『壬生義士伝/Music Revolution!』観劇前の一つの懸念事項
明日雪組『壬生義士伝/Music Revolution!』の初日の幕が開きます。
スカステでは昨日から「お稽古場風景」が流されています。
わずか5分くらいの中に、お芝居もショーもぎゅっと凝縮されていて、見るごとに発見があって、期待が膨らみます。

スポンサーリンク



最後のフィナーレで望海風斗さんが着ていた「おもさげながんすTシャツ」が印象的でした。
『おもさげながんす』とは南部弁で「申し訳ありません」という意味と「ありがとうございます」という意味を持つ言葉だそう。
スカステの「プレステージ」の取材で盛岡に行ったまなはる、翔ちゃんの同期コンビが買ってきてくれたのかな?

「…でがんす」「…ござんす」だいもんの気持ちのこもった南部弁を聞いていたら温かさが伝わってきました。

だいもん演じる吉村貫一郎は、貧困にあえぐ家族を救う為に妻・しづを残して南部藩を脱藩し、新撰組に入隊します。
新撰組で、斉藤一と互角、いや、それ以上の剣の腕前だったそうです。
(稽古場風景で殺陣のシーンがありましたが、剣の速度とカッコ良さが流石でした。)
その腕前とひととなりで斎藤一と並んで恐れられる地位をつかんでいきますが、「守銭奴」金の亡者とさげすまれながらも、妻子を食べさせるためのを貫いていく…

貫一郎が最も嫌いだったのは、朝美絢演じる斉藤一だったとか。
斉藤一がはじめは貫一郎のことを嫌いだったという設定でした。
明治時代になって、鹿鳴館で凪七瑠海演じる松本良順(陸軍軍医総監)と軍服を着た斉藤一が会話しているシーンがありました。
斉藤一は最後まで吉村貫一郎を受け容れることができなかったのか?

トップスター望海風斗演じる吉村貫一郎は、その他大勢と全く同じダンダラ模様の羽織を着るそう、
隊員として位置するところも後ろの方の端で「望海はどこだ?」となるような状態とか。
下級生が演じる役にお酌をして回る場面もあるそう。
「トップスターは真ん中で目立っているのが当然」というタカラヅカでは、ある意味挑戦でもあるような設定。

しかし確かな演技力と存在感のあるだいもんなら、「その他大勢」とはならないし、“男の汗の匂いのする”人間・吉村貫一郎を演じ切られるでしょう。

無名の人物に光が当てられ、違う角度からの新撰組がみられる作品。
今回も「死」で終わるの?
情感あふれる巧みな芝居をされる望海風斗主演だからこそ、ハンカチ必須の心に訴え響いてくるものになりそうです。
浅田次郎氏の『壬生義士伝』のファンは多いそうです。この作品をきっかけに宝塚を知る方も増えるかもしれません。

一つの懸念事項・タカラヅカ的でない新撰組?

私はひとこちゃん(永久輝 せあ)ファンなので、今回沖田総司役ということで、カッコイイ姿を魅せてもらえると喜んでいました。

しかし宝塚公式ページの「浅田次郎氏×石田昌也 対談」を読んでいると気になる記事が…

浅田:時代劇というもの自体が、ともすると類型化してしまいがちですよね。殿様は殿様らしく、代官は常に悪代官(笑)。でも実際はそんなわけはありませんから、一人ひとりの人間像を生き生きとリアルに描かなくてはいけないと思いますし、執筆にあたってはできるだけ既存のイメージにとらわれないようにと、まずは考えます。しかし、しかし、残念ながらイメージが定着してしまっている登場人物もいます。顕著な例が沖田総司で、沖田イコール“美貌の少年剣士”、と思われていますが、壬生の伝承によると、“とても背が高く、色が黒くてヒラメのような顔をしていた”。実は全然二枚目ではないんですね(笑)。それなのに、少なくとも昭和のはじめにはもう“美貌の少年剣士”になっていて、工夫はしてみましたが、近藤勇にしろ、土方歳三にしろ、その固定化されたイメージを覆すのはなかなか難しいものがあります。

石田:その沖田を浅田先生がお書きになったイメージに近づけたくて、これまでのタカラヅカ版沖田なら絶対言わないようなセリフを言わせています。今回は、浅田先生がお書きになったタカラヅカ的ではない部分の人物像をもタカラヅカ化してみようと。これは大きな挑戦でもあるのですが、そういった登場人物の人間らしさが出せないなら、多分「壬生義士伝」を舞台化したいとは思わなかっただろうと思います。
また、浅田先生らしい新選組のニュアンスをお伝えするために、楽曲の歌詞も原作から使用させていただいていることも大きなポイントです。作詞が浅田先生といっても過言ではないなと(笑)。
浅田:(笑)。   引用:宝塚公式ホームページ

沖田イコール“美貌の少年剣士”、では無い
タカラヅカ的ではない部分の人物像をもタカラヅカ化してみようと。これは大きな挑戦でもある

石田昌也先生の脚本・演出は面白いのですが、「これはちょっと?」と少しやり過ぎな部分を感じる所があります。それがなかったら完璧なのに。
今回の新撰組の部分がそういう結果になりませんように。

「宝塚の新撰組」にタカラヅカ的ではない部分をとりいれる??この言葉に不安を覚えています。
だいもんが“男の汗の匂いのする”人間・吉村貫一郎をリアルに演じられるので、新撰組もよりリアルであるべきだとは思います。

『これまでのタカラヅカ版沖田なら絶対言わないようなセリフを言わせています。』とありましたが、セリフはゆるせます。
『楽曲の歌詞も原作から使用させていただいていることも大きなポイントです。』歌詞もゆるせます。
しかし新撰組全体のイメージが、今までの「宝塚の新撰組」が培ってきたカッコ良いものを覆すようなものなら、残念です。

新撰組の思い出

1976年夏、ベルばらブームで人気が爆発した時、雪組で柴田侑宏脚本・演出の『星影の人』汀夏子主演で沖田総司が演じられました。
土方歳三役の麻実れいをはじめダンダラ模様の羽織を着た新撰組のカッコ良さ。
2015年5月博多座で早霧せいな主演で再演されました。この時も舞台上一列に並ぶ新撰組のりりしさ。
昨年の雪組全国ツアー『誠の群像』-新選組流亡記-でも望海風斗主演の新撰組のカッコ良さは記憶の中にあります。

リアリティを追求しても、今までのイメージを根元から壊すようなものではありませんように。

稽古場映像では、隊員たちが一堂に剣を振り回すシーンがあり、その先頭にあーさ・斎藤一、翔様・土方歳三、ひとこちゃん・沖田総司の3人がいて、歌っていました。
そのシーンはとてもカッコよく魅力的でした。
ときめける新撰組を魅せてくれることを期待しています。

ショーMusic Revolution!について

お稽古場映像だけでも、それぞれのスターの魅力が活かされたクオリティの高いショーのように感じられました。
雪組の歌唱力はトップ二人をはじめ、コーラスにいたるまで素晴らしいです。

今回振付を担当されているKAZUMI-BOY先生がブログで大絶賛されていました。

最近、ご縁がある雪組。比較的コンスタントにお邪魔させて頂いているが、今、この組の『ダンス力』が相当熱い。
男役、娘役共に、高度なダンスのテクニックとセンスを持ち合わせる生徒達が沢山いる組なのだ。
代々、『日本物の雪組』と言うキャッチフレーズが付いている雪組だが、今回の公演では、それプラス『ダンスの雪組』と言う面も堪能して頂ける筈である。引用:KAZUMI-BOY2ブログ

『ダンスの雪組』としてKAZUMI-BOY先生に絶賛していただけるなんて、スゴイことだと思います。

鳳華はるな君について
雪組の名ダンサーである鳳華はるな君は今回の公演で退団されます。
KAZUMI-BOY先生の場面で印象的なソロ場面もあるそうです。
名ダンサーとして足跡を残せて、宝塚は温かいですね。

雪組ではショーは1年ぶりになります。
「歌、ダンス、センス」クオリティの高いショーを楽しませていただけそうで、楽しみです。

明日の初日を観劇予定です。
また観劇後に感想を記したいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
ポチッと応援していただけると嬉しいです♪
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村
いつも応援してくださってありがとうございます。

twitter


スポンサーリンク