望海風斗コンサートのコンセプト解明
こんにちは、くららです。
昨日望海さんの気遣いの続きを書くとお約束していました。

それは、スカステのタカラヅカニュースで流された「望海風斗×ラミン・カリムルー トーク」の内容についてです。

「望海さんのコンサートNOW! ZOOM ME!!」について概要が公表されましたが、男性の大スターが特別ゲストとして出演されることに、宝塚ファンとしては少し腑に落ちない所がありました。
宝塚は男役が男性を演じる世界ですから、本当の男性と一緒に舞台に立つということは、通常ではありません。前例もほとんどありません。

スポンサーリンク



望海さんは、そのあたりの「ファン心理」をわかっていらっしゃるので、あくまでも宝塚の男役として、男性のアーティストと一緒にパフォーマンスすることを、話してくださいました。
その言葉にファンに対しての心遣いを感じました。

宝塚が真ん中にテーマとしてあり、男役はカッコよく娘役はキレイでというベースは崩さないとのこと。宝塚のコンサートであることが大前提のようです。
なんとなく安心しました。

2016年5月22日に『井上芳雄 シングス ディズニー ~ドリーム・ゴーズ・オン!~』に大阪公演ゲストとして望海さんが出演された時も、男役メイクで男役の燕尾服でした。そのあたりが望海さんのファンの心理をよくわかっていらっしゃる点です。
外部出演とは言え、女性の姿そのもので登場したら、違和感を抱く方もいらしたでしょうから。
WOWOWでその時の舞台映像が放送されて、男役姿が場の雰囲気から少し浮いているように感じましたが、「宝塚歌劇団男役・望海風斗」として出演されていたのです。
その辺りが望海さんはブレていません。そして今度のコンサートも、その姿勢を貫いていかれることを感じました。

少し昔の宝塚では、男役さんがスカートをはいているのも当たり前、入りや出で胸を潰したりもされていなかったと記憶しています。ドンドン男役の方に「女性では無い姿」を求められていっているようにも感じます。
そして男役さんはできるだけ「ファンの夢をつぶさないよう」努力してくださっています。

2年前の「樹里の音楽同好会」で望海さんが語られていたこと

2017年の5月の「樹里の音楽同好会」に望海さんが出演されました。

尊敬するまたは憧れている歌手は?という視聴者の質問に
望海さんは、男役として素晴らしい歌声に憧れていると、ラミン・カリムルーさん井上芳雄さんをあげておられました。
正に今回のコンサートに特別出演されるお2人だったのです。
その頃から、ファンだったのですね。

その時の宝塚で大好きな曲は?には、沢山ある中で、下の2曲をあげていらっしゃいました。
『今なら言える』… 天海祐希さん主演「 ハードボイルドエッグ」
『アプローズ宝塚』…望海さん初配属の花組のショーの主題歌。宝塚90周年を祝う記念すべき公演でした。
「GIFT」のCDに選曲されて曲『Joyful!!』は、その1年前の雪組の朝海ひかるさんトップお披露目公演のものでした。
この番組に出演された時は雪組生でしたが、まだトップスターに就任されていなかったので、花組の曲が好きだと仰っていたのですね。

望海風斗×ラミン・カリムルー トーク

なぜコンサートにラミンさんが出演されることになったか?

望海 「宝塚のことを、伝統受け継ぎつつ新しいことに挑戦したいと思っている中で、その挑戦の一つとして宝塚の男役が男性アーティストと一緒にパフォーマンスしたいと思っていました。ダメ元でラミンさんと言ったら、ラミンさんがOKしてくれて、出て下さることになりました。」

ラミンさんは宝塚をリスペクトされていた!
ラミンさんは、宝塚歌劇は日本の芸術や文化においてとても大事なものとして認知しておられ、数年前に『ガイズ&ドールズ』をご覧になった時にすごく感動されたそうです。星組北翔海莉さん主演のものですね。
宝塚からオファーをもらったことに驚いて、「本当に宝塚歌劇?」と聞き返すほどだったそうです。
エージェントは宝塚歌劇についてあまり知らなかったので、「すごいことですよ。初めてのことじゃないですか?」と話し、本当に光栄だと引き受けて下さったそうです。

どのようなコラボレーションにしたいですか?

望海 「歌いたいと思うのと、実際に近くで聞きたいという思いがいっぱいあるんですけど、いざデュエットということになると、どういうものがあるのかなと考えた時に、ラミンさんから提案してくださったり、宝塚のコンサートということで、宝塚の曲も挑戦していただけたら嬉しいとなと思ったところ、やると言ってくださって、もしできたら私が歌った曲を一緒に歌う、出演者みんなが一緒にラミンさんと歌えるように、そんな素晴らしいステージになったらいいなと。ラミンさんに言ったら、ぜひと言ってくださったので、それはすごいことになるのでは、と思っております。」

ラミン 「サポートできて本当に光栄ですし、とても楽しみにしています。いろんな可能性を探っていけたらと思っています。本当に望海さんの大ファンですし、雪組の皆さんともご一緒するのが楽しみです。とてもエネルギーのあふれる公演になると思いますのでがんばりましょう。楽しみにしています。」

望海 「ありがとうございます。」

ラミン 「英語で歌いたいですか?日本語で歌いたいですか?」

望海 「でも英語も挑戦したいです。がんばります。」

ラミン 「僕も挑戦して日本語で歌いたいです。」

望海 「ぜひ、もう喜びます、みなさん。」

ラミン 「1曲ずつで。」

望海 「はい。」

コンサートにかける思いは?

望海 「全体については、今まで自分の学んできたことというか、宝塚でしかできないことを、男役はかっこよく、娘役はきれいにというものをコンセプトに作っていきたいという話を今しているところです。でもメリハリのある、伝統的なところもありながら、コンサートでしか出来ないお客様と一緒に楽しめる所があったりとか、そういうものを目指していけたらいいなと思っていますし、一番のメインの所はラミンさんに出ていただいて、ゲストの方とデュエットして、みんなと一緒に歌って、それによってお客様に楽しんでいただくということと、歌う・表現することがこんなに楽しいことなのだと、宝塚で一生懸命やっている中で、もっともっと広いものを見れて、それを自分たちのものにして、これからの舞台でいかしていけるように、そんな時間になったらいいなと思っています。」

ラミン 「楽しみたいですよね。物語を伝えるためには、楽しむことが大事だと思います。」

要約すると、2人でデュエットを日本語で1曲、英語で1曲歌う予定で、雪組の出演者みんなと一緒にラミンさんが歌うシーンもあるのですね。そしてその中に、ラミンさんが宝塚の曲を歌われることも含まれているようです。

望海さんの最後の方のお話に、このビックイベントを「置き土産」として残そうとされているような思いが感じられました。
ラミンさんという世界的なミュージカルスターと共演する機会を得ることは、花組生が明日海さんのコンサートを横浜マリーナで経験したのと同じように、タカラジェンヌには、従来の「宝塚の枠」を超えた素晴らしい体験になりますね。

ラミンさんは、抜群の歌唱力を誇る世界的なスターですが、とても謙虚な紳士で、宝塚に対して敬意を払ってくださっていて、素敵な方だなと思いました。

ラミンさんは、『チェス』 アナトリー役で、梅田芸術劇場メインホーと東京国際フォーラムホールCに来年ご出演予定です。 (2020年1月25日~1月28日/2月1日~2月9日の予定)

宝塚と梅田芸術劇場のコラボ
梅田芸術劇場の『チェス』のサイトに、望海さんからのメッセージとして、対談時の写真とメッセージが掲載されています。
宝塚歌劇団も梅田芸術劇場も阪急阪神ホールディングスなので、2つの垣根が低くなっていますね。

望海さんは、『チェス』の公演を楽しみにしていらっしゃるそうです。
梅田での公演は、大劇場公演に重なっていますが、東京での公演には行けそうですね。コンサートに出演予定の雪組生みなさんと行かれるのでしょう。

こうして望海さんに紹介されると、宝塚ファンの方でも『チェス』を観劇される方が増えるかもしれませんね。

望海さんのコンサート「NOW! ZOOM ME!!」とても楽しみですが、チケット難すぎて、入手するのは宝くじに当たるほどの確率では無いかと、もはや弱気になっています。
素晴らしさを感じれば感じるほど…。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ランキングに参加しています。ポチッとバナーをクリックしていただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク