順風満帆が良い訳では無い!過去のトップスターたちこんにちは、くららです。
今日はWOWOWで「宝塚プルミエール」が放送されました。

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OGさん出演「リモートでつなぐ歌企画」

宝塚の公演は休止中なので、元トップスターの湖月わたるさん霧矢大夢さん朝夏まなとさん出演での、「リモートでつなぐ歌企画!」。ナレーターは紅ゆずるさん。
それぞれの代表曲を3人の楽器とコーラスなどで何重にも合わせての「家庭からのリモート放送」ならではの素敵な楽しい楽曲に仕上がっていました。
楽器は、ハンドベル、ドレミパイプ、などいろいろ。
ハンドベル演奏はとても難しいのですが、それをテンポのはやい曲で演奏されていたので、練習を重ねられたのでは?と驚きました。
OGさんになっても、チャレンジして克服される熱さはスゴイ!の一言です。

・湖月「ソウル・オブ・シバ!」
・霧矢「ひとかけらの勇気(スカピン)」
・朝夏「HOT EYES!!」
・3人で「世界に求む(王家に捧ぐ歌)」

楽しい打ち合わせの「オンラインミーティング」の光景も放送されて、その中で湖月さんが
霧矢先輩」と発言していたことに、「アレッ?」と。

湖月さんの方が大分上級生のはず。調べてみると75期と80期で、5年先輩でした。
しっかりもののきりやんなので、そういう言葉が出てしまったのでしょう。
湖月さんは、そういう先輩面をしないおおらかで可愛いところが魅力で、霧矢さんは誰でも頼りたくなるしっかり者の実力派!
朝夏さんは現役の時は「チャラ男」とか言われていましたが、器用でまじめな方だと思います。

性格の良い3人の、それぞれの持ち味があふれ出た、あたたかい気持ちに包まれる番組でした。

霧矢大夢さんは、2012年4月22日に月組のトップスターを経て宝塚を退団されました。
100周年の前のトップスターさんなので、ご存知ない方も多いと思うので、逆境を乗り越えて実力派トップスターとして輝かれた霧矢さんのことをご紹介したいと思います。

霧矢大夢さんの宝塚での軌跡

1994年入団の80期生。同期は花組トップ娘役を務めた千ほさちさん、雪組2番手で退団された彩吹真央さんなど。

研3で新人公演の第一部の主演(第二部主演は3期上の春野寿美礼)をしていた「期待の新人」でしたが、研4で月組に組替えになりました。1期下の「月組御曹司」大和悠河さんがいらっしゃったので、しばらく不遇の時代。

研6の時月組で初めて『ノバ・ボサ・ノバ』新人公演主演に抜擢されて、その実力を大絶賛され、今でも伝説の新人公演と言われています。

翌年、バウホールでの大和さんとのダブル主演の『更に狂はじ』では、世阿弥の2人の息子をふたりが演じました。
ビジュアルが抜群でキラキラスターの大和さんの実子の元雅と、歌が抜群で所作、芝居、化粧など何においても実力派の霧矢さんの養子の元重
全く魅力の違うふたりの違いが面白さを誘う公演でした。
公演プログラムでは、1期下の大和さんの方が写真が大きく、名前も先に掲載されていましたが、舞台の上では互角でした。

ビジュアル派代表のような大和さんと実力派代表のような霧矢さん。
「ビジュアルか?実力か?」は、結論のない宝塚のテーマだと思います。

その大和さんが宙組に組替えになって、組内2番手にポジションがアップした公演で、霧矢さんは病気休演になってしまいました。(膠原病)
無事に次の本公演に復帰され、続けて東上公演の主演もされました。

復帰されたばかりの頃は、お薬の副作用が感じられてお身体のことを心配しましたが、そこを乗り越えていかれました。
その陰には並々ならないご苦労があったと思います。

病気休演がトップスター就任のマイナスにならなかったことは、霧矢さんに実力があったからだと思います。

そしていつも「舞台上での満面の笑顔」!
とても目力のある人なのに、笑った時の目が実に優しい。
心からの笑顔は、人を惹きつけ、力や元気を与えてくれます。

逆境を乗り越えてきた霧矢さんには、人間としての重みと強さがあると感じています。
順風満帆であるよりも、困難や逆境があってこそ人間としての輝きが増すとも思います。

不遇を乗り越えてトップに就任した大空祐飛さん

大和さんより3期上の大空祐飛さんは、1998年『WEST SIDE STORY』の新人公演で大和さんとダブル主演をしました。(一幕と二幕を分かれていたため)
大空祐飛さんの新人公演主演経験はこの時だけです。

その後、霧矢さんの方が大空さんより番手が上になり、1 大和さん、2 霧矢さん、3 大空さんと言う順番でした。
瀬奈じゅんさんがトップに就任してからは、2番手霧矢さん、3番手大空さんでした。

そんな中、大空さんは、2008年に花組に組替えになり2番手男役となりました。(トップスターは1期下の真飛聖さん)
そして2009年2月27日に、宙組トップスター就任が発表され、6月16日付で宙組へ組替えして、7月6日、大和悠河さんの退団に伴い、宙組トップスターに就任しました。
霧矢さんの月組のトップスター就任が2009年12月28日ですから、大空さんの方がトップスター就任が半年はやかったのです。

番手が確立していた月組の流れの中で、いったい誰が大空さんの方が霧矢さんよりトップに就任するのがはやい、と予想できたでしょうか?

私は大空祐飛さんがトップに就任されるとは、思ってもいませんでした。

シューマッハ」時代
汐美真帆(77期)、大空祐飛(78期)、霧矢大夢(80期)、大和悠河(81期)で真琴つばささんと共にテレビ出演していました。
2001年10月、『血と砂』(バウ・東上)で、1期上の汐美真帆さんとダブル主演されました。
その後汐美さんは星組に組替えし別格スターとして活躍後、2004年10月に退団されました。

大空さんも汐美さんと同じような流れになると思っていたのです。
2008年に花組に組替え、翌年2月に宙組トップスター就任という展開など予想だにしていませんでした!
渋みの増した大人っぽい個性的な大空さんの男役は素敵でしたね。あの男役像を熟成するまでには、時間が必要だったのですね。

スターの今後の人事について、ヤキモキと心配されている方もいらっしゃると思います。
その瞬間、瞬間で判断するのではなく、長い目でみることが大切ですね。
予想だにしていなかったことが展開していきます。

年功序列通りに、トップスターに就任しているわけではありません。
大空さんの場合、81期の大和悠河さんが退団された後、78期の大空祐飛さんがトップに就任されました。学年差は3年。お二人とも中卒で入団。
過去に同期どうしのトップスターの引継ぎはありませんが、先輩への引継ぎはありました。

67期生の涼風真世さんのトップ就任は1990年、真矢みきさんのトップ就任は1995年、その差5年。涼風さんは高卒、真矢さんは中卒でした。

以前にも書いたことがありますが、貴城けいさんがトップに就任すると発表されて、「良かったな」と喜んでいたら、1作だけで退団でした。
いろんなことがあります。

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