスターで活躍していました。

希良々うみ(100期)
2017年怪我のため『ひかりふる路』『SUPER VOYAGER!』を休演されました。
朝美絢主演バウ公演「義経妖狐夢幻桜」(2018年)で、シズカ役を演じていました。(娘役2番手)

昨年「Music Revolution-New Spirit」のブエノスアイレスの場面で朝美絢くんと踊って歌って、注目されました。

『f f f』『シルクロード』での3人

『f f f』芝居
3人は、ケルビム【天使】役で、ラッパを持ったこの3人から舞台が始まります。
天使の美しい声を聴かせてくれます。

『シルクロード』ショー
キャラバン隊は退団者の役ですが、娘役の退団者は笙乃茅桜さんだけなので、羽織夕夏ちゃんと有栖妃華ちゃんが笙乃さんと一緒に「キャラバン女」で、出番が多いです。
そして有栖妃華ちゃんのソロを聴かせてくれるシーンも。

真彩ちゃんのラップの場面では、羽織夕夏ちゃんと有栖妃華ちゃんが、真彩ちゃんの両隣で歌っています。

フィナーレは、希良々うみちゃんと羽織夕夏ちゃんは、娘役のダンスメンバー、
有栖妃華ちゃんが本公演での初エトワールです。

やっと有栖妃華ちゃんに本公演のエトワールが巡って来た、と嬉しく思いました。

新人公演を考える

それまでの雪組は、102期の潤花ちゃんが強く推されていました。しかし歌があまり得意ではありませんでした。
そのため、歌が得意では無い99期の彩みちるちゃん野々花ひまりちゃんに、上級生になっても新人公演のヒロインが巡って、本当に歌が得意な希良々うみちゃん、羽織夕夏ちゃん、有栖妃華ちゃんには、抜擢の場が与えられなかった印象を持っています。
歌の得意な真彩ちゃんの役は、歌の得意な新人さんがチャレンジするのが、本来の新人公演のあり方だと私は思います。

『f f f』の新人公演はありませんが、もしあったなら誰が真彩ちゃんの「謎の女」を演じたのだろう?と思います。
1年前の『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』よりも、歌の難易度が高くなっているように感じます。

夢白あやちゃんが「謎の女」を演じるには、歌が難しすぎるような気がします。
1年前の『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』では、真彩希帆ちゃんのデボラ役を潤花ちゃんが演じで、お芝居や華がある娘役の魅せ方としては、とても良かったのですが、歌唱力においてのみ、墓穴を掘ってしまったような印象をもちました。
難易度の高い「謎の女」を歌いこなせるのは、有栖妃華ちゃんでしょうか。

望海さんのベートーヴェンの役も、難易度の高い歌唱ばかりなので、縣千くんでは歌唱面で不利でしょう。
スターとして伸び盛りですが、難しい歌に挑戦して墓穴を掘るのは気の毒です。
こういう理由で、望海さんがトップの間、縣くんが新人公演で望海さんの役をすることが遠ざけられていたのだと思います。

そうなると、彩海せら君でしょうか?ベートーヴェンの青年時代を演じていますが、望海さんと同じ雰囲気を醸し出しているので、ピッタリだと思います。

今となっては「新人公演」は無いので、何を書いても机上空論です。
次の彩風咲奈さん主演の『CITY HUNTER』では、新人公演が無事に上演できまることを願っています。
冴羽獠役は縣君でしょうか?

103期以降の娘役
103期には、歌唱力とダンスで秀でている首席入団の花束ゆめちゃんがいます。
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の新人公演では、潤花ちゃんのエミリー役でした。
全国ツアー『Music Revolution!』のデュエットダンスの影ソロが素敵でした。

105期には、「初詣ポスター」で首席で文化祭の芝居と歌で活躍して、トップ娘役が約束されているような音彩唯ちゃんがいます。
彼女も必ず抜擢コースを進んでいくことでしょう。

実力がありながらも、その時の組の構成によって、なかなか日の目を見ないことがあります。
今回の公演では、有栖妃華ちゃんをはじめ、羽織夕夏ちゃん、希良々うみちゃんが、大劇場で美しい声を轟かすことができて、本当に良かったなと思っています。

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