「タカスペ組替え」と言ってもいいのでは?
先日の組替えは、『タカラヅカスペシャル2019-Beautiful Harmony-』の出演者の発表と同時でした。
よく考えてみると、年に1回の祭典『タカラヅカスペシャル』のために、組替え・異動があったようにさえ感じられます。
今年は、専科、花、雪、星、宙組からの出演で、月組は出演しません。唯一今回の組替え・異動に関係なかったのは、月組だけです。
「タカスペ組替え」と言ってもいいのではないかと思うのです。

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2番手に位置するスターが明確になった

2番手級スター(2019年12月21、22日時点)

花組…瀬戸かずや(90期)
雪組…彩風咲奈(93期)
星組…愛月ひかる(93期)
宙組…芹香斗亜(93期)

咲ちゃん、愛ちゃん、キキちゃんと93期の3人のスターが並びます。

花組の瀬戸かずやさんが年明けに「マスカレード・ホテル」の別箱公演で、2番手価格であることから、「花組の2番目」が明確です。(そのための価格設定)
雪組、宙組は従来通りの「2番手」で、星組は愛月ひかるさんの「専科からの異動」発表によって明確になりました。

数日前の記事で、「愛月ひかるさんに今後他組への落下傘予定があるのなら、専科生として星組に特出し、その後他組へ落下傘すれば良い」と書きました。
しかし気づいたのです、宝塚にとって1年に1回の大切な『タカラヅカスペシャル』開催までに、スターの配置の体裁を整えておくことが大前提であったことに。
暫定的な2番手級スターの設定という感じ。

そのため、「愛月ひかるさんの今後の動向」はわかりません。『タカラヅカスペシャル』に星組2番目として出演後、しばらくして落下傘とかあるのかも。
(劇団は想定外のことを当たり前にするので凡人には計り知れません)

組替・異動は、『タカラヅカスペシャル』の開催日が基準

そして「組替・異動」発表のあった綺城ひか理朝月希和永久輝せあ愛月ひかるは、『タカスペ』から新しい組子として出演します。   

星組の紫藤りゅう君は、『ロックオペラ モーツァルト』に12月15日まで出演のため、お稽古の関係で、星組生として「タカスぺ」に出演した翌日の2019年12月23日付で宙組へ組替えとなっています。

『タカスペ』を基準にしての「組替え、異動」だったと思われるので、『タカスペ』に関係の無かった月組をからめたものが今後あるかもしれません。(こちらも凡人には計り知れません)
何となくこれだけでは終わらないと思います。

『Beautiful Harmony-』というサブタイトル

「Beautiful Harmony」は、外務省が「令和」の英語の趣旨説明で使ったもので、「令和」を意味します。

「令和元年に、95期の二人の「れい」のトップスターが就任!
柚香光くんと礼真琴くんの令和に「れい」トップスター関連のコーナーがあると思います。
しかし宝塚は年功序列かつトップ就任の長い人を重んじる世界。

専科…轟 悠(71期)
花組…柚香光(95期)
雪組…望海風斗(89期)
星組…礼真琴(95期)
宙組…真風涼帆(92期)

轟 悠さん、望海風斗さん、真風涼帆さんの方が重んじられるでしょう。
93期の3人の2番手スターが控えているため、令和就任セレモニーも「控えめ」な形になるのかもしれません。

轟 悠さんが「何期生か?」調べてみて、95期生と24年も違うことに気づきました。
1997年にトップに就任されていますから、それから「はや22年!
「タカラヅカスペシャル」にトップとしてそれだけ長く出演されているのですね。

「タカラヅカスペシャル」の出演者について

出演者の基準は?
「新人公演主演・ヒロイン」「バウホール主演・ヒロイン」経験のある既定の学年以上が選ばれています。
男役100期まで 娘役102期103期(組により立場により違いあり)

天寿光希さんは新公・バウともに主演経験がありませんが、メンバーの中に入っています。
退団された壱城あずささんも経験が無くても毎年メンバーでした。
以前はこの当たりの規定が明確では無かったようで、「既得権」があるよう。

新人公演主演経験の無い仙名彩世さんの場合は?
仙名彩世さんは「新人公演主演ヒロイン」経験がありませんが、2013年に「バウホール初ヒロイン」を務めたので、2014年の「タカラヅカスペシャル」から出演しています。
「タカラヅカスペシャル」は毎年あるの?
ここ最近では、2013年の「タカラヅカスペシャル」は行われませんでした。
翌年の2014年が「宝塚100周年」ということで、多くの記念イベントがあったため。

2019年「タカラヅカスペシャル」出演者

専科 轟 悠、華形 ひかる、凪七 瑠海

花組…12名 瀬戸 かずや、華雅りりか、水美舞斗、柚香光、優波慧、朝月希和永久輝せあ、飛龍つかさ、帆純 まひろ、音くり寿、聖乃あすか、華優希

雪組…10名 望海風斗、彩凪翔、彩風咲奈、朝美絢、綾凰華、真彩希帆、星南のぞみ、野々花ひまり、彩みちる、潤 花(102期)

星組…13名 天寿光希、音波みのり、愛月ひかる、礼真琴、瀬央ゆりあ、紫藤りゅう綺城ひか理、有沙瞳、天華えま、小桜ほのか極美慎、星蘭ひとみ、舞空瞳(102期)

宙組…10名 真風涼帆、芹香斗亜、桜木みなと、和希そら、留依蒔世、遥羽らら、瑠風輝、星風まどか、天彩峰里夢白あや(103期)

コーラス(花組) 朝葉ことの、詩希すみれ、天城れいん、珀斗星来、星空美咲、湖華詩

オレンジ色…組替後の組に出演
緑…組替え前の組に出演

赤色…初出演者 
・今年から100期男役が初出演。101期の縣千くん、鷹翔千空くんはまだです。来年からでしょう。102期の彩海せらくん、天飛華音くんは再来年から。男役の選抜の壁は高いです。
・娘役は 102期水乃ゆりちゃんは『霧深きエルベのほとり』の新公ヒロインを務めましたが、星組が人数が多いためかメンバーに選ばれませんでした。宙組103期の夢白あやちゃんは初出演。組によって一律ではありません。

「新人公演主演」経験の大切さがわかります。仙名彩世さんのように、バウ初主演でも良いようです。

「新人公演主演」の重さについて思う事

「新人公演主演」が、「タカラヅカスペシャル」出演や、レビュー本掲載の「切り札」となります
そのため、「新人公演主演」のチャンスが限られた生徒にしか回っていない現状です。

「新人公演主演」することより、その結果の方が大事だと思いますが、現在は「新人公演主演」という経験値がとても意味あるようです。
1回であっても、W主演で0.5回であっても、「タカラヅカスペシャル」メンバーになれるようです。
こういう点が選ばれた人にしかチャンスが巡らない結果を招いていると感じます。

「タカラヅカスペシャル」出演の壁 = 新人公演主演の壁と言えます。
さらに男役には年数の経験値が必要です。

娘役は100%では無い
娘役の場合は経験値は低いですが、組の体制も関係します。
・新人公演ヒロイン経験があっても「タカスぺ」メンバーで無い、レビュー本掲載も無し
  →叶羽時(研5で1回) →春妃うらら(研2で)

星組99期小桜ほのか、宙組100期天彩峰里は、今年初出演です。星組101期星蘭ひとみは、昨年から出演しています。
娘役の場合は主演をしたからといって、100%メンバーになれるわけでありません。「期待値」が含まれているように感じます。

新人公演で結果を出した人は、さらなる機会をものにして、スター街道を進んでいけるのでしょう。特に男役の場合。

紅ゆずるさんは、新人公演の最後のチャンスに主演をして現在のトップスターがあります。
瀬央ゆりあさんも新人公演ラストチャンスを経てスター路線にいます。
「7年の中で芽が出なかったらダメ」という区切りがある方が頑張り甲斐もあるのかもしれません。

「主演の経験値」に意味を置くのではなく、多くの新人にチャンスを与えて「主演の結果」に重きを置く方がベターだと感じます。
しかし「新公主演枠」を広い門にしたら、その中からの選別が必要となるので、現在の「狭き門」の方がわかりやすいとも思います。
スターになろうと努力している生徒には、「新公主演枠」というものが本当に大きい目標なのだと思います。

まだ8月ですが、宝塚友の会「タカラヅカスペシャル」の抽選入力は、10月11日(金)~14日(月)です。
当たった経験がありませんが、「今年こそ当たる!」と夢見続けようと思います。

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