何と関西出身のトップスターがいなくなった!
こんにちは、くららです。
今年は二人の新しいトップスターが誕生しました。
「面白い発見」をしたので、ご紹介します!
現在のトップスターに、一人も関西出身者がいないのです!

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関西出身者のトップスターの占める割合の変化

私が昭和のベルばらでファンになった時の4組のトップスター、「ベルばら四天王」と言われたトップさんたちは、全員関西出身でした。
関西地方 :大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の出身者をオレンジ色。
関東地方 :茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県を緑色で表示。

・花組 安奈淳 ……兵庫県出身 
・月組 榛名由梨……兵庫県出身
・雪組 汀夏子 ……大阪府出身 
・星組 鳳 蘭 ……兵庫県出身

それがいまや一人も関西出身者がいません。

・花組 柚香光  ……東京都出身  
・月組 珠城りょう……愛知県出身
・雪組 望海風斗 ……神奈川県出身
・星組 礼真琴  ……東京都出身
・宙組 真風涼帆 ……熊本県出身

 

昭和の「ベルばら」ブーム時は関西弁のスター

「ベルばら」ブームから「風と共に去りぬ」ブームの頃は、「朝のワイドショー」をはじめ「紅白歌合戦」まで、宝塚のトップスターたちがテレビやラジオに出演していました。
そしてみんなしゃべるのは、関西弁!
岡山の田舎に住んでいた私は、その関西弁にさえ憧れていました。
そして雑誌「歌劇」には、今と変わらず「絵と文」や「楽屋日記」がありました。
そこに書かれていること全てが憧れでした。

節分の恵方巻を食べることは、今でこそ「全国的な行事」になっていますが、40数年前は「関西だけの行事」でした。
そのことを歌劇誌で知り、巻きずしを家で作って「丸かじり」を真似るほど、宝塚=関西に憧れていました。

宝塚は「関西の文化」と言ってよいものだと思いますが、その真ん中に位置するトップスターに関西出身者がいないというのは、未だかつて無かったことでは無いかと思います。
昔は、関西出身で無いタカラジェンヌも、関西勢におされて「あやしい関西弁」を話していたと思いますが、現在のトップスターたちが「関西弁」を「役」以外で、話しているのは聞きませんね。時代は変化していますね。

「ベルばら四天王」の時代から、現在までの、トップスターの出身地

花組
安奈淳   (兵庫
松あきら  (神奈川
順みつき  (兵庫
高汐巴   (京都
大浦みずき(東京
安寿ミラ  (長崎)
真矢みき (広島)
愛華みれ (鹿児島)
匠ひびき  (兵庫
春野寿美礼(東京
真飛聖   (神奈川
蘭寿とむ  (兵庫
明日海りお(静岡)
柚香光   (東京
月組
榛名由梨  (兵庫
大地真央  (兵庫
剣幸    (富山)
涼風真世  (宮城)
天海祐希  (東京
久世星佳  (東京
真琴つばさ (東京
紫吹淳   (群馬
彩輝直   (神奈川
瀬奈じゅん (東京
霧矢大夢  (大阪
龍真咲   (大阪
珠城りょう (愛知)

 

雪組
汀夏子   (大阪
麻実れい  (東京
平みち   (兵庫
杜けあき  (宮城)
一路真輝  (愛知)
高嶺ふぶき (京都
轟悠    (熊本)
絵麻緒ゆう (東京
朝海ひかる (宮城)
水夏希   (千葉
音月桂   (埼玉
壮一帆   (兵庫
早霧せいな (長崎)
望海風斗 (神奈川
星組
鳳蘭 (兵庫
瀬戸内美八(徳島)
峰さを理 (福井)
日向薫 (東京
紫苑ゆう (兵庫
麻路さき (神奈川
稔幸 (神奈川
香寿たつき(北海道)
湖月わたる(埼玉)
安蘭けい (滋賀
柚希礼音 (大阪
北翔海莉 (千葉
紅ゆずる (大阪
礼真琴(東京
宙組
姿月あさと (大阪
和央ようか (大阪
貴城けい  (東京
大和悠河  (東京
大空祐飛  (東京
凰稀かなめ(神奈川
朝夏まなと (佐賀)
真風涼帆  (熊本)

表では、それほど明らかではありませんが、「関西のオレンジ色」が少なくなっています。

この関西勢が少なくなっているのは、今だけの現象でしょうか?これからのトップ候補の人たちを調べてみました。

トップスター候補11人の出身地
花組 水美舞斗(大阪)・永久輝せあ(東京
月組 月城かなと(神奈川)・暁千星(広島)・風間柚乃(東京
雪組 彩風咲奈(愛媛)・朝美絢(神奈川
星組 愛月ひかる(千葉)・瀬央ゆりあ(広島)
宙組 芹香斗亜(兵庫)・桜木みなと(神奈川

関東が6名、関西が2名、その他が3名。やはり関東勢が強いです。

入団者の関西出身と関東出身の比率は?

  全体   関西  関東
 89期  49人  9人  21人
 90期  50人  10人  25人
 91期  47人  17人  22人
 92期  48人  20人  21人
 93期  50人  19人  17人
 94期  44人  16人  16人
 95期  45人  14人  21人
 96期  38人  10人  14人
 97期  34人  9人  10人
 98期  40人  12人  20人
 99期  37人  12人  14人
 100期  39人  14人  15人
 105期  40人  15人  15人

(数字に間違いがあるかもしれません。ご容赦ください。)
89期、90期、95期、98期の特徴としては、関西出身より関東出身の入団者がとても多いことです。
その結果が、関西のトップスターがいないという現状に至っているのでしょう。

99期から関西勢と関東勢の比率はそんなに変わらなくなっています。
101期、102期、103期、104期をとばして105期を調べました。もしかしてその間の期は傾向が違うかもしれません。
100期以降のトップスターが誕生する頃には、関西出身のトップスターも増えることがあるかもしれません。
音楽学校の合格の基準が全くわかりませんので、実際はよくわかりません。

宝塚がマイナーからメジャーに

昭和のベルばら四天王が入団された頃は、宝塚はマイナーな劇団でした。そのため関西出身者が大半をしめていました。
それが「ベルサイユのばら」が大ヒットして、全国区のメジャーなものになり「地方公演」も多くの地を巡られ、宮城県の涼風真世さんや福岡県の黒木瞳さんら、全国各地から受験する人が増えていきました。

阪神淡路大震災の後から、舞台を中継録画されたものが販売されるようになりました。
宝塚を知らなかった人が、販売されていたビデオやDVDなどを借りて観ることによって、宝塚を知る良いキッカケになっていきました。
宝塚ファンは、少しでも宝塚に興味をもってみらえるなら、DVDなど貸してあげたいですよね。

明日海りおさんが宝塚を知ったきっかけが、友だちに借りて観たビデオでした。
それがキッカケとなって宝塚に入団され、宝塚史上に素晴らしい痕跡を残して先日飛び立っていかれました。
明日海さんにビデオを貸した友だちのグッジョブに本当に感謝です。

少し話がそれましたが、宝塚は時代の流れにのって、ドンドン開けていっています。
グローバル化という言葉をつかうほどには、世界に対してはまだですが、東京オリンピック、2025年の「大阪万博」を目指して、多分グローバル化していくでしょう。

長く宝塚を見守っていますが、宝塚はどこよりも「新しもん好き」です。
音楽でもダンスでも映像でも様々な技術においても、新しいものを積極的に取り入れていっている姿勢はスゴイ!といつも思っています。そして古き伝統を大事にしている所も素晴らしい。
(誉めてばかりいますが、そうでないことも、また今度書きたいと思います。)

トップスターに関西出身者が現在いないことに驚きましたが、そういう点も宝塚が新しくなっている側面だなと感じました。
トップスターのあり方も時代に合わせて変化していることを感じます。
いつまでも「昭和のファン時代」の思いをひきずっていてはいけませんね。今は「平成」も終わって「令和」なのですから
今年誕生した二人のトプスターは、新しい令和のトップスターとして、また新しいスター像を魅せてくれることでしょう。

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