組替
宝塚の再編成の真っ只中です。ヅカ友と会えば想像が想像を巡る話を。
〇組ファンと固定している場合は、組替えは本当に恐怖ですよね。
くららは宝塚全部が好きなので、組替えはどちらかというと推奨派でもあります。

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組替え大成功例・望海風斗

「Brilliant Dreams+NEXT 望海風斗」宝塚100周年の2014年に全6回に渡って放送されましたが、花組育ちの望海さんは、「宝塚愛」「花組愛」に満ち満ちていました。
しかし、花組「エリザベート」が終了すると同時に11月17日付で、雪組へ組替えになりました。

2015年1月~3月『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-/ファンシー・ガイ!』では、早霧せいなさんのアドリブにオドオドしているカリオストロ伯爵が楽しくもあり、ショーでは抜群の歌唱力を発揮してくれました。
そして何と言っても雪組2番手時代の功績は、昨日も書きましたが、『アル・カポネ-スカーフェイスに秘められた真実-』『ドン・ジュアン』での圧倒させられるほどの歌唱力と色気に満ちた、かつてなかった男役像が爆発して、ファンを驚かせてくれました。

この爆発の延長線で、男役トップスターになると飛びぬけたスター性と実力をあらわしてきて、先日まで上演された「ファントム」の大成功につながりました。
その後ブルーレィやDVDが驚異的に売れて売り切れが続出してしまうという、かつてなかった現象が今なお続いています。
あのファントムは、宝塚の枠をはるかに超えた名作となり、何度も見て、家宝として残しておきたいと思いますよね。

しかしこの組替えは当初は望海風斗にとって、決して喜ばしいものではなかったようです。

組替えは結構な覚悟が要りました。最初は『花組の―』と言えなくなるのがつらかったかな。
でも、その中で強く生きていく、生まれ育った花組で培った強い気持ちで進んでいくんだ、と」。
「転校も何回かしましたし、クラス替えは大嫌い。花組も10年居てやっと慣れたほど(笑い)。でも、昔よりは大人になりました、ハハハ。(引用:スポーツ報知)

花組の「エリザベート」のルキーニで片鱗は見せていましたが、望海風斗に神がかり的な爆発力を与えたのは、「組替え」だと思います。

組替え成功例・七海ひろき

かいちゃんは、組替え前に「スカイステージ」のMCをしていました。その公の場で、組替えの寂しさを語るほどでした。

七海ひろき組替え集合日前日の出来事

かいちゃんとだいもんは89期の同期です。組替えはだいもんの方が1年先輩になります。
かいちゃんが星組への組替え後初めての公演となる『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の集合日の前日に、かいちゃんは『アルカポネ』を真彩希帆ちゃんと一緒に観劇に来ていて、私もその場に偶然いあわせました。

カーテンコールの時に、だいもんが
「今日は星組のお友達が来てくれています。星組に組替した七海ひろきです。6月の終わりころ、ここで『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』をします」と紹介されました。
真彩希帆ちゃんは、だいもんと同じ時期に花組から星組に組替えしていました。
だいもんが、星組替え先輩となる希帆ちゃんとかいちゃんにチケットを用意して、組替えのアドバイスをしてあげていたのではないかなとくららは勝手に想像し、同期愛を感じていました。

そしてかいちゃんが会場を後にする時に、客席から自然に拍手がおこって、かいちゃんも腕を高く上げて拍手をしながら、帰って行かれました。
「かいちゃん、新しい組でがんばってね」という客席の思いが拍手になったように感じました。

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星組『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で大好演

1か月後の星組紅ゆずるさん主演の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』での2番手FBI捜査官カール・ハンラティのかいちゃんは、それまでのかいちゃんの殻を破ってとても良かったです。
宙組の「スカーレット」や「オスカル」を観ながら、「かいちゃん今一歩」と残念に感じていたので、かいちゃんの変化というか、その快進撃に感動しました。

振付家のKAZUMI-BOY先生も、ご自分のブログで当時のことを回想して記されています。→ かいちゃんのカール・ハンラティ

かいちゃんの組替えは、真風涼帆さんとの交換トレードのようなもので、かいちゃんの番手落ちを暗示するような側面もありました。
そういう人の心を敏感に感じ取る紅ゆずるさんは、とても優しくかいちゃんを受け入れ、気をつかっていたことを感じました。

スカイステージの「Memories of 七海ひろき」でも、かいちゃんは組替えについて
「元々いる組では、言わなくてもわかる、察してもらえるというのがあるので、自分から何もしなくてもいいけど、
組替えすると、私がどういう人かを自分から発信していかないといけない。
そこで新たな自分と出会えたように思う」と語っておられました。

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星組で七海ひろき大活躍

その後もかいちやんは、星組にとって無くてはならない存在になりました。

2017年1月宝塚バウホール公演『燃ゆる風-軍師・竹中半兵衛-』竹中半兵衛 バウ単独初主演
2017年『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』マクシミリアン・ロベスピエール
2017年7月8月梅田芸術劇場メインホール公演『オーム・シャンティ・オーム-恋する輪廻-』ムケーシュ
2018年8月-11月、梅田芸術劇場・日本青年館・台北国家戯劇院・高雄至徳堂公演『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』殤不患
殤不患は主役と言ってもいいほどの役で超絶カッコよくて、番手は関係なく、七海ひろきの集大成ともいえます。

「Brilliant Dreams+NEXT 七海ひろき」でプロデュース能力発揮

かいちゃんの魅力は、いつも「自分が~」ではなく「ファンが~」の姿勢にあることだと思います。
そして何をすれば喜ばれるか、ファンへのおもてなし精神を全て理解しています。
それは、大劇場の千秋楽の大階段でのご挨拶でも感じました。
言葉のセンスが良く、フレーズが印象的で、この先そういう方面で活躍されるといいかもしれません。

星組に組替えしたからこそ、七海ひろきという今の個性的なスターとなり、多くのファンに支持されたのだと思います。

これから95期の組替えがあるのか?

約5年ほど前は、89期のスターの組替えが積極的に行われました。
今年は95期中心になるのではないでしょうか?
そしてくららが推している96期「和希そら」も、長身でなくても目立てる組にジャンプアップしていって欲しい!

さらにもう一人のくらら推し97期「永久輝せあ」は「大浦みずきさんのようになりたい」とカフェブレイクで言っていました。
それならば雪組御曹司としてではなく、外で武者修行をしなければならないかも、と思っています。

組替え発表はありそうで、無い時もあり、何ともいえませんが、若手スターのステップアップを願っています。
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