星組『エル・アルコン-鷹-』と『シラノ・ド・ベルジュラック』について
こんにちは、くららです。
星組の来年6月~7月の全国ツアーと別箱について公表されました。
別箱は轟悠理事主演で、「やっぱり!」という感じ。
愛月ひかるくんは、昨年『不滅の棘』で東上初主演を果たし、2回目をするには、はやすぎる。(その後が明確でないため)
勢いづいている瀬央ゆりあ君が2回バウホール主演に続いての東上主演では、やはりはやすぎる。

スポンサーリンク



ということで、轟悠理事主演で若手をじっくり育て、新生星組全国ツアーで星組人気をさらに上げていくという狙いでしょう。
振り分けを考えると、愛ちゃんは前回に続いての全国ツアーにはならないような。ふさわしい大きな役が無いので。轟さんの別箱もふさわしい役が無いような…
今年の「巴里祭」に続いてDSとか?宝塚ホテルが新しくなりますし…

全国ツアー組について

演目は、『エル・アルコン-鷹-』~青池保子原作「エル・アルコン―鷹―」「七つの海七つの空」より~
脚本・演出/齋藤吉正
2007年安蘭けいさん主演の作品で、こっちゃんの憧れの柚希礼音さんが二番手で出演されていました。

礼真琴くん憧れの役
「海賊」「悪役」ということで、「エル・アルコン―鷹―」の主演はこっちゃん憧れの役のようです。
『ファーストフォトブック礼真琴』(2016年12月22日発行)の扮装写真の2つ目が「エル・アルコン-鷹-」ティリアン役でした。
全ツでその憧れの役を演じることになりました。夢が叶って良かったですね。
ダーク感が似合うと思います。
(扮装写真一つ目は、「ロミオとジュリエット」新公の相手役・城妃美伶ちゃんと撮影していました)

歌唱力抜群の安蘭けいさんの役です。寺嶋民哉さんの素晴らしい楽曲が評判でした。
少女漫画2作を95分に集約して、登場人物が多いため、物語としては馴染みにくいところがありましたが、「プロローグは良かった」という声が多かったです。
全国ツアーのため、本公演に比べると、せり上がりやせり下がり、盆回しができず、齋藤先生お得意の映像も採り入れにくい点があります。
役も多すぎたので、半分ぐらいに減らし、簡易にした方が全国ツアー向きだと思います。
礼真琴くんの歌唱力と求心力で、減らした分は全て補えるでしょう。

振り分け・配役の希望

ティリアン ……礼真琴(安蘭 けい 新公:夢乃 聖夏)
ギルダ   ……舞空瞳(遠野 あすか)
ルミナス  ……瀬央ゆりあ(柚希 礼音)

瀬央ゆりあくんは、全国ツアーも台湾公演も未経験。そろそろ礼真琴くんに帯同すると良いのでは無いかと思います。柚希礼音さんが演じていたルミナス役がピッタリだと思います。
舞空瞳ちゃんが、従来の娘役より、女役寄りのギルダを演じるのも、面白そうです。
愛ちゃんが全国ツアーに参加する場合、適した大きい役が無いので、こちら組では無いかなと思いました。

主な娘役の役
ジュリエット……(稀鳥 まりや)
ペネロープ ……有沙瞳(?)(琴 まりえ)
シグリット ……(南海 まり)
ジュリエットは、原作ではヒロインの良い役です。

主な男役の役
エドウィン・グレイム……(涼 紫央)
ジェラード ……(立樹 遥)
キャプテン・ブラック…(和 涼華)
ニコラス  ……(綺華 れい)
ローズ   ……(真風 涼帆)

ショーは『Ray -星の光線-』

作・演出/中村 一徳
お披露目公演のショーをそのまま全国ツアーに持っていくようです。

上演地域について

2020年は、雪組、星組、月組と3つの全国ツアーが予定されているので、従来のものと比べると期間が短いです。
神奈川県、石川県、富山県、長野県、福島県、栃木県、愛知県、大阪府での上演で、梅田は土日祝日のケースが多かったですが、今回は火曜日、水曜日で千秋楽になります。

『シラノ・ド・ベルジュラック』について

轟理事主演で、脚本・演出/大野 拓史
◆TBS赤坂ACTシアター:2020年6月8日(月)~6月13日(土)
◆シアター・ドラマシティ:2020年6月26日(金)~7月4日(土)

主人公のシラノ・ド・ベルジュラックは、哲学者で、理学者で、詩人、剣客、音楽家と多才だが、類まれな醜い容姿を持つという設定です。
見返りを求めることなく純粋に人を愛するシラノの美しい心が、時代を超えて人々の心を打つ不朽の名作。
この作品のキーワードは、宝塚での「醜い」設定になると思います。
「ファントム」では、仮面を使用していましたが、この作品は素顔でしょう。

エドモン・ロスタン原作「シラノ・ド・ベルジュラック」が星組で上演された

95年星組・『剣と恋と虹と』作・演出/太田哲則 麻路さき主演
剣豪、美男、文才のあるエドモン……麻路さき
伯爵令嬢クリスティーヌ……白城あやか
まぬけなジェラール……稔幸

主人公が「シラノ・ド・ベルジュラック」という名前ではなく、原作者のエドモンであること。
醜い男ではなく、美男子設定なところが「宝塚」でした。
他の2人も原作とは名前が違いました。
豪快で知性溢れる主人公の誠実さ故の愛の苦悩を、華やかな中世のフランスを舞台に、コスチュームの星組を体現した美しい作品でした。

2018年吉田鋼太郎主演で『シラノ・ド・ベルジュラック』上演

【東京公演】2018年5月15日(火)~30日(水) 日生劇場
【兵庫公演】2018年6月8日(金)~10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
主要キャスト
・シラノ・ド・ベルジュラック…吉田鋼太郎
・ロクサーヌ…黒木瞳
・美青年クリスチャン(Wキャスト):大野拓朗/白洲迅

吉田鋼太郎さんが「つけ鼻」をつけての熱演で大好評でした。

今度の宝塚の「シラノ・ド・ベルジュラック」は?

宝塚の作品であっても、轟悠理事主演となると、リアリティのある作品を今まで追求してこられました。
原作どおり、醜い容姿設定で演じられるのでは?と思います。

その醜さを際立たすために、青年クリスチャンは、美青年が演じるほど良いでしょう。
星組でキラキラ男役というと極美慎くん!
成長が著しい現在、適役では無いかと思います。
有沙瞳ちゃんは既に「ドクトル・ジバゴ」で轟さんの相手役をつとめているので、ロクサーヌは、新進娘役さんでしょう。水乃ゆりちゃん?

愛月ひかるくんは、宙組『双頭の鷲』で理事と共演すみ。瀬央ゆりあくんも「ドクトル・ジバゴ」で共演ずみ。
ラグノー、ル・ブレ、ド・ギッシュ伯爵などを目立つ役に書き換えると愛月ひかるくんの共演も考えられますが…

どのような配役になるのか、また「シラノ・ド・ベルジュラック」を轟さんがどう演じられるのか?興味が深まります。

轟さんは、どんな役でも宝塚の枠を広げながら、気品を保ちながら、役をつくり上げて魅せてくださいます。
轟さんの本領発揮という作品になるのでは無いかと思います。
そして轟さんと共演することで、出演者が成長する姿をいつも感じとれます。

代役とは思えない、『チェ・ゲバラ』での風間柚乃くんのカストロ役は素晴らしかったです。
同じ100期生のホープとして、極美慎くんの成長を期待したいです。

全国ツアーと別箱公演を終えると、充実した星組がさらに充実することでしょう。
年末の忙しい頃に、来年の夏の公演に思いを馳せる宝塚は、本当に忙しいですが、この忙しさが「宝塚ファン」の充実さでもあります。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク