作日観劇した「Dream On!」は、水美舞斗君、帆純まひろ君、一之瀬航季君の特別出演組の千秋楽公演でした。
水美舞斗君のほぼ完成形に近いショースターぶりに感動!
そして後半日程で真ん中をつとめる綺城ひか理君、飛龍つかさ君は共に歌もダンスも実力があって、他の出演者たちも全員見せ場があり安定した実力があり、「今後の花組の実力は安泰」と感じられるものでした。
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「Dream On!」について
「New wave」は衣装にチープ感があり、各組共通の「出し物」が多くて、「学芸会風」を感じさせるような所がありました。
しかし今回の「Dream On!」は構成が実によく練られており、幅広いジャンルを網羅していて、オールドファンには懐かしい楽曲も多く、次から次に湧き出てくるショーのシーンを楽しませてもらえました。
プログラムに掲載されている楽曲だけでも50曲!出演者は22名、
これを短いお稽古期間で魅せるショーにもっていくには大変な努力が必要だったでしょう。
そんな苦労など微塵も感じられず、みんな笑顔で楽しんで舞台に立たれていて、観客側も「前半の千秋楽」ということもあって「おおのり」で一体感があって、本当に心の底から楽しめるものでした。
3回客席降りがありました。マイティーの「ワンマンミュージカル」を除いて。
星組の客席おりは「良い香り満点、残り香もスゴイ」のですが、今回の客席おりは無臭(笑)でした。
バウホールの若手だからか、組カラーもあるのかな?
水美舞斗君の躍進
昨年5月、『Senhor CRUZEIRO!—南十字に愛された男』のクルゼイロでバウ初主演を果たし、特にダンスの力を魅せてくれましたが、それから大きく成長し、今回は様々なジャンルの歌も変幻自在に聞かせてくれ見事でした。
キレッキレのダンスパフォーマンスは、言うまでもありません。大浦みずきさんを彷彿させてくれる雰囲気。
マイティーによって「ダンスの花組」を再び!
優れた観客を引き込む力
1部の「ワンマンミュージカル」では、マイティーが客席から登場して「エリザベート」のルキーニで「キッチュ」を、続いて「WEST SIDE STORY」から「マリア」そして「ハウ・トゥー・サクシード」、「ロミオとジュリエット」から「エメ」を咲乃深音ちゃんとデュエット。
最後に「ミー&マイガール」のビルに扮してサリー役の春妃うららと共に「ランべス・ウォーク」で客席おりして、客席の階段を上がっていってそのまま休憩になります。
客席の空気を掴んで、アドリブや目線や仕草でグイグイと客席を惹きつけて沸かせてくれて、とても凝縮された楽しいひと時でした。
笑ったと思えば、キザっていたり、ウィンクをとばしていたり、強い目で見つめていたり、クルクルと変わる表情が楽しく、客席がマイティー色に染められて、メチャメチャ活気づいていました。
「いつの間にそんな素敵な魅力にあふれるショースターになったの」と関心しました。
マイティーは男役11年目!今までの努力に自信が加わって、このようなスターになれたのでしょう。
舞台上で客席を動かしているマイティーの姿に、明日海りおさん風味を感じました。
何がというものはありませんが、客席を包み込む雰囲気、自分の表し方というか…
『CASANOVA』では、舞台上でマリノ・バルビ神父として明日海さん演じるカサノヴァと舞台上でほとんど一緒にいました。
宝塚のスターの中でも一番のスターである明日海さん、そのみりりんの魅力をつかみ取ろうと多分努力されたのでは?
そして今回ショーの真ん中に立つ機会をもらって、遺憾なく明日海さんを通して学んだことを発揮されたのではと思っています。
前半日程と後半日程に別れたプログラム
マイティーは今までも実力は十分ありましたが、その実力を発揮するのを遠慮しているように見受けられる所がありました。
しかし今回のプログラムでは、「特別出演者」として前半日程で後輩のお手本になるようなパフォーマンスを魅せなければなりません。
遠慮なんてしている場合でなく、後輩の指導もかねて、全身全霊で取り組まれたのだと思います。
「ワンマンミュージカル」を何の照れも無く堂々とできたのは、先輩としてお手本を魅せなければという責任感もあったからでは。(また私の勝手な妄想が入っています)
「Dream On!」のプログラムについては初めての試みであり、事前に「前半日程と後半日程の違い」「意図しているところ」などの詳しい説明が無かったため、若手二人の主演公演に途中から水美舞斗が割って入っているようなマイナスのイメージを抱かせてしまうような所がありました。
「Dream On!」の舞台を観て、真ん中3人の話を聞けば、先輩のスターのパフォーマンスを若手が学ぶ「新人公演」に近いような後半日程ということは、わかります。
しかしまだ、「水美舞斗君が真ん中にしゃしゃり出て、綺城ひか理君と飛龍つかさ君はかわいそう」と誤解されている方もいらっしゃるようで、それは残念だなと思います。
カーテンコールでのお話
前半日程が終わって、後半日程で中心となる綺城ひか理君と飛龍つかさ君は水美舞斗君が去っていくのがとても残念そうでした。
一緒にお稽古してきて前半の舞台をお客様と一緒に楽しみ成長させてもらって、水美舞斗君たちの魂は後半の日程の舞台でも存在しつづけています、と二人は言っていました。
マイティーはそういう言葉を嬉しく聞きながらも、
「あかりはあかりの良さがあり、つかさはつかさの良さがあるから、その良さを出したら良いと思うよ」と語っていらっしゃいました。
マイティーの務めは前半日程をショーマンシップをもって精一杯のパフォーマンスを魅せること。
後半日程の二人は、それを真似るのではなく、学んだことを自分のものに置き換えて魅せること。
マイティーの言葉に後輩思いのやさしさを感じました。
後半日程のお稽古に毎日稽古場に戻って励んでいるそう
中3日あけて31日(金)から、特別出演メンバーがぬけた後半日程の幕が上がります。
舞台が開幕しても終演後、後半日程のためのお稽古にお稽古場に通っていたそうです。
昨日もバウ終演後、大劇場の卒業生の出待ちをしていたら、バウの出演者たちがみんなで列になって楽屋口に入っていきました。
舞台上であかちゃんが青、つかさ君が赤のタキシードを着ていますが、トレーナーも二人がその色に合わせていました。
あかちゃんとつかさ君の表情は、千秋楽後の疲れなどみじんもなく、笑顔で頑張るぞ!という雰囲気でした。
金曜日から始まる後半日程は、どのようなものになるのでしょうか?
土曜日に観劇する予定です。
昨日の他の方々の感想も書こうとしていたら、またまた長文になってしまったので、次回の感想と一緒に書きたいと思います。
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