星組隆盛と15年前の人事とこれから
こんにちは、くららです。
星組「ロックオペラミュージカル」と「龍の宮物語」が大盛況で、今星組が熱い!ですね。

礼真琴・舞空瞳コンビ、安定の最高技術で爆発!
大器晩成型の瀬央ゆりあくんが、益々勢いをつけてきた!
と、いうところでしょうか。

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そして星組には、忘れてはならない愛月ひかるさんがいます。
星組礼真琴主演全国ツアー、『吉崎憲治&岡田敬二 ロマンチックコンサート』、『宝塚巴里祭2019』 と、公演を重ねるごとに歌唱力が安定し活舌も良くなり、現在は以前の愛ちゃんではありません。
男役の色気がムンムンでスター性が増してスターオーラが光ってきました。『宝塚巴里祭2019』の放映を見て。
男役13年目にして、進化され続けていることを感じています。

宙組では、『TOP HAT』アルベルト、『王妃の館』 金沢貫一、『神々の土地〜ロマノフたちの黄昏〜』ラスプーチン、『異人たちのルネサンス』グイド司教など、色物系を中心に演じていましたが、そういう経験値と「一匹狼で闘わなければならない専科生」という環境が、上手に作用して進化されたのでしょうね。
一度は、脇に置かれてしまった印象でしたが、「愛ちゃんの帰り咲があるのか?」も、興味をもたれているところだと思います。

ことなこ最強コンビ + せおっち + 愛ちゃん

以前にも書きましたが、「龍の宮物語」の取材インタビューで、新生星組についてせおっちは、
「『支える』を一番に考えない。技術を向上させて、舞台上でそれぞれが輝いてこそステキな組になるのでは」とこたえていました。

スカステ「Cafe ふぉるだ#4」では、せおっちと愛ちゃんが以前から組を越えて仲が良かったことが伝わってきました。
仲が良いからこそ、舞台上で自分を輝かそうとする「バチバチ」合戦が行われ、さらにより良い舞台になると思います。

宝塚で、敢えて役替わりを行うのも、経験値を増やすこと以上に、良い意味でのライバル心からのバチバチ意識を盛り上げて、スターとして、より輝き、成長するためだと思います。
明日海りおさん龍真咲さんは信頼し合う関係性の上で、本公演2公演続けて、主演を役替わりするという試みがありました。
このことを通して、若きトップスターと準トップスターには、辛いこともあったでしょうが、それ以上のプラス効果は測り知れなかったでしょう。
星組の本公演はまだ始まっていませんが、今度の「タカラヅカスペシャル」が楽しみですね。

宝塚は5組あるので、ある程度バランスがとれていることが大切です。劇団は長期計画で、各組のバランスを取ろうとしています。

数日前に15年前の「2番手シャッフル時代」のことを書いていたら、ご質問を受けたので、詳しくご説明します。

2番手シャッフル時代とは

2014年「宝塚90周年記念企画」として、各組の2番手を他の組に特別出演させる「男役2番手特別出演プロジェクト」でした。

花組 瀬奈じゅん(78期)
 ・月組『飛鳥夕映え』(同期と役替わり)/『タカラヅカ絢爛II』特別出演
 ・「SENA!」(日本青年館、愛知厚生年金会館、NHK大阪ホール)
→ 月組 組替え(花組に戻ることなく月組に組替えとなったので、花組ファンにはショックでした)
・月組『エリザベート』エリザベートとして出演。
・彩輝なお退団後、月組トップスターに就任。

月組 霧矢大夢(80期)
・花組『La Esperanza-いつか叶う-』/『TAKARAZUKA舞夢!』特別出演。

雪組 貴城けい (78期)
・星組『1914/愛』/『タカラヅカ絢爛』特別出演。
・月組 『飛鳥夕映え-蘇我入鹿』3役役替わり/『タカラヅカ絢爛II』特別出演

宙組 水夏希(79期生)
・中日劇場・雪組『Romance de Paris/『レ・コラージュ -音のアラベスク-』特別出演。
雪組『スサノオ -創国の魁-』/『タカラヅカ・グローリー!』特別出演
・花組『La Esperanza-いつか叶う-』/『TAKARAZUKA舞夢!』特別出演
1作宙組公演に出演した後、
→2005年4月雪組へ組替え

星組 安蘭けい (77期生)
宙組東京公演のみ「白昼の稲妻」/「テンプテーション! – 誘惑 -」特別出演
宙組「ファントム」フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵 特別出演

宙組 大和悠河 (81期)
・星組「1914/愛 」/「タカラヅカ絢爛」特別出演。
・OG公演「ボンジュール・タカラジェンヌ」(梅田コマ劇場)特別出演。
・星組・博多座公演「花舞う長安」/『ロマンチカタカラヅカ’04』特別出演。

花組で「おさあさ」で人気のあった瀬奈じゅんさんは、そのまま月組生になりました。

月組で2番手だった大和悠河さんは、前年に宙組に組替えしていましたが、宙組には上級生の水夏希さんがいました。
水夏希さんは、90周年のこの企画の後1公演宙組に出演した後、雪組に組替えになりましたが、貴城けいさんがいました。
貴城けいさんは、その後宙組に組替え後、1作トップに就かれて退団し、その後任のトップスターは大和悠河さんが就任しました。

このプロジェクトの前年に、月組の大和悠河さんが宙組に異動したのは、瀬奈じゅんさんをその後釜にしたいための異動であったことが、後でわかりました。
そこから、玉突き人事は発生して、次々に及んでいきました。

90周年の2番手シャッフルは、その数年後を見越して1年前から遂行れていたことが後でわかりました。
宝塚の人事というのは、遂行されている渦中では全く見えてきません。
私は貴城けいさんを応援していたので、「宙組トップスター就任」と発表があった時に、とても喜びました。しかし結果的には1作トップだったのです。

前年に大和悠河さんが宙組に組替えして、2番手が6人になったので、シャッフルの後、組替えを行い、一番年長者であった貴城けいさんが、宙組1作トップで退団することで、後の5人が順当にトップ就任していきました。貴城けいさんが結局一人だけ割りをくったのです。

今後は?

トップスターの座は、5組で5つしかありません。
現時点では、93期3人、95期5人が、その後のトップ候補と考えられています。97期、98期まで入れるとあと二人、
「トップオブトップ」として5年間トップに就任するスターがいれば、その分「トップの枠」は少なくなります。
 
現在拮抗した形で、スター候補がいて、物理的に全員トップスターに就任するのは、難しい状況です。
15年前は、6人の「2番手」に対して、先ほど書いたような采配がふるわれました。

現在の状況は、当時より熾烈です。

1作トップとか2作トップとかにすれば、トップの座は多くの人にまわりますが、最近は短くても「3作トップ」で、それ以下がありません。
心情的には誰にもトップになって欲しいですが、それは無理でしょう。
「星組の隆盛」を感じ、15年前のことを振り返って、これからが少し心配になってきました。

すでに計画的に人事は遂行されているのだと思います。今はまだみえていませんが。
良い人事の采配がはかられますように、願っています。

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